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なぜ怒りが生まれるのか?【ヨガ的アンガーマネジメント】

怒りは欲望から生まれる

怒りはなぜ生まれるのだろうか?ある人は期待があるからと言い、ある人は自分に実害が及ぶ時と言う。人それぞれのフックがあり、沸点も異なるだろうが、まったく怒らない人はなかなかいない。しかも、怒りはぶつけられたほうはもちろん、ぶつけた本人の感情も揺さぶる。

ヨガは心をコントロールするツールだ。そのため、「心」についてはどの教典でも多くのページを割き、分析している。例えば、B.C5世紀〜2世紀ごろに成立したとされる『バガヴァッドギーター』では、怒りについてこんな風に書いてある。

「人が感覚の対象を思い巡らす時、それらへの執着から欲望が生じ、欲望から怒りが生じる」(第2章62節)

知性が崩壊し、人類は滅びる!?

つまり、欲望がキーポイントになるというワケ。こうしたい、こうなってほしい、こうなりたい、こうであるべきだ…などの思いが湧いて、そこに執着してしまうと、そうならないことへの不満足感が怒りという形で現れてしまう。

しかも、これには続きがあり、「怒りは妄想や混乱を引き起こし、知性を崩壊。それが高じれば最終的に人類は滅びる」とまで書かれている(第2章63節要約)。

想念→執着・欲望→怒り→妄想→記憶の喪失→知性の崩壊→人類消滅

というプロセスだ。ちなみに「記憶の喪失」とは、妄想にかられるあまり、元の信頼関係などまで忘れてしまうということ。

ヨガでする怒りの対処法

もちろん、教典はそこで話を終わらせないので安心を。こんな風にすれば怒りを覚えても、ハッピーマインドになれるというプロセスを示唆している。ここでは、日常に落とし込んで紹介しよう。

【想念】
頭に浮かぶものを想念と言う。朝起きた時や夜寝る前などに、ふと思い浮かぶ感覚。

【執着・欲望】
例えば「好き」という感情は執着の始まり。

【怒り】
執着と欲望が満たされないと怒りが生まれる。

【切り替え】
ネガティブ路線では、ここで妄想に走るが、対処法として有効なのは、まず呼吸。数回呼吸をしている間にイライラが収まり、冷静になれる。また、自分を客観視する余裕ができる。

【ヨガをする】
自分のために自分の時間を使い、何かに没頭することで、余計な詮索をする心の隙間と時間を埋められる。また呼吸を伴うヨガのポーズを行うことで、セロトニンなどハッピーホルモンが分泌され、怒りを手放せるように。

【いつも幸せ】
自分がハッピーを持続できるようになると、周囲にもポジティブマインドで接することが日常となる。類は友の呼ぶという法則のもと、周囲に集まってくるのも同じようなマインドの人達ばかりに。

ヨガを集中して気持ちよく行うことは、それだけで怒りを手放す方法だ。ただ、怒りを感じた時だけヨガをしても、なかなかすぐに怒りが収まらないもの。日ごろから呼吸法やヨガのポーズをする習慣を持つことで、自分の客観視や、マインドの切り替えなどがしやすくなっていくのだ。

 

監修=ヴェーダプラカーシャ・トウドウ
「ヴェーダセンター」主宰。ヨーガ瞑想教師、インド哲学・アーユルヴェーダ講師、インド政府公認プロフェッショナルヨーガ・インストラクター(AYUSH省QCI認定)、ヴェーダ詠唱家、心理相談員、インド祭祀(冠婚葬祭)祭司。4000人以上に瞑想を指導し、片岡鶴太郎氏の師としても知られる。

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大嶋朋子

編集デスク

大嶋朋子

株式会社Lotus8編集統括マネージャー。心理カウンセリング、傾聴を学び、判断基準を「ヨガの八支則」のヤマ・ニヤマにおいて、日々、女性の心と体について知識を深めている。

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