シンプルなおかずでもOK！　“のり段々”で魅せる『のり弁』レシピ・作り方

ご飯の上におかずをのせた、簡単のっけ弁当。おかずをたっぷり食べられて、ご飯がモリモリ進みます。今回はそんな、ボリュームもあって見た目も華やかなのっけ弁当の中から、飯、のり、ご飯、のりと交互 に重ね、層を作った“のり段々”バージョンの『のり弁』を紹介。

“のり段々”とは、レシピ考案者で料理家の長谷川さんが住む、神奈川県横須賀市発祥のもの。おかずはシンプルでも、見栄えよく仕上がるのが◎

焼きさけのり弁当

お弁当に焼きさけ1切れをどーんとのっけるときは、ご飯の上にのりを敷く。おかずにたいしたものがなくても、見た目がよく、ご飯が進み、最後の一口までおいしく食べられる。

メインおかず

●焼きさけ
［材料］（1人分）
・塩さけ…1枚

［作り方］
1．塩さけは魚焼きグリルまたはフライパンで両面と皮をこんがりと焼く。
2．お弁当箱の大きさに合わせて端の部分を切り、焼きさけの大きさを調整する。

副菜

●薄焼き卵の細切り
［材料］（作りやすい分量）
・卵…1個
・サラダ油…少々

［作り方］
1．ボウルに卵を割り入れ、泡立て器で溶きほぐす。
2．フライパンにサラダ油をペーパータオルで薄くなじませ、弱火にかける。1を流し入れて広げ、ほぼ火が通ったら裏返す。火を止めて余熱で完全に火を通す。
3．取り出して4つにたたみ、端から5mm幅に切る。

●ベーコンとキャベツ炒め
［材料］（1人分）
・ベーコン…1枚
・キャベツ…1／2枚
・塩・こしょう…各少々
・サラダ油…少々

［作り方］
1．ベーコンは2cm幅に切る。キャベツは食べやすい大きさに切る。
2．フライパンにサラダ油を熱し、1を入れて塩、こしょうをし、中火で炒める。

●ゆでブロッコリー
［材料］（作りやすい分量）
・ブロッコリー…1／2株
・水…大さじ1

［作り方］
1．ブロッコリーは小房に分けて耐熱容器に入れ、水を加える。
2．ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで2分加熱する。余分な水気をきり、冷ます。
＊冷蔵庫で3日ほど保存可能

のり段々

［材料］（1人分）
・ご飯…1人分
・焼きのり…適当な大きさを2枚
・しょうゆ…適量

1．ご飯の1／2量を弁当箱に平らに（約1cm高さ）盛る。バットか平皿にしょうゆを入れ、のり1枚の両面にさっとつける。

2．1ののりをご飯の上にのせる。

3．2の上に残りのご飯を平らに盛り、のり1枚の裏面のみにしょうゆをつける。

4．ご飯の上にのせて完成。
＊作り方の3で2段目のご飯の上に、おかかや梅肉、つくだ煮などを散らしてもおいしい。

『のり弁』のバリエーション

しょうゆ鶏のり弁

ご飯に昆布とおかかのつくだ煮を散らし、のりを敷く。しょうゆ漬けにした鶏肉を焼き、卵焼き、水菜のサラダ、自家製にんじんと間引き大根の浅漬けを添えて。

卵焼きのり弁

ご飯はのり段々。卵焼きは紅しょうが入りでちょっぴり大人向きだが、食が進む。副菜はにんじんとちくわの即席煮もの、チャーシューとブロッコリーのサラダ。

肉そぼろとパプリカ炒めのり弁

ご飯はのり段々。肉そぼろとパプリカ炒め、しいたけのオイスターソース炒めを詰め、卵焼きは桜でんぶ入りに。スナップえんどうは電子レンジで加熱。

レシピ考案：料理家・長谷川りえ

料理研究家。大手食品会社で商品開発を担当し、多くのヒット商品を生み出す。その後、レストラン、フランス菓子店、料理研究家のアシスタントを経て独立。雑誌や書籍、テレビなど幅広い分野で活躍中。また、神奈川県「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」の発案者としても活動。20年ほど前から夫のお弁当作りをはじめ、ブログで日々のお弁当を紹介。著書に『園児べんとう』『すぐ作れて毎日使える！　10分常備菜100』『繰り返し作りたくなる！　ラク弁当レシピ』（すべて小社刊）、『青空ピクニック弁当』（イカロス出版）など多数。

●「家族へ　健康弁当 」http://riesan.exblog.jp