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ハンドルの握り方で走りがラクに?基本のブラケットポジションを正しく覚えよう

握り方の意識を変えるだけで、走りが変わる。知っているようで知らなかったドロップハンドルの握り方の新常識、基本の持ち方を見直そう!教えてくれたのは、幅広いレース活動で22年間走り続けている現役ライダーであり、アヴェントゥーラサイクリングの管洋介さんだ。

ハンドルの握り方でフォームが変わる!?

「座骨乗り」と「恥骨乗り」とは

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まずは、ドロップハンドルの基本ポジションとなるブラケット位置での握り方を解説したい。ママチャリやクロスバイクなどのような、フラットハンドルのポジションで、そのまま漠然とドロップハンドルのロードバイクに乗ると、ハンドル荷重ぎみの乗り方になる。このとき、手(腕)ハンドルを押すような動作になっているはずだ。坐骨でサドルに乗っているので「坐骨乗り」と呼ぶことにしよう。

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逆にハンドルをヘソに向かって引くように持つと、腰が前傾してお尻が少し浮き、恥骨でサドルに乗るようになる。これが「恥骨乗り」。恥骨乗りのほうが、上体の重さをペダルに伝えやすい。また肩が前に出るのでハンドルが近くなる。ハンドルでなくカラダで重心をとっているので、バイクの挙動をハンドルに委ねず安定する。

ハンドルを押すポジションは坐骨乗り、引くポジションは恥骨乗り

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スガ流ハンドルの握り方のポイントは、引くことにある。これにより生まれるのが「恥骨乗り」だ。まずは恥骨乗りの握り方を作るための、上体ポジションの作り方を解説しよう。上の写真のように、脚を後ろに投げ出すイメージだ。ハンドルを引くように握れば、このフォームでうまくバランスをとれる。

【OK】ハンドルを引くフォームのイメージ

ハンドルを軽く引くように握る上体のフォームは、上のように脚を後ろに投げ出すような感じとなっている。このとき背中は伸び、恥骨でサドルに乗っている。このバランスをキープできるといい。
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【NG】ハンドルを押すフォームのイメージ

ハンドルを押すように乗っている上体のフォームは、脚を前に出す感じだ。背中は丸まり、ハンドルが遠く感じる。サドルには坐骨で乗っている。ハンドルを押しているのでサドルにも荷重される。
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椅子で違いを体感してみよう!

20181108_1_03 ▲坐骨乗りの上体は背中が曲がっている。この状態のとき、足の裏には力が入ってない。

20181108_1_04 ▲上体を伸ばすと、意識してないのに足の裏に力が入る。体幹パワーが足元に達している。

20181108_1_05 ▲恥骨乗りのように上体を倒していくと、より足の裏にパワーが集中する。これが推進力になる。

恥骨乗りのときの上体は、背筋が伸びている。じつは背筋が伸びるだけで足の裏に力が入る。つまり、踏んでないのにパワーアップしている。椅子に座って体験してみるとその違いは歴然。

ハンドルに荷重しすぎるのはNG

【OK】引いて握るとバランスが上方に

引いて握っていると上体でバランスを取っているので、路面の衝撃を吸収し、バランスは保たれている。
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【NG】押して握ると下方に荷重

押して握っていると、ハンドル荷重ぎみ。段差などでハンドルから手が離れると、大きくバランスを崩し転倒しやすい。
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握りの違いでフォームが変わる

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ブラケットポジションの握りの違いだけで、走りに大きな違いが生まれる。力強く踏めない、ハンドルが遠く感じる、お尻がすぐ痛くなるなど悩みを抱えている人は、この引く握りの「恥骨乗り」フォームを試してみる価値がある。

坐骨乗りは必ずしもダメではない(体質によっては、そちらのほうが向く人もいる)が、いままでなんとなくブラケットを握っていた人は、意識してハンドルを引き、恥骨乗りを試すと走りが変わる可能性があるので、早速実践してみよう!

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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