富士山とおなじご利益あり!全国の富士塚に登る【#7 駒込富士塚】
ランドネ 編集部
- 2022年11月10日
登れば本物の富士山を登ったときとおなじご利益があるとも言われている富士塚に、地図好き芸人・小林知之さんが参拝。みなさんの抱える悩みやモヤモヤを、山の頂に届けてくれます!
「一富士二鷹三茄子」発祥の富士塚
来年の目標はなんですか?「富士山に登る!」なんていう方が出てくるでおなじみの年末間近ですが、その目標今年中に叶えちゃいましょう。富士山は夏場しか登れないじゃないか。そんなことは私もわかっています。だから富士塚があるんじゃないですか。登ればご利益は富士山とおなじですし、江戸時代からという古い伝統もある、しかも都内にあるとなれば登らない理由はないでしょう。関東以外の方も探すと周りに結構あるので、探してみてください。今年の願い今年のうちにです。
【お便りいただいたR太さんのお悩み】
「山が大好きなので、たくさん山に登りたいのですが、時間もお金も足りなくて、モヤモヤしたり焦ったりします」
「駒込富士塚」で悩みを成就
今回は、JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅から徒歩12分ほど。文京区にある駒込富士神社にお悩みを成就してもらいましょう。こちらの駒込富士、鳥居で一礼して中に入ると、赤い文字の石碑が出迎えてくれます。そして階段を一気に登った山上にはキレイな社殿が祀ってあります。
そして帰りは脇道の通称女坂から下山します。もちろん女坂から登って階段で下山しても、女坂から女坂で下山しても、楽しみ方はその日の気分で選んでもらって結構です。
そんな駒込富士からひと言。
「ないモノは願わなくちゃこない!そんなときこそ神頼み!」
なんてのんきなことを言っているんだ富士塚さん。そう思っている方もいるかもしれませんが、何を隠そう駒込富士は縁起の良い神社で有名なのです。
初夢で見たら縁起がいいとされている「一富士二鷹三茄子」。このことわざ、じつはこの駒込富士が発祥と言われているのです。ちなみに富士は「不死」、鷹は「高い」、茄子は「成す」という意味があり、由来は諸説あるものの、徳川家康が好んだ「富士山」「鷹狩り」「茄子」を順番に並べたみたいなのです。
この富士山こそが、駒込富士で、鷹狩は近くにあった鷹匠屋敷、そして茄子は駒込の特産物なのです。東京で茄子なんてとれるの?なんて思っていたかもしれませんが、人口が増加した江戸では、米が足りず、野菜も作っていたのです。そんな駒込茄子の説明も、富士塚横にしっかり看板が立っているので、気になった方はぜひぜひ見てみて下さい。
自分で悩んでモヤモヤしてるときこそ、富士塚登って神頼みしてすっきりするのもいいじゃないでしょうか。縁起のいい初夢は見れないかもしれないけど、その由来の場所からパワーもらっちゃいましょう。
プロフィール/小林知之
太田プロダクション所属の芸人。芸人といいながら日本大学地理学科で学んだ地理好きスキルを使って、地図会社で働いたり、国土地理院で地図の講習をしたり、国旗の本を出したりと、謎のWワークをする二児の父。芸人としては竜兵会所属、コント中心のおもに「つっこみ」と呼ばれる役割を担っている。
Instagram:@cobayashitomo
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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