【体の不調に効くツボまとめ】肩こり、頭痛、胃痛など…解消したい悩みに
YOLO 編集部
- 2019年12月25日
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体の不調はツボで治そう
肩のこりや腰の痛み、目の疲れや生理痛…。なかなか解決しない不調や気になる体の悩みには、ツボを押して手軽にセルフケアしましょう。ここではそれぞれの不調に合ったツボ押しをご紹介。特におすすめなツボの位置と押し方を教えます。的確に改善するためにも、しっかりとおさえておきたいですね。
肩こり、首こりに効くツボ
日々の姿勢はもちろん、メンタル面にも影響を受けやすいこり。肩こりや首こりに効くツボで、しっかりとケアしましょう。
【肩こりを解消するツボ】
①頷厭(がんえん)
②懸顱(けんろ)
③懸釐(けんり)
④扶突(ふとつ)
⑤水突(すいとつ)
⑥肩井(けんせい)
⑦手三里(てさんり)
【肩こりに直接的に働きかける肩のツボ】肩井(けんせい)
首元と肩先の真ん中あたりの筋肉の隆起した部分です。
押し方:親指を肩の前側に当て、3本の指をツボのあたりに当てて筋肉ごとつまみ、ヒジを下げながら前に下ろします。筋肉の緊張による頭痛にも効果があります。
【首こりを解消するツボ】
①天柱(てんちゅう)
②頚百労(けいひゃくろう)
③崑崙(こんろん)
【首こりに直接的に働きかける首のツボ】天柱(てんちゅう)
首と頭がつながる髪の生え際のくぼんだところにあります。
押し方:片側のツボに4本の指をM字のかたちで当てて押します。両手を左右両方のツボに同時に当てて押してもOKです。後頭部の緊張を取ることで首こりに直接的に働きかけます。また、目の疲れや筋肉のこわばりから起こる緊張型頭痛にも効くとされます。
★こりのツボについてさらに知りたい人はこちら「肩のこり」「首のこり」「背中のこり」を解消するツボ
頭痛、腰痛に効くツボ
日常的に気になる悩みや急な痛みのために、ツボを押してしっかり痛みを和らげましょう。ここでは特に気になる頭痛と腰痛に効くツボを紹介します。
【頭痛を解消するツボ】
①百会(ひゃくえ)
②天柱(てんちゅう)
③太衝(たいしょう)
④崑崙(こんろん)
【頭痛を解消するおすすめな頭のツボ】百会(ひゃくえ)
耳の先端から頭頂へ向かってまっすぐ結んだ頭の中心点です。
押し方:両手の4本の指の頭をM字のかたちでツボに当て、押し込むようにして刺激しましょう。自律神経に働きかけ、精神を安定させることで頭痛を緩和します。
【腰痛を解消するツボ】
①百会(ひゃくえ)
②天柱(てんちゅう)
③腎兪(じんゆ)
【腰痛を解消するおすすめな背中のツボ】腎兪(じんゆ)
ウエストの一番細いところにある背骨の中心から、左右に指2本分離れたところのツボです。
押し方:背中に両手を回し、親指と残りの指でツボのあたりを痛気持ちいいと感じる程度でつまみ上げます。背部に出た症状に効果を発揮する膀胱経の経絡を刺激することで、腰の緊張をほぐしましょう。婦人科系の疾患にもよく用いられます。
★痛みのツボについてさらに知りたい人はこちら「頭痛」「腰痛」「ひざの痛み」「肩の痛み」「背中の痛み」を解消するツボ
胃痛に効くツボ
暴飲暴食はもちろん、ストレスなどを受けやすい胃はきちんとケアすることが大切です。ツボを押して胃の機能を高めていきましょう。
【胃痛を解消するツボ】
①頭維(ずい)
②地倉(ちそう)
③胃兪(いゆ)
④内関(ないかん)
⑤梁丘(りょうきゅう)
【胃の症状全般におすすめな背中のツボ】胃兪(いゆ)
ウエストのくびれた部分の背骨から、上に指3~4本分、左右に指2本分離れたところにあります。
押し方:こぶしをツボに当て、もう一方の手で押します。こぶしを痛めないように注意しましょう。胃のちょうど後ろあたりにあるこのツボは、慢性的に胃の痛みに悩まされている人におすすめです。
★胃のツボについてさらに知りたい人はこちら「胃痛」「胃もたれ」「二日酔い」を解消するツボ」
眼精疲労に効くツボ
目のまわりの筋肉が緊張することで、血の巡りが悪くなり疲れてきてしまいます。スマホが欠かせない現代では姿勢の悪さも影響してくるので、日々意識するようにしましょう。
【眼精疲労を解消するツボ】
①魚腰(ぎょよう)
②晴明(せいめい)
③太陽(たいよう)
④頚百労(けいひゃくろう)
⑤太衝(たいしょう)
【眼精疲労を解消するおすすめな顔のツボ】魚腰(ぎょよう)
眉毛の真ん中、黒目の真上あたりです。
押し方:手をU字のかたちにし、親指と人差し指を左右の眉のツボに当てて押します。デリケートな部分なので、長めに優しく押してください。目元の緊張を緩めるツボです。目が疲れた時、無意識に指で押さえる人も多いでしょう。
★眼精疲労のツボについてさらに知りたい人はこちら「眼精疲労」を解消するツボ
生理痛に効くツボ
なかなか断ち切ることのできない婦人科系の悩み。ホルモンバランスを整えるツボで、乱れやすい女性ホルモンを改善していきましょう。
【生理痛を解消するツボ】
①上髎(じょうりょう)
②次髎(じりょう)
③中髎(ちゅうりょう)
④下髎(げりょう)
⑤三陰交(さんいんこう)
【生理痛を解消するためのホルモンバランスを整える足のツボ】三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの中心から指4本分上がったところにあるツボです。
押し方:ツボに両手の親指を当てて押します。生理痛の強い人はここが硬く、痛みを感じることが多くなっています。
★生理のツボについてさらに知りたい人はこちら「生理痛」「生理不順」を解消するツボ
手足の冷えに効くツボ
健康と美容にとって大敵の冷えは、まさに万病の元。血流が悪くなっていると引き起こす冷えやむくみには、ツボ押しで血の巡りをよくしていきましょう。
【足の冷えを解消するツボ】
①百会(ひゃくえ)
②天柱(てんちゅう)
③命門(めいもん)
④湧泉(ゆうせん)
【足の冷えを解消する新陳代謝活発のための足のツボ】湧泉(ゆうせん)
土踏まずのやや上、足の指を曲げた時にくぼむところです。
押し方:両手の親指がV字のかたちになるように、指の頭で押し込むように刺激します。眠りの浅さ、顔のむくみ、目の下のクマなどにも効果があります。
【手の冷えを解消するツボ】
①百会(ひゃくえ)
②缺盆(けつぼん)
③十宣(じっせん)
【手の冷えを解消するおすすめな手のツボ】十宣(じっせん)
左右10本の指の先端の真ん中で、指先10個合わせて十宣と呼ばれます。
押し方:両手の指を合わせて、それぞれの指の頭を刺激するように押し合います。
神経が過敏になってしまっている時にもおすすめのツボです。
★冷えのツボについてさらに知りたい人はこちら「足の冷え」「手の冷え」「足のだるさやむくみ」を解消するツボ
便秘に効くツボ
便秘が続くと気分も憂鬱に。腸内環境を整える食生活と運動を心掛けつつ、腸の働きを活性化するツボ押しで、スッキリお腹を目指しましょう。
①扶突(ふとつ)
②水突(すいとつ)
首の横から前へ、斜めに走る筋肉を挟んで並ぶツボが大腸経の扶突と胃経の水突です。姿勢の影響で緊張しやすい場所ですが、胃腸の働きが低下していたり、精神的なストレスがあるとこの部分が緊張するので、意識してケアしておきたい場所です。
③大横(だいおう)
④天枢(てんすう)
お腹にもツボがたくさんあります。便秘の時は触るとお腹が硬くなっていることが多いので、ツボを優しく刺激して緩めることが大切です。脾経の大横はお腹の筋肉に働きかけ、腸の動きを活性化するツボ。消化器系の機能全般の回復に働きかける胃経の天枢の刺激も効果的です。
【便秘を解消する首のツボ】扶突(ふとつ)・水突(すいとつ)
首の前をVの字のように走る大きな筋肉の中央、後ろ側にあるのが大腸経の扶突です。中央よりやや下で前側にあるのが胃経の水突です。
押し方:ツボと同じ側の手の親指を扶突、人差し指を水突に当てて、つまみ上げます。デリケートな部分なので、右首、左首を一度には行わず、片方ずつ優しく刺激しましょう。
【便秘を解消するお腹のツボ】大横(だいおう)
おへそから真横に指4~5本分ほど離れた左右両方にある、乳首の真下延長線あたりのツボです。
押し方:仰向けになり、両手の4本の指をM字のかたちでツボに当てて押します。体を起こした状態で行ってもOKです。主に大腸の症状に効果を発揮するといわれています。ここのツボを押すことで腹筋のさらに奥にある排便を助ける筋肉を刺激します。
【便秘を解消するお腹のツボ】天枢(てんすう)
おへそから真横に指3本分ほど離れた左右両方にあるツボです。
押し方:両手の4本の指をM字のかたちになるようにツボに当てて、優しく押します。仰向けになった状態で行ってもOKです。胃腸の機能を活性化させるので、便秘だけでなく、胃もたれや下痢、お腹の張りを和らげる効果があります。大腸の状態が表われやすいツボでもあります。
不眠に効くツボ
布団に入ってもなかなか寝付けない。そんな時に大切なのは、体の緊張を解くことです。特に頭の疲れを取って、リラックスを促しましょう。
①百会(ひゃくえ)
夜まで仕事をしていたら、頭が冴えて眠れない…体は疲れているのに、頭が興奮していると、なかなか眠れないことがあります。百会は自律神経に働きかけるツボ。交感神経が優位になり過ぎている状態から、質のいい眠りのために必要な副交感神経に切り替えるスイッチとして、寝る前にここを刺激してみましょう。
②安眠(あんみん)
③失眠(しつみん)
不眠の特効ツボとして知られるのが、安眠と失眠です。眠りに問題のある時は、安眠のあたりが硬くなっているはずなので、失眠とセットでほぐすと、リラックスして快眠に導くことができます。
【不眠を解消する頭のツボ】百会(ひゃくえ)
耳の上の先端から頭頂へ向かってまっすぐ結んだ頭の中心点です。
押し方:手根をツボのあたりに当てて、もう一方の手を上から添えて押します。両手の4本の指の頭をM字のかたちでツボに当て、押し込むようにして刺激してもいいでしょう。自律神経が乱れていたり、頭を使い過ぎて疲労したりしていると、ここが少し盛り上がったように硬くなります。
【不眠を解消する頭のツボ】安眠(あんみん)
耳の後ろの骨の出っ張りから指1本分下のくぼんだところにあります。
押し方:両手の4本の指をM字のかたちでツボに当て、押し込むようにして刺激します。その名のとおり、不眠に悩む時や熟睡できない時、寝ても疲れが取れない時に使いたいツボ。自律神経失調症などにも効果があります。
【不眠を解消する足のツボ】失眠(しつみん)
足の裏、カカトの膨らみの真ん中あたりにあるツボです。
押し方:両手の親指をカカトのツボに当て、指の頭で押し込むように刺激します。手を軽く握り、中指の第二関節をツボに当てて押してもいいでしょう。その名のとおり、「眠りを失った時」に押すといい不眠の特効ツボで、高ぶった神経を落ち着かせてくれます。
風邪の引きはじめに効くツボ
万病の元といわれる風邪を悪化させないためには、早めの対策が効果的です。風邪に関係するツボは背中にあるので、ペアでのケアもおすすめです。
①風門(ふうもん)
②肺兪(はいゆ)
③風池(ふうち)
東洋医学では風邪のことを「ふうじゃ」と呼び、邪気が風門から体に入るといわれています。その下にある肺兪は肺の機能を高めるツボで、風邪や気管支炎などの呼吸器症状に働きかけます。
ですから、「なんだかゾクゾクする」という時に、膀胱経のこの二つのツボを刺激することで風邪の悪化を防ぐことができます。風邪は風門から入って、風池にたまるとされるので欠かせないツボです。
④合谷(ごうこく)
万能ツボの合谷も抵抗力を高めるのでおすすめです。風邪の流行する季節にはツボを押して、風邪を引きにくい体をつくっておきましょう。
【風邪の引きはじめを解消する背中のツボ】風門(ふうもん)・肺兪(はいゆ)
首を前に曲げた時に出っ張る骨の突起から指2本ほど下の骨の両脇が風門で、その少し下、肩甲骨の真ん中あたりに肺兪があります。
押し方:うつぶせに寝てもらい、頭の上のほうに座ります。背骨を挟んでツボに親指を当てて、風門、肺兪と順番に押していきましょう。このあたりを温めるのもいいですね。風門の「風」は風邪の意味。門は出入り口という意味なので、風邪の入ってくるところのツボです。
【風邪の引きはじめを解消する頭のツボ】風池(ふうち)
押し方:仰向けに寝てもらい、頭の下に手を入れます。中指を中心に指をツボに当て、頭の重みを利用しながら押しましょう。「風」は風の邪気、「池」はへこんだ場所を意味し、風の邪気がたまる場所という意味をもちます。眼精疲労、肩や首のこりにも効果があります。
【風邪の引きはじめを解消する手のツボ】合谷(ごうこく)
手の甲の親指と人差し指の間の骨の際のへこんだところにあるツボです。
押し方:手首をつかみ、手のひらに人差し指を当てて持ち上げるようにしながら、ツボの位置に親指を当てて押します。肩こり、鼻炎、イライラ、顔色の悪さなど、さまざまな症状に働きかけます。普段から押しておくことで体調を整えることができる万能ツボです。
鼻炎に効くツボ
花粉症などの鼻炎の症状はうっとうしく、特に仕事中は困ってしまいますよね。次の花粉の季節までに効果的なツボを覚えておきましょう。
①迎香(げいこう)
②上迎香(じょうげいこう)
鼻詰まり、鼻水といった鼻の症状には呼吸器系にかかわる肺経と関係の深い大腸経のツボが活躍します。
まず、鼻の周辺の血流をよくする大腸経のツボ、迎香を押してみましょう。その少し上には上迎香というツボもあり、人によってはこちらのほうが効く場合もあるので、順番に試してみるといいでしょう。
③百会(ひゃくえ)
④肺兪(はいゆ)
百会は鼻の通りをよくするとともに、ボーッとした頭をスッキリとさせます。肺兪は呼吸器系に働きかけ、風邪や鼻炎の緩和に効果があります。
⑤合谷(ごうこく)
大腸経の万能ツボである合谷は、花粉症などのアレルギー症状全般にいいとされています。
【鼻炎を解消する顔のツボ】迎香(げいこう)
押し方:小鼻の左右のふくらみの脇に両手の中指を当てて、痛気持ちいいと感じる程度で押します。「鼻が通って香りがわかるようになる」という意味で名づけられたツボです。
【鼻炎を解消する顔のツボ】上迎香(じょうげいこう)
押し方:迎香の少し上を同じように中指で押します。人によって鼻が通りやすくなるポイントが異なるので、両方試すといいでしょう。迎香よりも高い効果が期待できます。
【鼻炎を解消する頭のツボ】百会(ひゃくえ)
耳の先端から頭頂へ向かってまっすぐ結んだ頭の中心点です。
押し方:両手の4本の指の頭をM字のかたちでツボに当て、押し込むように刺激します。自律神経に働きかけることでさまざまな症状を改善します。
【鼻炎を解消する背中のツボ】肺兪(はいゆ)
押し方:背骨を挟んで親指と残りの指でつかみ、大きく広くつまみ上げます。肺の機能を高めます。呼吸器全般の症状を緩和し、肩こりにも効果があります。
【鼻炎を解消する手のツボ】合谷(ごうこく)
手の甲の親指と人差し指の間の骨の際のへこんだところにあるツボです。
押し方:人差し指を手のひらに当てて持ち上げながら、親指で押します。
筋肉の緊張やこわばり、日々のストレスなどによる影響で体は不調を起こしてしまいます。目的に合ったツボを押すことで、体の内側からしっかり健康になるようにケアしていきましょう。
出典:『顔と頭のツボ押しセルフケア』
監修:石垣英俊/鍼灸あん摩マッサージ指圧師、国際中医師
モデル:田島有紗
ライター:YOLO編集部
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