山で重宝!軽量コンパクトな「チェア」6つ|低山小道具研究家・森 勝さんの「とことん小道具研究」
ランドネ 編集部
- 2022年02月04日
ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森 勝さんが熱弁します!今回は登山やピクニックなどの休憩時にあると便利な、チェアを紹介。
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今月の小道具『チェア』
行き先や路面状況を見て、
自分に合ったひとつを探して
登山やピクニックなどの休憩時にあると便利なのがチェア。山などで備え付けのベンチがなくても景色のいい場所でのんびり休めますし、寒い時期はクッション性のあるものを使えば暖かくすごせます。チェアといっても重さや収納サイズなど多種多様で、なかなか自分に合うものを見つけるのは難しいですよね。今回は、公共交通機関での移動で使える軽量コンパクトなモデルを紹介します。
ネイチャーハイクのムーンチェア
まずは登場以来キャンプシーンを席巻したヘリノックスのチェア(写真3)。最軽量モデルは500gで、写真は座ると起き上がれなくなるほど快適なハイバックモデル。今回紹介するなかではダントツで座りやすいです。その代わり重量はやや重めの1.3kg。組み立てがほかのチェアに比べると手間がかかるのと座面が高いため、登山では使わずにキャンプやチェアリング用に使っています。
モンベルのL.W. トレールチェア 26
写真2はただ広げるだけでOKなモンベルのチェア。重さも350gほどで、折り畳み式トレッキングポールほどの収納サイズですが座面が若干小さめ。小休憩に最適です。
アディロンダックのマイクロチェア
写真1はホームセンターや100円ショップでも見かけるブック型。組み立て時にテンションをかけるためしっかりと座れます。平たく収納できすき間に差し込むように持ち歩けます。
クレイジークリーク
写真4は元祖アウトドア座椅子のクレイジークリーク。背もたれがあり快適なのはもちろん、広げるとマットにもなるので、お酒を飲みながらゆったりすごし、そのまま寝ることもできます。欠点は収納サイズが若干大きいのと、直接地面に座ることになるので地面の状況を考慮する必要があること。
ハンモック
その逆に地面の状態に関係なくすごせるのがハンモック(写真5)。雑木林のなかでも雪の多い場所でも、木が2本あれば快適な休憩場所を作ることができます。ただしロープワークや、張れる場所の見分け方などのスキルが必要となります。
クワスのアウトドアチェア
最後にネット通販で見つけた低価格のクワスチェア(写真6)。じつは一番使っているのがこのチェア。形状はモンベルのものと近いのですが、脚が4本で座面が広く、さらに半分に伸縮するので収納がとてもコンパクト。脚はステンレス製で重めですが安定感があります。
さまざまなチェアを使ってきた結論としては、高さがあるほうが快適です。テーブルを使うなら高さのバランスを考えてみましょう。登山時にコースや体力に余裕があるのなら、チェアを持っていって休憩時間も楽しんでみてはいかがでしょう。おもてなしアイテムとしてもおすすめです。
低価格でコンパクトを探すなら
写真6はネットで1500円で購入。約490gと若干重いが伸縮するステンレス製の脚は頑丈で収納サイズがコンパクト
堕落するならこのチェア
写真4は80年代から販売される定番。柔らかい座面とカーボンロッドで背中をサポート。ストラップで座り心地の調整が可能
教えてくれたのは……
低山小道具研究家
森 勝さん
高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター
http://morikatu.seesaa.net
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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