地図大好き芸人・小林の「憧れの富士山を想い、都内で富士塚に登る!」
ランドネ 編集部
- 2017年04月27日
こんにちは! 地図大好き芸人・小林です。
今年こそは富士山に登りたい! その気持ちはあるけど、なかなか行けない方に朗報です。都内でも気軽に富士山に登ることができます。「なに急に一休さんみたいなこと言ってるんだ?」となっていませんか? 説明しましょう。
「富士塚」というのを聞いたことがあるでしょうか? いまみたいに交通が便利ではなかった江戸時代。だれでも富士山に行って登れるような時代ではありませんでした。そこで、富士山から溶岩を運んできて、それを使いミニチュアの富士山を作り、「そこを参拝すれば、富士山に登ったのと一緒のご利益がある」という富士信仰が生まれたのです。今回はそんな富士塚について紹介します!
Index
東十条駅から歩いて5分ほど「十条富士神社」
素敵な飲み屋さんが多くある町、JR埼京線の東十条駅から歩いて5分ほどのところにある十条富士神社。ここは十条地域の人たちが富士信仰のために作った富士塚で、いまも6月30日・7月1日(山開き)にはお祭りが開催されます。このまわりでは、平日でも関係なく出店も出て盛り上がってます。
ここは山頂まで30秒ほどで登れてしまうのだけれど、きちんと登山口の看板もあります。そして山頂でお焚き上げをしてもらえるのです。このお焚き上げをしてもらえるのも、富士神社の特徴。
毎年6月30日・7月1日だけもらえる御朱印
この富士塚は、いつでも登ることができますが、御朱印がもらえるのは富士山山開きのお祭りのときの2日間限定。“限定”と言われると、なぜか欲しくなるのが人間の性。ぜひこの期間に行って御朱印を手に入れてください!
千駄ヶ谷駅から歩いて5分ほど「鳩森八幡神社」
JR総武線・千駄ヶ谷駅から歩いて5分ほどのところにある、鳩森神社内の千駄ヶ谷富士。ここは都内に現存する最古の富士塚であり、登山道も3つあるかなり本格的な富士塚。アクセスのよさもあるが、佇まいも雰囲気もよく、個人的には1番好きな富士塚です。
立派な石柱や鳥居などもあり、登る前から気持ちが引き締まります。登山道も階段ではなくゴツゴツした岩なので、雨の日は注意して登らなくてはいけないし、サンダルなどで行くのはやめましょう。登頂時間のおよそ1分間は気を引き締めて!
「富士登山記念」と書かれた登頂証明書がもらえる!
登頂時間はおよそ1分だけど、1合目や2合目など、きちんと小刻みに記されていたり、烏帽子岩や浅間神社など、本物そっくりに作られているので本当に富士山に登った気持ちになれる。
登ったあとは、300円で「富士登山記念」と書かれた登頂証明書がもらえる。富士塚登山記念ではなく、富士登山記念なので、これはもう登ったのとおなじご利益があるでしょ!
登れる富士塚かどうか出掛ける前に確認を
現在、東京都内だけでも200近くある富士塚。これでも少なくなった方なので、江戸時代の富士信仰がいかに栄えていたのかわかる。そのなかでも登れる富士塚は、都内にわずかとなってきているので、出発前にきちんと登れる富士塚なのか聞いてから登るようにしましょうね!
【筆者プロフィール】
○小林知之
太田プロ所属、火災報知器というコンビで活動。日本大学地理学科出身の地図地理好き芸人。ランドネにて地図と仲良くなれる「机上トレッキング」という地図コラム連載中。
(出典:Share the Mountain)
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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