足裏にツボは1つだけ!膀胱炎にも効く不調に応じた足ツボ
YOLO 編集部
- 2020年01月02日
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足には不調に効くツボがたくさん
体がだるい、気持ちが落ち着かない。特にケガをしているわけでもないのに、なんとなく調子があがらない時ってありますよね。おいしいご飯を食べたり、外に出掛けたりなど気分転換はとても大切ですが、いつでも実践できるツボ押しなら、すぐに効果が表れます。
足には元気な体を作るための、効果的なツボがたくさんあるんです。正しい押し方を理解してしっかり刺激することで、毎日をより健やかに過ごしましょう。YOLOでおなじみ、鍼灸師で女性ホルモン研究家の森田真理先生に足ツボのことを聞いてみました。
足裏のツボは湧泉ただ1つ
森田先生/健康の秘訣として、足裏には様々なツボがあると言われていますが、実はツボは足裏に1つだけなんです。足裏にさまざまな反応がでると言われているのは西洋のリフレクソロジーなので、東洋医学のツボとは異なるんです。
東洋医学では、全身を通っている経絡という神経があり、腎経は腎臓、肺経は肺、肝経は肝臓、膀胱経は膀胱といった具合に、12本ある経絡がそれぞれの内臓とつながっているんです。そしてその経絡のライン上の要所にツボが存在しています。
足裏に唯一存在するツボである湧泉(ゆうせん)は、名前の通り押せば命の泉が湧くといわれる有名な万能ツボです。腎臓の反応がでてくる腎経のツボで、生殖器や腎像が弱っている時に、一際効果が望めるでしょう。
「なんとなく不調を感じる」なんて場合にも、とりあえず押してみることで体を改善できる、まさに万能のツボなんですね。
湧泉の効能
・足の疲労
・足のむくみ
・足のほてり
・頭痛
・めまい
・精神安定
・エネルギー補充
湧泉(ゆうせん)の正しい位置
足裏の人差し指からかかとまでの直線を3等分し、指の付け根に近い位置にあります。足の指を曲げた時に、いちばんくぼむ部分がちょうどこのツボの位置です。
ツボの正しい押し方
ツボは筋肉をほぐすマッサージのようなイメージを持っている人も多いかと思いますが、実は骨の際に生まれるものなので、しっかりと骨に響くように、深いところを刺激することが大切なんです。
親指の腹で垂直にまっすぐ、イタ気持ちいいと感じる程度に深いところまでしっかりと押し込んでください。本当に効果を求めるのであれば、30秒程度長い時間をかけて押してください。指だけでは深くまで押せないという場合には、棒状のものを使ってもよいですよ。
膀胱炎にも効果的
女性は膀胱炎になる方がとても多いんです。その原因が「冷え」である場合が多いですね。腎臓は細かい毛細血管から出来ているので、冷たいものを飲むと、毛細血管が収縮して腎臓に負担がかかる。すると腎臓は膀胱とつながっているので、免疫がおちて膀胱炎の原因になってしまいます。
先ほどもお話ししたとおり湧泉は腎経のツボなので、刺激することで腎臓の動きを活性化してあげることができるんですね。
また、免疫力の低下には食事の影響が大きいです。サラダやパンを中心とした食事だけではしっかりとした栄養がとれない。血を作る赤みのお肉や卵などを積極的に食べることで、不足しがちなタンパク質を補ってあげてください。
タンパク質がとれてないと皮膚や粘膜にも影響がでてくるので、体重1kgに対して1gのタンパク質を摂ることを心掛けて欲しいですね。足裏のツボと合わせて内側から改善させていきましょう。
不調に応じた足つぼ
足裏のツボは1つだけなのですが、足にはいろいろな箇所にツボがあります。そこで悩みを抱える人の多い不調に応じた足のツボをご紹介したいと思います。
・胃の不調
足には胃の動きとつながるツボが多くあります。中でも足三里(あしさんり)は、食後の胃が重い時に最適なツボです。ヒザの皿の丸い骨の下部から、指4本分ほど下の外側にあるくぼみです。消化器系統の動きを助けるとともに、足のむくみの改善にも効果が見込めますよ。
・便秘
上で紹介した足三里から、さらに指4本分ほど下にあるくぼみが上巨虚(じょうこきょ)です。胃や腸など消化器系に働きかけるツボでして、便がいつも詰まっている便秘さんにも、逆にゆるくて困る方にも効果があるでしょう。即効性があるので、押すとすぐトイレに行きたくなることも!
・腰痛
足の小指と薬指の骨が交わるあたりにあるくぼみを押すととてもイタ気持ちいい。その位置が足臨泣(あしりんきゅう)といって腰痛だけでなく頭痛、偏頭痛、子宮筋腫などにも効果があるツボです。胆のうにつながる胆経のラインにあって、バストやウエストにもいい効果が見込めるので一石二鳥ですね。
また、ヒザ裏の中央にある委中(いちゅう)は、老廃物の排出を助けるデトックスのツボ。リンパや血流を促すことで腰痛などの痛みや腫れにも効きます。ヒザを軽く曲げ、両手の親指を重ねるようにして押し込んでください。効果の出やすいツボですよ。
ツボよりもはっきりと効果を求めるなら鍼灸
「不調」といえる程度の状態であれば、自宅でのツボ押しも有効ですが、不調はやがて「病気」へと向かっていきます。よりしっかりと改善を求めるなら鍼灸(ハリ治療)が効果的です。指で押し仕込めるのは頑張ってもせいぜい2cm程度が限界ですが、ハリならば長いもので12cmもあり、骨の際にあるツボを直接的に刺激できます。
内側からの体質改善を考えるのであれば、ぜひ鍼灸にもチャレンジしてみてくださいね。
監修:森田真理/完全個室のプライベート空間でのマンツーマン施術によって、要望や悩みに応じたきめ細かい対応が人気を集めるMari 鍼灸 Salonの代表。不妊、産前・産後ケア、生理トラブル、更年期など女性の抱える多くの悩みを鍼灸で改善。鍼灸師 女性ホルモン研究家として、内側から綺麗になるための様々テクニックを伝えてくれている。
Mari 鍼灸 Salon(完全予約制) https://www.ginza-salon.jp/
ライター:YOLO編集部(関原)
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