断然痩せやすい「女性ホルモンダイエット」とは?周期ごとの過ごし方&アクション
YOLO 編集部
- 2022年03月08日
「ダイエットを頑張っていても痩せない」
「食事制限しているのにむしろ太った」
頑張っていてもダイエットがうまくいかない原因には、女性ホルモンが関係しているかもしれません。
ダイエットをスムーズに成功させるには、自分のホルモンバランスを把握して上手く付き合うことが重要な鍵となります。
そこで、今回は女性ホルモンとダイエットの関係について、薬剤師の浅田さんに聞いてきました!
Index
女性ホルモンとダイエットの関係
女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。これらのホルモンの分泌バランスは、女性の体作りや体重増減と深く関わっています。
ここでは、ホルモンバランスの重要性や生理周期についてご紹介します。
女性ホルモンが乱れると痩せにくくなる?
エストロゲンは、「美人ホルモン」とも呼ばれるほど女性の健康や美しさに必要不可欠な女性ホルモンで、生理後から排卵日にかけて多く分泌されます。
代謝機能にも関わるため、エストロゲンが増えると代謝が上がって痩せやすくなります。
一方、プロゲステロンは排卵後から多く分泌される女性ホルモンで、妊娠を維持する働きがあります。
プロゲステロンが増えると、妊娠に備えて水分や栄養を蓄えるようになるため太りやすくなるのです。
これらのホルモンバランスが乱れると、心身に不調を生じやすくなり、代謝が低下して痩せにくくなってしまいます。
ダイエットはホルモン周期に合わせて計画する
ホルモン周期すなわち生理周期は、生理開始日から次の生理が来るまでの日数のことです。
生理周期は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量で調整されており、日によってホルモンバランスが異なります。
生理周期は通常25〜38日間で、ホルモンバランスが変わる時期ごとに呼び名があります。
生理中は「月経期」、生理後から排卵までは「卵胞期」、排卵日付近は「排卵期」、排卵後から次の生理がくるまでは「黄体期」です。
この「月経期→卵胞期→排卵期→黄体期」のなかで、痩せやすい時期と痩せにくい時期があることが知られています。
これは、ホルモンバランスの微妙な変化が、体内の代謝機能などに影響を与えるためです。
効率が良いダイエットを目指すには、痩せやすい時期がいつなのかを把握することが大切です。それぞれの期間の体の状態・痩せやすさについて以下にまとめました。
月経期
生理中は出血が続くことで貧血などの体調不良になりやすく、心身ともに敏感になります。また、むくみやすく痩せにくい時期です。
卵胞期から排卵期
生理後から排卵日までは、心身が安定して絶好調になる時期です。エストロゲンの分泌が増えるため、代謝が良くなり痩せやすくなります。
黄体期
排卵することで排卵期が終わると、黄体期に入ります。エストロゲンが減りプロゲステロンの分泌が増えることで、心身の安定が少しずつ崩れていくのです。
とくに、生理前1週間は心身の不調があらわれやすくなります。この状態はPMS(月経前症候群)と呼ばれ、女性の約70〜80%が経験するといわれています。
しかも、プロゲステロンが妊娠に向けて水分や栄養を体に蓄えるため、痩せにくくなるうえに食欲が増します。黄体期は一番痩せにくく太りやすい時期です。
体のリズムに合わせた「女性ホルモンダイエット」
生理周期別のダイエット中の過ごし方について、詳しくご紹介します。
月経期
体調を崩しやすく痩せにくい生理中は、ダイエットはひと休みするのがオススメです。激しい運動や食事制限は控え、体の調子を整えるためにリラックスした時間を過ごしましょう。
卵胞期から排卵期
生理後から排卵日まではダイエットのゴールデンタイムと呼ばれるくらい痩せやすくなる時期であるため、本格的なダイエットを始めるベストタイミングです。
この時期に本気で取り組むと、高いダイエット効果が期待できます。有酸素運動や筋トレを積極的に行い、脂肪燃焼を促しましょう。
なお、卵胞期から排卵期はおよそ2週間です。
黄体期
排卵日以降はプロゲステロンの増加とともに痩せにくくなり、生理1週間前はPMSで心身に不調があらわれる方も多いようです。
頑張っても痩せない時期なので、ハードな運動などはせず、食欲をコントロールしながら現状維持を心がけましょう。
また、むくみやすくなるので、リンパマッサージや湯船に浸かるなどのむくみ対策もオススメです。
ホルモンバランス調整やダイエットには漢方も活用して
ホルモンバランスを整えたい、痩せやすく太りにくい体質を目指したい方は、ダイエット外来で自然由来の治療薬として使われている漢方薬もオススメです。
漢方薬にはエストロゲン様作用(エストロゲンに似た作用)を示すものやホルモンバランスを整えるもの、代謝機能を高めて痩せやすい体を作るものがあることが医学的に証明されています。
また、脂肪の吸収を抑えて燃焼させたり、脂肪を便と一緒に排出させたり、ストレスによる過食を抑えたりするなどの方法によって、タイプ別に改善が目指せます。
漢方薬は体全体にアプローチすることで、ホルモンバランスが乱れたり太りやすかったりする根本的な原因を解消するものです。
また、自然の生薬を組み合わせて作られる漢方薬は、副作用が少なく安全性が高いこともメリットのひとつです。
ホルモンバランスの乱れと肥満に悩む方にオススメの漢方薬
大柴胡湯(だいさいことう)
ストレスがたまりがちで固太りの方ににオススメ。ストレスを和らげ、自律神経を整えて気分を安定させます。また、脂質代謝を改善して痩せやすい体に導きます。
防已黄耆湯
むくみがちな水太りの方にオススメ。体の余計な水分を排出し、滞った水(すい)の巡りを良くします。また、エストロゲンに似た作用によってホルモンバランスを整えるという研究も報告されています。
漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。
最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。
「自分に効く漢方と出会いたい」、「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。
タイミングを図りながら、賢く効率的にダイエットしましょう
生理周期を意識することで、痩せやすい時期を把握して効率的なダイエットができることをお伝えしました。
生理前や生理中はダイエットはお休みしてリラックス、生理後から排卵日までは本気モードでダイエットに取り組むという風にメリハリをつければ、効率的かつストレスフリーなダイエットをすることができます。
今回ご紹介した女性ホルモンダイエットをぜひ実践してみてください。
監修者
薬剤師 浅田麻希
2009年に薬剤師免許を取得。有名皮膚科クリニックで研修を受けたのち、門前薬局で勤務。また、漢方専門病院にて漢方医師の指導を受けながら東洋医学の知識を深める。漢方でダイエット・妊活成功の経験あり。
現在は健康・美容や東洋医学に関する知識を活かし、薬剤師ライターとして漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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