細かな荷物も整理上手に!「スタッフサック」|低山小道具研究家・森 勝さんの「とことん小道具研究」
ランドネ 編集部
- 2023年04月17日
ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森 勝さんが熱弁します!今回は用途や使い方自由自在のスタッフサックをご紹介。
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用途や使い方に合わせて自由に選べる収納袋
あり合わせの袋から使い始めて、経験を積んでいくなかで用途に合わせてスタッフサックを買い換える方は多いと思います。
かさばる防寒着や着替えをコンパクトにしたり、着替えを雨で濡らさないように収納したり、調理道具やエマージェンシーセットを使いやすくまとめたり。ウルトラライトブームのおかげでガレージメーカーが増え、最新素材とアイデアを満載したおもしろいモデルが登場しています。数多い種類のなかから今回はよく使用している製品を中心に紹介します。
用途と荷物に合わせた選び方を
完全防水スタッフバッグの欠点は中身を確認するのがめんどう。透明窓があるタイプ(写真1)は簡単に中身が確認できて便利です。かさばる防寒着や寝袋を入れて絞り上げるとだいぶ小さくなります。パーゴワークスのダブルフェイスポーチ(写真2)は着替えを使用前と使用後で分けられるように作られていますので着替えが必須な時期や温泉に寄るときなどに重宝します。どうしても荷物が入らないときはコンプレッションバッグ(写真3)もひとつあると助かります。
変幻自在の多気室バッグ
こちらは初めて見た三気室並んだガレージメーカー、ソーファーソーグッドのアルマジロ(写真4)。名前のとおり、広げたり丸めて使ったりでき、なかなかよくできています。この中にレイン・非常食・緊急用品をセットして近所の山を歩くときの必需品を入れます。そしてキューベンファイバーを使ったハイパーライトのスタッフサック(写真5)は超軽量で目止めがされていて、さらにうっすら中身が見えるのもいい。こちらは濡れては困るがすぐに取り出したいモバイルバッテリーとケーブルをセットで。
調理が楽しくなる布バケツ
クッカーは濡れても困らず調理中に道具が散らばらないように凌の布バケツ(写真6)を使っています。食事はバックパックからこれを取り出すだけで調理が開始できます。そしてやっぱり便利なのが透明のチャック付きポリ袋(写真7)。テープで十字を作りエマージェンシーキットにしています。これだと外から見るだけで中身が確認でき、しかも完全防水なので衛生的です。
スタッフサックは大きく、目止め処理ありの完全防水と非防水に分けられます。雨の多い日本では少し高価でも目止めのされた防水タイプがおすすめです。あまり小分けにしてしまうと探すのに手間取ってしまいますが、少しゆとりのあるスタッフバッグはパッキングしやすく、いざというときに手足を入れて保温することもできます。またクッカーなど多少濡れてもいいものは使いやすさ優先で選んでもいいかと思います。
教えてくれたのは……
低山小道具研究家
森 勝さん
高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター
http://morikatu.seesaa.net
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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