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【いつか泊まりたい山小屋#2 八ヶ岳・高見石小屋】星空とランプとあげパンを味わう

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。二軒目は、北八ヶ岳に建つランプの宿、高見石小屋をピックアップ!

天体ショーを楽しめる展望抜群なロケーション

稜線を少し下った森のなかに佇む。朝日・夕日・星空と、ここに一泊すればさまざまな空の表情を観察できる。

針葉樹林と苔の森が特徴的な北八ヶ岳のなかで、展望がよく人気の高い高見石小屋。山小屋の裏には、ゴロゴロとした大きな石が積み重なった高見石があり、日本アルプス、奥多摩、富士山などの山々や森に囲まれた白駒の池の眺めを楽しむことができる。登山口となる白駒の池入口や麦草ヒュッテから、それぞれ片道1時間前後でたどり着けるというアクセスのよさも、人気の理由のひとつだ。

山小屋は二階建てで、一階には談話室と食堂と客室、二階には客室のほかテラスもあり、ゆったりとくつろげる。一階の入口付近には売店があり、カラフルな揚げパンや八ヶ岳産いちごのソーダなどこだわりのメニューが充実。苔の本や山小屋オリジナル手ぬぐいやバッジなど、お土産もユニークな品揃えなので、チェックをお忘れなく。

森に囲まれているので、窓の外を眺めていたらリスや小鳥が現れるかも!? 一階の談話室には、山岳関連の本や雑誌、写真集が壁一面に並び、時間を忘れて読書を満喫できる。
高見石小屋の名物であるあげパンの味は、きなこ、ココア、抹茶、チーズ、黒ゴマの5種類。揚げたてのふわっふわな食感がやみつきに。

山小屋のいちばんの醍醐味は、夜を味わえること

天気のいい日には、ご主人の木村託さんによる350mmの天体望遠鏡を使った星空観察会が宿泊者向けに開かれる。

高見石小屋がより魅力的になるのは、日が暮れてから。薪ストーブに火が入り、ランプが灯り始める。そのうえ天気がよければ、空一面に星空が広がるのだ。ご主人の木村託さんは天体に関する知識が深く、天候次第では、木村さんによる星空観察会に参加することも可能。標高2,300mの山の上で見る満天の星は、ふもとで眺めるそれとはまったく別物に感じられるほどに美しいはずだ。

高見石小屋のシンボルにもなっている、レトロなランプ。オレンジ色のやさしい光が、山小屋全体を包み込む。

山小屋拠点のおすすめルート【高見石小屋~中山の展望台/往復約2時間30分】

白駒の池から高見石へ向かう途中にある、苔に覆われた美しい森。道はきれいに整備されていて、とても歩きやすい。

一周約40分の白駒の池周辺をゆっくり散策するプランもおすすめだが、歩き足りない人は、標高2,496mの中山まで足を伸ばしてみよう。中山は、ピーク自体の展望はないが、ピーク手前に開けた場所があり、そこから景色を楽しめる。余裕があればさらに片道30分ほど歩いて、黒百合ヒュッテを目指すのもよし。山小屋の中にカフェがあり、マフィンやコーヒーをいただける。

標高2,115mと、国内でもっとも高い場所にある天然湖・白駒の池。池の周りに木道が整備されていて歩きやすく、登山の目的以外で訪れる観光客も多い。コースの途中には、苔が一面を覆う「もののけの森」がある。

高山ならではの植生や景色、星空に気軽に触れ合えることが、高見石小屋の大きな魅力。登山を始めたばかりの仲間といっしょに、または心身をリフレッシュしにひとりでふらりと。さまざまなシチュエーションで、何度も足を運んでみよう。

高見石小屋
https://takamiishi.com/
・標高:2,300m
・営業期間:通年
・宿泊料金(税込):1泊2食8,800円、素泊まり5,500円、お弁当900円(5月~10月)
・電話番号:080-2188-4429
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、個室あり、夏期(5~10月)は手ぬぐいやタオル(枕カバー用)・冬期(11~4月)は寝袋またはインナーシーツ要持参

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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