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おきゃな|「スイーツとボディメイクは共存できる!」自ら体現する元パティシエトレーナー

パティシエからパーソナルトレーナーに転身した、おきゃなさん。太っていたという時代に40%あった体脂肪率は、一時期6%まで落ち、その変身ぶりと愛されスマイルで人気を集めています。お菓子は決して、ダイエットやボディメイクの「敵」ではないと、おきゃなさんは話しています。

フィットネスやスポーツ業界を支えるトレーナーを訪問して、仕事へのやりがいやトレーニングへのこだわりをインタビューする連載企画「トレーナー探訪」。第22回は、パーソナルトレーナーのおきゃなさんです。

連載「トレーナー探訪」
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Instagramフォロワー3.3万人!大人気の元パティシエトレーナー

高校を卒業後、パティシエになるために調理師学校に進学。パティシエや接客という、大好きな「お菓子」の道から一転、3年前にパーソナルトレーナーに転身しました。Instagramでは、トレーニングの様子のほか、スイーツを手に映るおきゃなさんのスマイルが目を引きます。

スイーツとボディメイクは「共存」できる!

Instagramのフォロワーが多く、注目を集めていますね。

ありがたいことですね。何か特別なことをしているわけじゃないですけど、絶対にポジティブなものだけを載せようと心に決めています。ネガティブなことや、「こういうのはよくないよ」っていう注意って、読んでいていい気がしないじゃないですか。見ている人がヒントを得られるような発信を心掛けているのと同時に、いただいたDMを全員に返すようにしています。

一方通行にならない発信、いいですね。笑顔も素敵で目を引きます。

やり取りをした人はみんな覚えるようにしているんです。その延長線上が、オンラインサロンですね。会員のことを「キャナロン」と呼んでいます。ももクロのファンでいう、「モノノフ」みたいなテンション(笑)。お菓子の「マカロン」と名前の「おきゃな」を掛け合わせているんですよ。その心は、カラフルなマカロンのように、一人ひとりが十人十色のポップな人生を歩んでほしいという願いが込められているんです。

なるほど(笑)。おきゃなさんのトレーニングの特徴は、どんなところですか?

なんといっても、「スイーツを食べながら理想の体を作ること」です。一見すごくむずかしいことに感じるかもしれませんけど、それができるならそうしたいですよね?私自身も甘いものが好きだから、今でも食べます。ケーキなんて1回で15個ぐらい平気で食べちゃいますよ!でも、その代わりしっかり動いて生活にメリハリをつけて、理想の体を作っていく。自分が実現することで、みなさんを先導していくイメージですね。

トレーニングってビールや甘いものを我慢するイメージがあるので、夢があります。

極端なことをしたら、逆に「食べて!」って怒ります(笑)。一番怖いのは、強迫観念に駆られることなんですよ。幸せになりたくてトレーニングをはじめたのに、逆に不健康になってしまうのは本末転倒ですよね。まずは完璧ではなく70%くらいの気持ちで取り組んで、自分をほめてあげること。むずかしければ私が代わりに褒めるよって伝えています。

おきゃなさんの劇的なビフォーアフター

おきゃなさんのSNSには、太っていたころと比較した写真が載っていて、衝撃を受けました。

高校を卒業して、パティシエになるために調理師学校に進学しました。在学中のカリキュラムで半年間フランス留学に行っていたんですけど、その時にブクブク太って……体脂肪率が40%まで上がってしまったんですよ。今写真を見返しても、本当に「これは誰だろう」という気持ちになりますね。

お菓子の修行に行っていますから、たくさん食べそうですもんね。

調理師学校時代は運動なんてまったくしなかったし、太ったからって見た目でどうこう言われることもなくて……今思えばみんななんていい子たちなんだろうって、感謝しかないです(笑)。みんな勉強に必死だから、授業の話とか、「あの店のシェフはこういうのが得意だから食べに行ってみよう」とか、そんな話ばかりしてましたね。

それ以前は、小学生から高校生までバスケットボールや剣道に打ち込んでいたので、どんなに食べても太らなくて。当たり前のことなのに、当時は「私は太れない体質なんじゃないか」とさえ思ってたんですよ。だから体脂肪率が40%になった時も、「ちょっと丸くなっただけ」くらいにしか捉えていなかったんですよね。

トレーナーになったきっかけは何だったのですか?

卒業してパティシエになったあと、接客をしていたら、ある人に「お前デブだからジム行け」って言われたんですよ(!)。はたから聞くとビックリするかもしれないけど、「言われたから行ってみよう」と思って入会したんです。最初は全く痩せなくて、トレーナー泣かせでしたよ。だって週7日スイーツを食べてましたから(笑)。なんとかそれを週4日にして、有酸素運動とパーソナルトレーニングを頑張っていたら、ようやく半年間で13kg痩せました。

今でも忘れないですよ。ももクロのライブ動画を見ながら、自分がメンバーになった気持ちで走ってましたもん。「止まったらファンが悲しむ!」って自分に言い聞かせていました(笑)。

涙ぐましい努力…!

服を楽しんで着られるようになったことが嬉しくて嬉しくて。それがモチベーションになって、今度はメリハリのある体を作ろう!と筋トレに力を入れ出したんですよ。そこで大会があるのを知って、出てみようかなって……たまたまその年に初出場して優勝できて、国内強化選手にも選んでいただいたんです。その大会に出るのと同じタイミングぐらいに、トレーナーに転身しました。

すごいですね!でも、これまでとは全然違う畑ですよね?

当時、お菓子の道に進んだものの将来に不安を抱いていて、「夢がない」って悩んでいました。そしたら当時のトレーナーが「トレーナーをやったら?」って言ってくれたんですけど、最初は「人に見つけてもらった夢はできそうにない」って拒んだんですよ。というのも、自分で見つけた夢じゃないと、うまくいかなくなったときに人のせいにしちゃうし、続かないと思っていたんですよね。

でも、トレーナーから返ってきた答えが「別に誰かに言われたからというきっかけでもよくない?」でした。その一言で、今の世界に飛び込んでみたんです。それでもやっぱり最初は無理だろうと思ってたけど、やってみるとやりがいを感じてきて、今に至りますね。

どんな時にやりがいを感じるんですか?

スポーツ選手でもないふつうの太った女の子だったから、正直、最初はトレーナーとしての自信って持てなかったんです。でも、私なりのコミュニケーションをとっていくなかで、女性同士だからわかりあえる悩みとか、自分だから寄り添えることがあるんだと気付けたんです。そうした“誰かが頼ってくれている”ということが実感できたとき、純粋にうれしいなって。だから、来ていただく人に寄り添えるトレーナー像はずっと大切にしていきたいと思いますね。

幸せのエネルギーと笑顔を全国に届けたい

みんな、すでに頑張っている。エネルギーをポジティブな方向へ

お菓子の誘惑やストレスをはじめ、誰もが持つ悩みや弱さを、もっと受け入れていいのかなと思えました。

「太っちゃった」「また食べちゃった」と言っても、「そんなことないよ」って言われたいところって多かれ少なかれあるじゃないですか。自分に対して否定的な言葉を生み出すよりは、まずは自分を受け入れて、そのエネルギーの原因を探ることにあてたほうがハッピーなんですよね。どうして食べてしまったのか?栄養不足かもしれないし、運動不足かもしれないし、暇がありすぎるのかもしれない。物事が好転するほうにエネルギーを使えたらいいですね。

エネルギーをポジティブな方向に使う。心にとどめたい言葉です。

みんなもう十分に頑張っているんですよ。仕事も頑張って、家のことも頑張って、女の子は波がありながらも一生懸命毎日生きているんです。それにプラスアルファしてフィットネスを頑張ろうとしているって、もう十分すごくて、責める必要ってまったくないじゃないですか。だからまずは自分を肯定してほしいし、私はみなさんを褒める。やろうとしていることも素晴らしいし、やれてるんだったらもっと素晴らしい。だからそのまま自分のペースで頑張ってほしいですね。

なんだか、涙が出てきました……。「やってみてからやりたいことを見つける」という生き方にも共感です。

やってみるからアイデアが生まれてくるじゃないですか。だから、何も動かないということは何も生まれないんですよね。あと、今の生活を維持するって楽なんですけど、言い換えれば「停滞」で、いつか「衰退」につながると思うんです。向上しようと思うことでようやく「維持」になり、「進歩」につながると考えています。だからいつまでも「自分ができる事は何か」を考え続けることはすごい大事だなって思ってますね。

AからBの道に進んでみて、ダメだったらCの道に進む。そういう考え方もありますよね。

そうです。私も転身した最初は正社員トレーナーからのスタートでしたけど、じつはお客様との距離感とか自分のやり方を実現するにはフリーランスのほうがいいなと思って独立しています。どれもやってみて気いたことですし、何でもまずは経験してみると思わぬ発見があると思いますよ。人生一度きりだから、トライアンドエラーのほうが絶対楽しいです!

夢は声優?アニメ好きのおきゃなさんが伝える「笑顔の魔法」

おきゃなさんの今後の目標はありますか?

個人的な目標としては、超人になりたくて……というのも、筋トレって重いものを担いで、モロに下へ下へと重力を受けている状態なので、ジャンプしたり、走ったりという動きにはつながらないんですよね。だから、今は自重で壁と床さえあればできるような動きを特訓して、何でもできる人間になりたいと思っています。

アニマルフロー(動物の動きを入れたトレーニング)も、SNSでアップされてますね。

そうなんです。あとは、キャナロンをもっともっと増やして、全国に各支部を作ってイベントを開催するのが目標です!今はオンラインがメインだから、どうしても対面トレーニングは東京在住の人に偏りがち。ほかの地域のキャナロンのみなさんに申し訳ないな、という気持ちがあるんです。最近だと函館のジムに呼んでいただいてイベントをしたんですけど、そういうつながりが今後増えていったらうれしいですね。

世界中にキャナロンがあふれるといいですね!トレーナーの仕事は、天職だと思いますか?

動くことが好きなので、トレーナーはずっとやっていきたいですね。でもじつはもう1つ夢があって……私アニメが大好きで、隙あらば見ているんです。だから声優になりたいんです!よく1人でマンガを読みながら発声練習してるんですよ。「鬼滅の刃」にも超ハマってます。いつか、トレーナーと声優の「二足の草鞋」を履く日が来たらいいなと思っています。

おきゃなさんのパワーなら実現できますね!最後に、読者のみなさんにメッセージを。

「笑う門には福来たる」なので、常に笑顔を忘れないでいてください。ストレスも嫌なこともあると思うけど、それをエネルギーに変えていける力を持っているから、人間は強くなれる。心と体が健康になる選択をしてくださいね。ツラいときも笑顔でいると自然と前向きになるし、沈みにくくなるので、ぜひ実践してみてください!煉獄さんのような気持ちで(笑)。

おきゃな(山本花菜)

1994年東京生まれ、茨城育ち。辻製菓専門学校の在学中には1年間フランス留学。洋菓子店やホテルでパティシエや接客担当として勤務後、トレーナーに転身。現在は、全国から様々な悩みを持つクライアントが足を運ぶ。
Instagram:i_am_kyana
YouTube:私立おきゃな学園【筋トレ部】
オンラインサロン:Kyana’s Fit

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連載「トレーナー探訪」

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久下 真以子

YOLO / コンテンツディレクター

久下 真以子

現役のアナウンサーでスポーツライター(専門はパラリンピック、野球、サッカー)。トレーニング好きが高じてYOLOメンバー入り。夢はベストボディ出場とフルマラソン完走。欲しいものはウエストのくびれ。猫と一緒に暮らす30代女子。

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現役のアナウンサーでスポーツライター(専門はパラリンピック、野球、サッカー)。トレーニング好きが高じてYOLOメンバー入り。夢はベストボディ出場とフルマラソン完走。欲しいものはウエストのくびれ。猫と一緒に暮らす30代女子。

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