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長野県松本市・上高地で大コーフン!? in ランドネ山大学

6月第一週目の週末。長野県松本市で行われた「Randonnee Picnic 2017 inまつもと」のプログラムのひとつとして実施された、アウトドア誌『ランドネ』プロデュースの「ランドネ山大学」。この松本駅発着のバスツアーに参加してきた山女(「やまおんな」ではなく、「やまじょ」)のリエが、イベントのようすをレポートします!

今回のステージは、山好きの憧れの上高地。しかも上高地で働く人たちが“一番好きな季節”と口を揃えて言う、新緑のベストシーズン!期待に胸を膨らませた参加者(ランドネ風に呼ぶと、ランドネちゃんとムッシュさま)が、NPO法人やまたみのガイドの方々に自然との接し方、楽しみ方を上高地~徳沢ロッヂ間のトレッキングを通して学んできました。

コースは、上高地バスターミナルから徳沢までの往復約6時間(休憩時間含む)。アップダウンも少なく、無理なく自然を満喫したい人に超オススメのコースです。参加者は総勢約30名。この時期に満開を迎える、エゾムラサキ、ニリンソウ、コナシの花の名前を付けた3つの班に分かれて、いざ出発!

河童橋を抜け、森の中へ進むと観光地ムードが激変。どこまでも続く新緑の森に、町からくっついてきた色々なものがどんどん消えて行く~。

道端の花の名前や樹木の特徴などを教えてもらいながら、1時間ほどでこまどり広場に到着。ここで自然の楽しみ方として教えてもらったのが、サウンドスケッチ。

目を閉じて耳で感じたものを、色鉛筆で自由にスケッチしていくというもの。目を閉じることで、いつもは気づかない色々な音が聴こえてくる。川の流れ、いろんな種類の鳥のさえずり、風が通って行く音など感じたものを思い浮かんだ色、形にしてスケッチ。自分のためのスケッチだからどんな形でも良いのです!

明神館前で小休憩をして、さらに前進。徳沢手前のひらけた道で、今度は“葉っぱスケッチ(勝手に命名)”。上高地は国定公園のため、植物採取はモチロン、落ち葉でもお持ち帰り厳禁!そこで好きな落ち葉を拾って、紙の間に挟み色鉛筆などで上からこする。すると凹凸の差で徐々に葉の形が現れてきた!

サスペンスドラマで、メモに残った文字跡をシャシャっと鉛筆で読み取る技(?)を彷彿させるけど、葉の形や葉脈が形になっていくと、森の一部が自分のノートに乗り移ったみたいで嬉しい。風景の一部を切り取る写真とはまた違った、思い出のカタチが自分のノートに残るのがとっても新鮮!

そろそろハラヘリ。見えてきたのは徳沢ロッヂ!

「ランチだ~!」とテンションが上がったところで、なんと緑のニリンソウ発見!の知らせが。じつは、道すがらガイドさんから、「ニリンソウは普通、白いんだけど緑のニリンソウがたまーに咲いていて、それを見つけると幸せになれるんですって」と聞いていたのです。実際、探しながら歩いてみたけど、全然見つからなかったので皆かぶりつきでした~。

徳沢ロッヂではランドネーゼのためにと、“特製 夏野菜ごろごろカレー”を用意して下さっていた。じっくり焼いてからカレーにインしているから、ゴロゴロと存在感があるのに柔らかくて甘みがじゅわ~。なんとも言えないウマウマカレーでした!

ランチも満喫して、徳沢ロッジの周辺を散策。一面のニリンソウに見入っていると、なんと野生の猿が登場!あんなに可憐なニリンソウをせんべいでも食べるかのように乱れ食い……これも自然の一部なんだなぁ。

帰路は梓川の右岸に渡り明神池を散策。明神池は穂高神社奥宮の神域にあり、神事も行われる神聖な場所。二つの池の水はすべて明神岳の伏流水。空気も水も澄みきっていて、まさに神に支配されているような空気感でした。

明神池からはしばらく木道。てくてく進むと徐々に喧騒が戻ってきた。チームメイトたちは一緒に上高地の大自然に包まれて、同じ体験をして、共に感動して、すっかり同志になっていた!友たちよ、またどこかの森で、そしてどこかの山大学でお会いしましょう~!

やまたみのガイドの皆さん、松本市山岳観光課の皆さん、本当にありがとうございました!

写真◎後藤武久、リエ

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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