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軽くて便利な「チタン製品」|低山小道具研究家・森 勝さんの「とことん小道具研究」

ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森 勝さんが熱弁します!今回は選び方が難しいチタン製品をご紹介。

ウルトラライト志向で人気が加速している

登山用品を購入していくと現れるのがチタンの壁。クッカー類が顕著で、最初は違いがわからないし、予算の関係でステンレスやアルミを選ぶことが多いけれど、登山回数が増えていくと軽量なチタン製品がほしくなっていきます。今回は、チタンマニアでもある私の買ってよかったチタン製品を紹介します。

簡単にチタンの特性を紹介すると、重量はアルミのほうが断然軽い。強度は種類にもよりますがステンレスが強い。チタンは適度な強度と軽さを兼ね備え、薄く加工しても強度が高く軽い製品を作ることができます。
また熱伝導率が悪いため、炒めものをすると焦げつきやすいですが、熱しても縁が冷めやすいので、直接口をつけるカップやカトラリーにはとても適した素材。加工がむずかしく価格が高いところは欠点といえます。

1)SOTO/チタンポット750。2)エバニュー/400FD。3)MSR/チタンツールスプーン。4)キース/チタン400。5)バーゴ/チタンステイク。6)TITANER /チタン爪楊枝。7)シチズン プロマスター/エコ・ドライブ ダイバー200M

チタン製品の入門編

まずはクッカーから。炒めものをするときはアルミ製がベターですが、湯沸かし専用ならチタンは軽く丈夫。こちらは0.3㎜と極薄チタンを使った750㎖鍋で、 鍋の重さは60g、フタは15g と、チタンの特性を生かした極薄で軽量に仕上げた鍋です(写真1)。
冬はコーヒーやスープがすぐに冷えてしまうので、チタンカップで温め直しながら飲んでいます。縁が熱くならないのでやけどの心配が大幅に減ります。こちらのカップはほどよい大きさと軽さからUL界隈では定番商品に。ガスストーブはもちろんアルコールストーブとの相性もよし(写真2)。

▲カップとしては大きく、鍋としては小さいチタンカップは両方に使える。さまざまな調理器具との組み合わせが楽しめる

スプーンはチタンの特性を活かし、柄の部分がガソリンストーブのメンテナンスツールを兼ねたデザイン。変形もなくツールとしても使用できます(写真3)。

チタンマニアのプロへ

変わったところではシングルウォールのチタン水筒は、湯沸かしポットとしても使用可能。とても丈夫で軽量。大切な水をしっかり守り、いざというときは、煮沸消毒用のポットにもなります(写真4)。
1本8gで直径が3.5㎜しかないチタンペグ。この細さと軽さで耐久性を保つにはチタン一択。この手のペグは岩混じりの地面でも岩と岩の隙間にねじり込むことができます。軽いので補助で数本あるとなにかと使えます(写真5)。
チタンの爪楊枝は爪楊枝として使うのではなく、固く縛ってしまった細引きをほぐしたり、目に詰まった汚れを落としたり、ちょっとしたことに何かと使えるアイテムです(写真6)。

▲一見なんだかわからないキーホルダーのチタン爪楊枝。じつはアイデア次第で、さまざまな用途に使える小さな如意棒

樹脂製の腕時計が軽量ですが、チタン製のほうが軽くて金属の高級感もあるのが特徴。こちらはシチズンの電波ソーラーモデル。ケースもブレスもチタンの塊。重さは114gと軽量(写真7)。

最近は数字ばかりが先行していますが、チタンだけではなく、適材適所という言葉があるように材料の特性を考えて道具選びをすると、また違った道具選びの楽しさが見えてきます。

教えてくれたのは……

低山小道具研究家
森 勝さん

高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター
http://morikatu.seesaa.net

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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