Brand

  • YOLO
  • ランドネ
  • BiCYCLE CLUB
  • NALU
  • 楽園ゴルフ
  • RUNNING style
  • MY LIFE RECIPE
  • Yogini
  • トリコガイド

聞けば聞くほどすごい場所。 腸にまつわる10のトリビア

さて問題、これはどこ?

幸せホルモンと言われる脳内物質「セロトニン」の90%以上を生み出し、免疫細胞の70%以上が存在。脳からの指令がなくても独立して動くことができ、脳が死んでもギリギリまで動き続ける。人の体の中で一番初めに作られ、最も大きいと言われる器官は……?

答えは「腸」。

腸の健康を保つために

その腸の働きを支えているのが100兆個以上ある腸内細菌。普段の食事を栄養源としているので、炭水化物抜きダイエットや、肉・魚を食べないなど偏った食生活を送ると、腸内細菌の種類も偏り、腸内環境が悪化してしまいます。

バランスのいい食事はもちろん、生活の中で気をつけたいことも多々。納豆が棚から消える訳。免疫力をメンテする発酵食品の力にもあるように、腸は免疫力と関連する器官。そこで、健やかな腸を守るために知っておきたい10のことをまとめました。

はじまりは赤ちゃん

胎内では無菌状態の赤ちゃん。生まれて母乳を飲み始めると一気に腸内に細菌が入ってきます。何でも口に入れたり、離乳食を食べ始めることで菌の種類は増え、離乳食の完了期にはほとんどの菌がそろうように。つまり、人の腸内環境は授乳と離乳食期にゼロから作られるということ。母親の栄養バランスも良好であることが大事です。

腸内洗浄っていいの?

便秘解消や体質改善に効果があると言われる腸内洗浄だが…。腸内細菌はとても繊細で、洗浄により100兆個もある腸内細菌が全部なくなり、逆に便秘になったり食事でお腹を壊すようになることも。失った細菌がそろうまで時間がかかる上、食生活を改善しなければ洗浄前の状態に逆戻りしてしまいます。

過度の殺菌消毒は要注意

赤ちゃんと同じで大人も、口から細菌が入ることで免疫力を高めています。ところが最近は、除菌や消臭など菌を排除しようとする傾向が強い。感染症流行時など除菌を優先することが賢明な場合もあるが、覚えておきたいのは、除菌スプレーを吸い込んだら体内の菌も死んでしまうということ。ある程度の細菌は生きていく上で必要です。

食事はストレスなく

ストレスを感じるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、アドレナリンを放出。交感神経を優位にした結果、胃腸の働きを低下させ腸内環境が悪化してしまうことがあります。イライラしながら食べるのはよくないし、子供を叱ったりすれば子供がストレスを感じてしまいます。楽しく食べることを心がけましょう。

できるだけ規則正しい生活を

環境や生活リズムが変わると便秘になりやすい、という経験はありませんか?休日だけ朝食を抜くなどイレギュラーなことが起こると、いつもの時間に働けなくなった細菌は腐敗し始めると言います。一方、いつも不規則な場合はそれがその人の規則となるらしい。規則正しい生活のメリットは、時間に敏感な腸にも同じようです。

食品添加物というワナ

腸内細菌の好物であるビタミンとミネラルは、代謝酵素や消化酵素とチームで働きます。ところが、ビタミンやミネラルの真似が大好きな食品添加物が、両者に成り代わり酵素とくっつくという現象が。結果、酵素は働けなくなり、行き場を失ったビタミンとミネラルは吸収されずに排出されてしまう。好物が不足すれば腸内細菌も死んでしまい、太りやすくなるという悪循環に。

レンチンで細菌はなくなる

サッと温められて便利な電子レンジ。料理の下ごしらえに応用されることも多いが、電子レンジは飲食物や入れ物に付着したさまざまな腸内細菌をすべて殺してしまうのだとか。菌が死んでしまうという点では、実は加熱処理も同じ。野菜も魚も加熱を抑えたローフードで摂るのがベター。

その腰痛、腸が原因かも

腰痛は運動不足や姿勢の悪さから生じていそうだが、実は腸内環境が原因というケースも。腸内環境が悪いと下腹部が冷えがちに。冷えは内臓周りにある筋肉を硬くし、腰痛を引き起こしやすくするという。食事や運動で腸内環境を整えると同時に入浴も見直してみて。血流が良くなり、下腹部の冷えが軽減されるはず。

日光浴で体を温めて

菌は日光に当たったり、温まることで初めて増殖するという特性があるそう。もし、陽の光を浴びず体が冷え切っていたら皮膚上の菌や腸内細菌は繁殖しないどころか、34度まで下がると菌は死滅。がん細胞が増殖し始めるというコワい話もあり。

がん細胞に負けない!

顕微鏡で見ると、腸内環境が整っている人の細菌は元気よく動き、悪化している人の菌は動きが遅いらしい。この差が、がんに関係しているという説も。がん細胞は毎日生まれていて、細菌の動きが速ければがん細胞を覆って死滅させることができるが、動きが遅い場合は逆にがん細胞が増殖してしまう。がん細胞より元気な腸内細菌が、がん予防のカギにもなるようです。

Text:内池朋子

編集者を経てRYT200を取得後、ヨガやアロマなどを取り入れたライフスタイルを発信。AEAJアロマテラピーインストラクター、JAMHAハーバルセラピスト。

出典:別冊Yogini ヨガと食事

「腸内フローラに住まう菌と暮らしは、こんなに関係していた」 

Share

Profile

Yogini 編集部

Yogini 編集部

心と体をつなぐ最高のメソッド、ヨガ。ポーズや思想に始まり、食生活やダイエット、ファッションやアイテムなど、ヨガにまつわるすべてを美しい写真と情報で網羅するヨガ界のオピニオンリーダー誌です。

Yogini 編集部の記事一覧

心と体をつなぐ最高のメソッド、ヨガ。ポーズや思想に始まり、食生活やダイエット、ファッションやアイテムなど、ヨガにまつわるすべてを美しい写真と情報で網羅するヨガ界のオピニオンリーダー誌です。

Yogini 編集部の記事一覧

No more pages to load