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誰もがやったことがある「太陽礼拝」に込められた“人生の祈り”とは?

「太陽礼拝」はヨガの中でも一番ポピュラーなポーズのシークエンス。クラスの最初にやればウォームアップの代わりにもなるし、太陽礼拝だけをやり続けても十分に体力増強や健康維持に。体をほぐして肩コリを解消したり、熱を生んで冷え性を改善したり、汗をかいてストレスを発散したり…と、太陽礼拝をやることで受ける恩恵もとても多くあります。難しいポーズも入っていないので、初心者でもできるのもうれしいところですね。

この太陽礼拝、実はただの運動メニューではないのです。もともとは五体投地(地面に全身を預けて祈る方法)から来ているという説もあるぐらいで、深い意味が託されています。例えば、シヴァナンダヨガという流派では、太陽礼拝を12のポーズで構成していますが、ここには、一日の太陽の動きへの畏敬の念、一年の季節の移ろいの中にある気づき、生まれてから死ぬまでの一生に込められた祈りなどが込められています。

ここでは一生バージョンを見てみましょう。

【幼年期】
早朝の太陽は闇夜を終わらせ、すべての命を照らします。この世に生を受ける瞬間は、まるで一日の始まりのよう。生まれた赤ちゃんが、朝の太陽から全身でエネルギーを受け取るように、周囲から多くの祝福を受けますように。意識も徐々に覚醒していく子。力強くなっていく太陽のエネルギーのように、新しい気づきをたくさん得て、愛情を受けながら成長していきますように。

【青年期】
生きる道に指針を与えてくれる太陽に敬意を抱き、成長していく青年期。教えを導いてくれる人に感謝の気持ちを持ちましょう。経験が増えると自分の意見を主張したくなります。周囲とぶつかる経験などをしながら、人の話に耳を傾けることを覚えます。最も活動的な時期であるこのころ、謙虚さを身につけて周囲といい関係を構築。成功も失敗もさまざまな体験をしながら、大きな収穫を得ていくことができますように。

【壮年期】
エネルギーに満ちていた時代を経て、経験を積み、壮年期には思慮深くなっていきます。思考力が高まって、分別がつくようになり、正しいこととそうでないことの区別ができるようになります。大人として社会のリーダーとして、若者を引っ張っていき、高齢者をいたわりましょう。

【老年期】
老年期に差しかかると、深い感謝の気持ちを抱くようになっていきます。自由が利かない時もありますが、闇の中で、かえって真実が見えるようになっていきます。悟りの時が近づいてきているのです。そして、終焉の時。一生に感謝を捧げましょう。最初の祈りのポーズと最後の祈りのポーズでは、形は同じでも内面は大きく変化しているのです。

時間にしたら、数分で終わる太陽礼拝ですが、こうした一つひとつの意味をかみしめながら丁寧に動いていくと、何か感じることがあるかもしれません。

 

ライター:大嶋朋子(Lotus8)
出典:Yogini・Vol.48/「12のポーズに込められた意味」
監修:西川眞知子(日本ナチュラルヒーリングセンター代表。アーユルヴェーダプロデューサー)

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