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イラストエッセイスト・松鳥むうの「山のふもとのゲストハウス案内」#15 島宿 月桃屋(沖縄県石垣市)

その土地の暮らしに寄り添いながら、訪れた旅人を優しく迎え入れてくれる宿、ゲストハウス。全国各地に点在するゲストハウスを100軒以上訪ねてきた、イラストエッセイストの松鳥むうさんが、山歩きの拠点にもおすすめのゲストハウスを紹介する連載。15軒目は、沖縄は石垣島に位置する"ゆんたく"のある宿「島宿 月桃屋」です。

宝箱を開けたような"ゆんたくタイム"

「波照間島から石垣島に戻ったら、また、月桃屋に泊まりに行くんです!あの宿、最高ですよ!月桃屋に泊まってから、ゆんたくのあるゲストハウスや民宿に泊まるようになりました!」

そう熱く語ってくれたのは、日本の南の果て波照間島の宿で出会った20代の青年。波照間ブルーに負けないくらいの透明感溢れる笑顔が眩しかった。

▲宿主のえびさんとのりさん夫妻。苗字が「伊勢」だから「伊勢えび」というニックネームになったとか

「島宿 月桃屋」は、沖縄は八重山諸島の中心となる石垣島にある。しかも、八重山諸島を巡る拠点の港「離島ターミナル」から徒歩約10分という好立地だ。八重山諸島の島々(竹富島、西表島、鳩間島、小浜島、黒島、波照間島、与那国島、新城島)を巡る前後の宿泊には、もってこいなのである。

▲ワーケーションもできるかも⁉な、シングルルーム。

さて、その青年がドはまりしてしまった"ゆんたく"とは、沖縄の方言で「おしゃべり」のこと。人とのコミュニケーションを大切にしている沖縄のゲストハウスや民宿では、夕飯のあとに行われるコトが多い。泡盛などのお酒を飲みながら、肴をつまみつつ、ときには、三線を奏でる宿もある。

▲石垣島のとあるサトウキビ畑で浴びる、朝の光

月桃屋のゆんたくのスタートは毎日21時。ちょうど、石垣島の街中で晩ごはんを食べて帰って来るころだ。島内で泡盛を買って来る人、内地から珍しいお菓子や酒を抱えてやって来る人……など。共有スペースのまんなかにあるひとつのテーブルにさまざまなモノが置かれ、そこを中心にみんなが集まり、あれやこれやと旅の話に花が咲く。

月桃屋は、常連さんも多く、彼&彼女らが、現地の人以上の細やかな嬉しい情報もなんやかんや教えてくれるコトも多い。ネットよりも良き情報が集まって来る宝箱のようなゆんたくでもある。

本やらレトロ雑貨やら、おもちゃ箱のように溢れる共有スペースは、もはや、宿ではなく仲良しな友達の家状態!みーんな、くつろぎモードが増しに増してしまうのは言うまでもない。

▲ドミトリーだけど、スペースに余裕があってうれしい

宿の〆は、夏休みの"アレ"!

そして、なんと言っても、月桃屋泊の〆は、毎朝7時30分から始まるラジオ体操!ラジオ体操は体にも良く、考え抜かれた体操だとは知りつつも、大人になってからやる機会はほぼない。そんな大人たちが、外で輪になってやるラジオ体操。なんと、月桃屋オリジナルのラジオ体操カードまであり、ハンコも押してもらえる。小学生のころの夏休みの朝が、ほんのり記憶に蘇る。

あの頃、自分の住んでる町しか知らなかった自分が、いま、日本の南の島で、当時よりも固くなった身体を伸ばして縮めてラジオ体操をしている不思議。

あなたも、石垣島の朝を、月桃屋のラジオ体操ではじめてみては?旅先であるはずの石垣島が、自分の住む町に感じられて来るかも⁉

島宿 月桃屋

https://gettouya.jp/index.html

宿泊料金(※季節によって変動あり):
(すべて素泊まり)
・男女別ドミトリー 3,000円/人
・個室(ツインルーム、シングルルーム) 1名3,900円/部屋、2名6,600円/部屋(クーラーはコインクーラー100円/2時間)
・個室(セミダブルルーム) 1名4,300円/部屋、2名6,000円/部屋
※連泊割引あり(7連泊まで)

TEL:0980-83-9725

月桃屋を拠点に歩きたい、野底岳(野底マーペー)

石垣島で二番目に高い山である野底岳(標高282m)。山頂には大きな岩があり、岩の上からは青い海と空、緑ゆたかな森など、360度の絶景が広がる。8合目までは車でアクセスすることができ、約20分で山頂に到着(登山口から歩くと約1時間)。

松鳥むう(まつとり むう)

イラストエッセイスト。離島とゲストハウスと滋賀県内の民俗行事をめぐる旅がライフワーク。訪れた日本の島は118島。今までに訪れたゲストハウスは100軒以上。その土地の日常のくらしに、ちょこっとお邪魔させてもらうコトが好き。著書に『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅沖縄+離島かいてーばん』『ちょこ旅小笠原&伊豆諸島かいてーばん』(スタンダーズ)、『ちょこ旅瀬戸内』(アスペクト)、『日本てくてくゲストハウスめぐり』(ダイヤモンド社)、『あちこち島ごはん』(芳文社)、『おばあちゃんとわたし』(方丈社)、『島好き最後の聖地 トカラ列島 秘境さんぽ』(西日本出版社)、『初めてのひとり旅』(エイ出版社)等。最新刊は『むう風土記~ごはんで紐解く日本の民俗・ならわし再発見録~』(A&F)。

http://muu-m.com/

Instagram @muumatutori

Twitter @muumatutor

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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