雨のレースで体温が急激に低下。低体温症の原因と対策は?|ランニング初心者のQ&A
- 2021年08月30日
「ビギナーランニング教室」の講師も務める内山先生が、ランニング初心者の悩みや疑問にズバリ答えるQ&Aコーナー。今回は、低体温症の原因と対策を聞いてみました。
雨のレースで体温が急激に低下。低体温症の原因と対策は?
内山先生の答え
マラソンをすると汗をかくため、熱中症にはなっても低体温症にはならないと考えている人は少なくないでしょう。ところが、暑い時期のレースであっても低体温症になることは充分にあり得るのです。
気温が低いときに風が強かったり、雨が降ったりすると、体は思った以上に冷え、体温が急激に低下することがあります。また、真夏でさえ降雨と風にあおられることが原因で低体温に陥ることもあります。
特にレースの後半は注意が必要。エネルギーが不足して低血糖状態に陥ると、本来の体温調節機能が働かなくなり、体がどんどん冷えてしまうことがあります。
さらに走るスピードが落ちると体温はいっそう低下します。このようにさまざまな要因が重なりあって、気温が低い時期のレースでは後半に低体温に陥るリスクが高まるのです。
最善策は、事前に天気予報をチェックしてレインウエアやウインドブレーカーを携帯したり、手袋やネックウォーマーを身につけるなど、体温を下げない工夫をすることです。
また、スタミナ切れと低血糖状態に陥るのを防止するため、携帯用の食べ物を持参することもおすすめです。
その他の「ランニング初心者Q&A」はこちらから。
教えてくれた先生
内山雅博 コーチ
ランニングスタイルでもおなじみの、超ベテランコーチ。「ビギナーランニング教室」の講師も務め、悩める初心者ランナーの悩みにズバリ回答。幅広い層のランナーたちのレベルアップをサポートする。
- Category :
- Brand :
- RUNNING style
Share