納豆が棚から消える訳。免疫力をメンテする発酵食品の力
Yogini 編集部
- 2020年04月10日
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納豆は免疫力を上げる?
首長の緊急会見が予告されると、スーパーの棚から商品が消える。そんなサイクルが日常的になりつつある中、早くから注目を浴びた食材が納豆。
いつどこでも入手しやすい食材にもかかわらず、売り切れが続出した背景には「免疫力がアップするのでは?」という期待があってのこと。そう、日本人にとって納豆はお守りのような存在。健康長寿の食材として世界からも注目を集めています。
健康食のキーワード「発酵」
納豆は言わずもがな発酵食品。発酵はそもそも、腐敗しやすい野菜などの食材を長く保存できるように工夫された先祖達の知恵でした。これを科学的に見れば、酵素を触媒にした微生物の働きにより食品が別の食べ物に変化する現象を言います。
食材の良さを引き出す利点も
その変化の仕方はさまざまですが、共通しているのはでんぷんが糖類に分解され甘味が増えたり、たんぱく質がアミノ酸に分解され旨みとなって風味が豊かになるということ。例えば、乳酸菌が牛乳を分解してヨーグルトを作り、麹菌が大豆を分解して味噌に、酵母菌が強力粉をパンに変化させるというように。
発酵で栄養もUP
他に、栄養面においてもメリットがあるようです。例えば、大豆はそのまま食べる形では本来の栄養素を体内で吸収できないけれど、発酵させることできちんと吸収できるようになる。そして栄養価が上がることも多く、納豆に関して言えば、脂肪燃焼や疲労回復に効果があるビタミンB2が3~4倍になるという話も。
では免疫力はどうだろう?
納豆にフォーカスすると、あのネバネバを生み出す成分に免疫賦活作用があるのに加え、納豆菌に免疫力を増強する作用があることもわかっています。いずれもその活動場所は腸。納豆のみならず、発酵食品の良いところは腸内環境を整える点にあります。
免疫力は腸で強くなる
体中の免疫細胞の約7割は腸に集結していると言われていて、腸は外敵からの侵入を防ぐ砦のような臓器。しかも、小腸にあるパイエル版という器官では、わざとウイルスなどの異物を引き入れ、その特徴を免疫細胞に学習させると言います。敵の特徴を知った免疫細胞が全身に運ばれ、体の各場所で菌やウイルスと戦ってくれるのです。
善玉菌で健やかな腸内環境に
まさに免疫道場のような腸の環境を発酵食品がどう整えるのか?そのカギは「善玉菌」。乳酸菌やビフィズス菌と聞けばヨーグルトが思い浮かびますが、味噌やしょうゆ、漬物、チーズ、キムチ、納豆にも含まれています。
腸内バランスは崩れやすい
腸の中は善玉菌と悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌の割合を2:1:7に保つのが理想と言われていますが、ストレスや不規則な生活習慣などによりこのバランスが崩れがちに。どっちつかずの日和見菌が加勢して悪玉菌が優位にならないよう、善玉菌を含む食品を摂ることが大事というわけです。
発酵食品の上手な摂り方
その発酵食品。熱に強いものも一部あるようですが、特徴として熱に弱いのが一般的。栄養メリットを期待するなら非加熱で食べるのがベター。さらに、有害な雑菌の繁殖を防ぐため塩分過多になっているものが多いので、食べ過ぎには注意したいところ。
免疫力UPのサポートに
今、多くの人が高めたいと願う免疫力。発酵食品を摂ることはそのサポートになりそうです。買い占めを煽るつもりは全くないけれど、さっそく献立に1品プラスしてみてはいかがでしょう。
Text:内池朋子
編集者を経てRYT200を取得後、ヨガやアロマなどを取り入れたライフスタイルを発信。AEAJアロマテラピーインストラクター、JAMHAハーバルセラピスト。
<出典情報>
出典:別冊Yogini 『ヨガと食事』
「知っているようで知らない発酵食品が体にいい理屈」
- Brand :
- Yogini
- Credit :
-
Photo=樋口雄一郎
Text=内池朋子
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