低山で「ブッシュクラフト」な山歩きを楽しみました! ~アウトドアショップ・アルビ×ランドネ山大学~【後編】
ランドネ 編集部
- 2016年11月09日
ランドネ山大学は、毎回テーマを設けてさまざまな山やアウトドアの楽しみを読者の方といっしょに楽しむスタイルのイベントです。今回は山岳写真家、アウトドアライター、冬は狩猟としても活躍する山の知識が豊富な荒井裕介さんを講師に招き、山の発見を楽しみながら低山を歩く「ブッシュクラフト」をテーマに登山を楽しみました。
【後編】では、荒井さんが提唱する「ブッシュクラフト」の魅力に迫ります。
荒井さんが提唱する「ブッシュクラフト」。いつもどんなアイテムを使って、山で過ごしているのか、愛用のアイテムを見せてもらいながら、参加者のみなさんと焚き火ストーブで珈琲ブレイクを楽しみました。
右から、荒井さんお手製のレザーのティンダーポーチ(火種袋)。ナイフ。火種用の麻紐。アックスホルダーとして腰に着用するリング。火付けに使用する白樺の樹皮。ファイアースターター。ベアトープフィッシュナイフ。ハスクバーナ(斧)。
フェザリングとは乾燥した小枝をナイフで削ぎ、ファイアースターターで起こした火種が確実に燃料となる小枝に移るように施す火起こしの知恵。一見、簡単そうに見えますがナイフを使い慣れてないと刃の滑らせ方、力の入れ具合が初心者にはなかなか難しい。フェザリングの技が身につくとキャンプの火起こしも楽々できるので、アウトドア好きは必見のテクニックです。
焚き火ストーブでほんの少し珈琲ブレイクをするつもりが、ついつい夢中になってしまいました!普段と異なる山の体験を楽しむ、これがランドネ山大学の魅力です。一堂は少し急ぎ足で下山!!
くじらの滝へと続く下山路は、上りの登山道とは異なる杉の林道。同じ山でも登山道の特徴は異なるので、山へ向かうときは必ず経路といっしょに登山道の特徴をチェックすることが重要です。足元に気をつけながら下山道中も前後の参加者と声を掛け合いながら、下山する参加者のみなさん。初対面同士でしたが、もうすっかり仲よしです。
改めて、ランドネ山大学を開催した大和葛城山はロープウェイで簡単に山頂へ向かうこともできる山でしたが、今回はロープウェイは使用せず自分の足で歩き多くの発見と出会うことができました。低山でも少し視線を変えるだけで魅力が充分あるということに参加者の方は気がつくことができました。小さな秋の発見や動物の痕跡にワクワクしました。
同時に荒井さんのような山の動植物に詳しい方に先導してもらうことによって、山の特徴を新たな視点から発見することができました。「ブッシュクラフト」への関心も高まり、「次の週末はアウトドアショップで小型ナイフとストーブを見に行ってみます!!」という参加者の方の声も。ぜひみなさんも身近な低山歩きを楽しんでみてください。もちろん、これから見頃となる低山の紅葉もお楽しみください。
写真◎中里 楓
取材日:2016年9月3日
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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