日向涼子のやっぱり坂が好き。八丁峠(群馬県)|ロードバイクヒルクライムナビ
- 2021年11月05日
モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「群馬県・八丁峠(はっちょうとうげ)」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。
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群馬県・八丁峠(はっちょうとうげ)
赤城山といえば、約4000人が参加する全国屈指の人気ヒルクライムレースとして知られていますね。私も参加したことがあり、地元前橋のサイクリストに対する歓迎ムードがうれしい大会です。
赤城山は、榛名山と妙義山と並んで上毛三山に数えられ、自転車で標高1400mを超える地点までヒルクライムを楽しめます。今回チャレンジするルートは、大会コースとして有名な「上毛三山パノラマライン(県道4号線)」ではありません。東に位置する大胡・赤城線を登るルート、通称「赤城神社コース」です。じつは、地元のツウなサイクリストには大会コースより人気があるとか!?
赤城神社コースの起点となる大胡駅は、前橋市と桐生市をつなぐ上毛電鉄の駅で、中央前橋駅から自転車で改札をそのまま通過して車内に持ち込めるサイクルトレインとして利用できます。
大胡駅からは雄大な赤城山に向けて、ほぼ一直線にのびる開放感ある道が続きます。序盤こそ緩やかな傾斜ながら、8kmすぎの赤城神社から先は本格的な山岳道路に激変。勾配10%近い急坂が連続します! 以降、補給地点はないので、赤城神社前の売店での水分補給がオススメです。
ここからは道のコーナーごとに番号が振られていて、山頂の赤城大沼まで98個ものカーブ標識が続きます。ちなみに、最高地点は90番めの看板です。気が遠くなる数です……。
クルマが少なく、いまにも動物がひょこっと飛び出してきそうな深い森に囲まれた本格的な峠を満喫できるでしょう。
最高地点の八丁峠から赤城大沼まではしばしのダウンヒル。なお、タイトなブラインドコーナーもあるため、下山は大会側のコースを下ることが推奨されています。
全長20km超えのビッグスケールが自慢のヒルクライムは、秋の大会時期まで関東ベストのコースとしてにぎわいそうです。
上毛電鉄では、平日朝の通勤・通学時間帯を除き、最後尾車両がサイクルトレインとして利用できます。自転車を輪行することなく、そのまま改札を通過して乗り降りできるのです。
前橋市内の中央前橋駅から赤城山麓を走り桐生市方面とつなぐ上毛電鉄路線。中央前橋駅は、ポンプや工具などを完備した「まえばしサイクルオアシス」に指定されている。
赤城山麓を走るローカル線の上毛電気鉄道。 前橋中央駅から乗車して15分少々で到着する大胡駅。自転車を押してホームを降りれば、ロングヒルクライムが待っている。独特の風情がたまらない。
のどかな景色のなか、序盤はほとんど坂道を感じることなくサイクリング気分で楽しめる。
大胡駅から約8.5km地点にある赤城神社。今回のコースのほぼ中間地点。
ゴール地点までは補給できる場所はないため、神社前の真隅田商店でひと休みしたい。
コースはとにかく赤城山をめざして登り続けるのみ。赤城神社までの平均勾配は4.6%、それ以降は8.7%とわかりやすく勾配が変化する。
基本的に道幅もあり、交通量も少ないのでヒルクライムには最適なコース。1番から98番まで続くカーブ看板を目標に、連続するコーナーを一つひとつクリアしていこう。
ひとつカーブを曲がっても、息つく暇なく次のカーブがやってくる。視線を上げれば、白色のガードレールがはるか先へ続いている。大胡赤城線は、標高1498mまで続くヒルクライマー垂涎のコース。
大胡赤城線の最高地点は標高1498mの八丁峠。手前の牛石峠(標高1425m)からやや下って、再び登り返した地点にある。麓から続いたカーブ番号は八丁峠で90番目になる。
群馬県・八丁峠のヒルクライムデータ
距離
20.8km
標高差
1346m
平均勾配
6.4%
スタート地点
152m
ゴール地点
1498m
コース概要
八丁峠のおすすめスポット
赤城大沼湖畔にたたずむイタリアンフード&カフェ
大胡赤城線を赤城大沼に向かって下った湖畔にお店を構えるトレッカーズカフェ。オーナーシェフの関口研一さんは地元前橋市出身で、赤城山を愛してやまない。トレッキングガイドをしながら、カフェを切り盛りする。料理人として20年以上の経験を生かした石窯焼きピザやパスタなどを楽しもう。そして、サイクリストにはおなじみのセガフレードコーヒーもいただける。
トレッカーズカフェ
群馬県前橋市富士見町赤城山3
TEL.027-287-8008
赤城山麓の道の駅!クルマでの拠点にも便利
今回の大胡駅からも程近い場所にある道の駅「赤城の恵」。敷地内の「産直 味菜」は新鮮な野菜をはじめすると食材を求めて賑わう。サイクリスト的には和菓子やパンなど補給食をゲットできる。クルマでアクセスする場合も便利で温泉施設「あいのやまの湯」も併設。
産直 味菜
群馬県前橋市荻窪町437-10
TEL.027-264-3166
今回のロードバイク&コーディネート
チェレステが誇る山岳ピュアレーサー
今回のスペシャリッシマは、フレーム重量780gを実現した最軽量クラスのオールラウンダーです。キビキビとした登坂性能と伸びやかさは、急勾配になるほど魅力が増す印象です。さらに、独自の振動除去性能であるカウンターヴェイル機構によって生まれるラグジュアリーなフィーリングも感じられます。パールイズミのウエアは定番のUVプリントジャージ。グラデーショングラフィックはレーシーにもカジュアルにも着こなせます。太陽光を遮蔽して衣服内温度の上昇を抑える「コールドシェイド」など機能性にも優れるパンツには女性専用パッド「3D-ネオ プラス forレディース」を採用して履きごこちもストレスフリーです。
【ロードバイク】
ビアンキ・スペシャリッシマ
120万円(デュラエース完成車/税抜)2019モデル
【ウエア】
パールイズミ
UVプリントジャージ 1万800円(税抜)
コールドシェイドUVタイツ 1万3000円(税抜)
UVフルフィンガーグローブ 5000円(税抜)
クールネスソックス 1200円(税抜)
「日向涼子のやっぱり坂が好き」の記事はコチラから。
※スポット情報、バイクやウエアの価格などは2019年5月(掲載時)の情報です。
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