彼と価値観や感性が合わない…この溝をどうしたら埋められますか?
YOLO 編集部
- 2019年01月02日
【今日のご相談】
大好きな彼がいます。彼も私のことは大好きだと言ってくれます。つき合って半年くらいたちますが、価値観や感性がいろいろ違いすぎて、好きなんだけど一緒にいると、お互いを傷つけ合うようなことがよくあります。離れたくなくてずっと仲良くしていたいから、そういう価値観や感性をすり合わせる方法を知りたいです。
【今日のお答え】
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価値観や感性が異なるのは当然
難しいご相談ですね。そこまで好き同士で一緒にいるということは、何かしら合う部分はあるのだろうし、感性や感覚も近い部分があると思うのですが、理系と文系で相いれない部分があるとか、年越しそばはかけそばかざるそばかでお互い譲れないとか、そういったことをおっしゃっているのでしょうか。
価値観や感性といったものは、その人がどう生きてきたかに由来する部分が大きいと思います。子どものころからの親の影響、親以外の周辺環境の影響、それによって育まれたその人の性格や性質、その性格や性質が感じ取ってきたいろいろなものごと…。そういった一つひとつが、その人を形作っています。だから、人それぞれ感性や価値観が異なることは当然です。
異なるという事実にリスペストはある?
そういう事実をリスペクトしているでしょうか?彼が育ってきた世界や、それによって育まれた感性に対しての敬意があるでしょうか?もちろん、彼から相談者さんに対する同様の敬意があるかも大事なことです。
目に見えない、触ることもできないものに敬意を表すのは難しいものです。思っている以上に深く知らないと敬意を表すことなんてできません。だから、お互いに相手の大事なものに触れ合ってみてはどうですか?
お互いの「自分の人生に影響を与えた本」を交換して読んでみるとか、それにまつわるエピソードをお互いに話してみるとか。長い年月の中で育んできた感性ですから、そんなに簡単に擦り合うことばかりではありません。こういう地道なやり取りの中で理解が深まっていくこともあると思います。
背景にある喜びや悲しみを想像する力
こうしたやり取りの前提には、想像力や受容力のようなものも問われます。私は個人的には感性や価値観の違い以上に、相手の背景にあるものや痛み、喜びなどを想像する力とそれを受容する力のほうが、今回のご相談には重要な気がしています。わからないことをわからないままそれ込みで受け入れる力を含めて。そういうものをお互いに持ち合わせているかを、今一度確かめてみてはどうでしょうか。
自分が悩んでいることは相手も悩んでいる
カップル間のこの種類の悩みは、自分が悩んでいることと同じようなことを、相手も悩んでいます。自分はきちんと理解しているのに、相手は理解してくれない…と、相手も同じように思っているものです。つまり、自分ではできているつもりで客観的に見るとできていないことがいろいろあるということです。
「理解して」、「わかって」のシテシテ星人になっていませんか?自分を振り返ってみて下さい。彼に対する見え方が変わってくると思いますし、彼への接し方が変わると思います。そうすると彼の態度も変わってくるものです。
恋愛は“自立した”大人同士だけがうまくいく
恋愛は、自立した同士が結びついた時だけうまくいく、大人の人間関係です。自立ができているということは、自分で自分のことができるということ。だから、誰がパートナーであっても、あるいはパートナーがいなくても、きちんと自分の力で生きていけるということです。
つまり、そのパートナーが自分と合わなかったり、自分にプラスにならなければ、無理してつき合いを続ける必要はないという考え方もあります。感情的にほだされることはあっても、長い目で自分の人生への影響というものも考えてみて下さいね。
ライター:二宮誠 from 6483works
話してくれた人:柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。思春期若者世代の性の悩み相談が専門。「性」という表立って相談しづらいテーマを扱っている・気長く粘り強く人の相談を聴くなどいくつかの理由から、年代を超えた様々な人から様々な内容の悩み相談を受けている。ほかに、「両親学級」で講師をつとめるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動している。
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