日向涼子のやっぱり坂が好き。七曲スカイパーク（静岡県）｜ロードバイクヒルクライムナビ

2022年01月31日

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「静岡県・七曲（ななまがり）スカイパーク」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。

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静岡県・七曲（ななまがり）スカイパーク

「新しい生活様式」もあり、数年前から人気のあったインドアトレーニングが、より幅広い層に浸透したように思います。都合がいいときにサドルにまたがり、モニターつけて、アプリを開いて、ペダルを回す。でもね。やればやるほどリアルな坂に行きたくなるのです。ここまで読んで、「わかる、わかる」と大きくうなずく方のなかには、周囲から理解されず寂しい思いをされている方もいらっしゃるのでは？　それでもやめられないんですよねっ！？

大丈夫。今回の坂は納得してもらえる理由があります。ゴールからの景色は最高！　とくに冬は澄んだ空気により、景色がはっきりと映し出されます。「これが見たくて自転車で坂を上るんだ！」と胸を張って言える坂です。山頂からは曲流した川の形、「嵌入蛇行」が見られ、地学の勉強にもなりますよ。

今回目指す坂は、静岡県島田市川根町にあるパラグライダー場「七曲スカイパーク」です。南アルプスの山々と遠くには富士山、町には大井川が流れるという自然豊かな景色を楽しめる国内有数のパラグライダースポットですが、山頂まで上れば自転車でも空飛ぶ気分を味わえますよ。
クルマの場合は「道の駅川根温泉」からのスタートが便利です。電車だと大井川鐡道大井川本線の「家山駅」が近いのですが、電車の本数が少なく、けっして便利とは言えません。
とはいえ、年間300日以上運行しているSLはもちろん、全国の私鉄の引退車両を整備して使用している電車も味わいがあります。鉄道ファンにはたまらないシチュエーションです。ゆったりとした旅気分を味わいたい方は輪行もいいかもしれませんね。
坂の起点は国道473号沿いにある「朝日段公園6.5km」の青看板ですが、うっかり見逃してしまいそうな道にあるので要注意です。
勾配は終始キツめですが、気合いを入れてゴールを目指しましょう！

【0km】登坂の入り口にある「朝日段公園6.5km」の看板が目印。この先に絶景があるとは思えない地味な入口なので通り過ぎてしまわないよう注意

序盤からなかなかの勾配だが、景色が開けているのでダンシングを交えながら気持ちよくヒルクライムを楽しめる

【3km】緑の木々がうっそうと生い茂り、しばらく森の景色が続く。このあたりから路面が荒れている区間もあるのでパンク修理キットは忘れずに！

序盤から変わらぬ景色に疲れを感じはじめた中盤、やや勾配もゆるくなる。空高く伸びたスギ林のなかをスピードに乗って駆け抜ける

【6.5km】中盤まで平均勾配は8%超あるので、無理をせずに、スタート地点から6.5kmのところにある「朝日段公園」での休憩もオススメ

気分がよければ迷わず前進！「朝日段公園」前後はアップダウンが繰り返される。路面が荒れて穴があいている箇所もあるので気をつけよう

【7km】分岐が見えたら、「パラグライダー」の矢印看板に沿って走ろう。ゴールはもうすぐだ！

天気が良い日には南アルプスの山々と富士山が望める。眼下には大きく蛇行した大井川の絶景が広がり、それは「鵜山七曲り」と呼ばれ、静岡県の天然記念物に指定されている

「七曲スカイパーク」はパラグライダーを愛好家が日本全国から集まるほどの人気のスポット。いつかヒルクライムをしてからパラグライダーで飛んでみたいかも!?

クルマで訪れたら「道の駅川根温泉」を起点にするのがオススメ。日帰り温泉はもちろん、温水プールやスパなどもある

静岡県・七曲スカイパークのヒルクライムデータ

ハードさ　　★★★☆☆
景色　　　　★★★★★
アクセス　　★★★☆☆
路面状況　　★★☆☆☆
交通量　　　★★☆☆☆

距離

11km

標高差

655m

平均勾配

6.8％

スタート地点

189m

ゴール地点

844m

コース概要

静岡県・七曲スカイパークのおすすめスポット

地元サイクリスト御用達、焙煎珈琲が自慢の店

大井川鐡道家山駅から徒歩1分、駅の目の前の、コンテナを利用したアットホームなカフェが「寿園カフェ」だ。自慢のコーヒーは炭火100%を使い、七輪でていねいに焙煎されたもの。店内からは駅のホームや線路が見えるので、興味がある人はSLやトーマス号の運行日時をチェックして訪れるのもいい。料理は地元の食材を使った特製パスタやピザのほか、名産である川根茶を使用したドリンクやスイーツも人気。お店のインスタグラムには訪れたサイクリストの姿も見られ、歓迎ムードがうかがえる。