アウトドアタウンときがわで里山遊び#3|キャンプ民泊の日常〜フィールドメンテナンス〜
ランドネ 編集部
- 2023年05月22日
「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような”アウトドアタウン”にしたい!」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。
キャンプ民泊の日常〜フィールドメンテナンス〜
今年も怒涛のGWが終わった。キャンプ民泊NONIWAでは、通常の宿泊だけでなく、キャンプ講習や子ども向け自然体験イベントも開催しているので、目が回るほど忙しい毎日だったが、リピーターのお客さまにも恵まれ、充実したGWとなった。常連さんの子どもの成長を感じたり、お互いの近況を語りながら焚き火を囲む時間はとても幸せな時間で、キャンプ民泊やってて良かったー!と思える瞬間でもある。
ちなみにキャンプ民泊のお仕事は、キャンプのレクチャーや自然体験だけではない。草刈りや施設の修繕など、自分たちでできる範囲の場内整備は自分たちでやる。とくに夏本番前にやっておきたいのが、木の剪定と道の整備だ。キャンプ場の木も一見すると自然に生え揃っているように感じるかもしれないが、スタッフや業者がしっかりと管理している場合が多い。折れた木が上で引っかかっていないかチェックしたり、適度に木を選定したりして、見栄えを整えたり風通しを良くしたりする。
NONIWAでもチェーンソーや高枝切りバサミなどを駆使して、木を整えている。切り落とす作業は爽快で気持ちが良いが、後の処理がなかなか大変だ。落とした木はナタで枝打ちして、細かい枝と太い枝に分ける。細かいのは焚き付け用、太い枝は薪用に処理して保管しておくと、冬の薪ストーブで重宝する。
梅雨がはじまる前に、雨が降るといつも泥が溜まってしまう母屋へのアプローチも整備することにした。完成イメージはイングリッシュガーデン風の枕木が並ぶ小道だが、自分にはガーデニングのセンスがまったくないため、植物を植えたりするのは義理の母に任せて、こちらは土木作業に専念する。まずは歩幅に合わせ、枕木を等間隔に仮置きして位置を決めていく。次に道全体の溝を掘ったら、基礎となるコンクリを枕木の下に流して枕木を固定。最後に枕木の周りに土を被せて芝生を埋めていけば完成。これで梅雨時期も安心して営業ができる。地味な場内整備作業だが、キャンプ民泊の日常は案外こんなものだったりする。明日もまた別の箇所を整備予定だ。やることは尽きない。
Profile|青木達也(アオ)
レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。https://noniwa.jp/
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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