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正しいむくみ解消法とは?多くの人が知らない部位別の原因と対処法【薬剤師監修】

「夕方になると足がパンパンにむくむ」、「朝起きたら顔が大きくなっている」、そんなお悩みを抱えている方は、とても多いのではないでしょうか。むくみは見た目を太ったように変えてしまうだけでなく、むくみを放置すると「体が冷える」「痩せにくく、太りやすくなる」「心臓に負担がかかる」など健康・美容においてデメリットだらけです。

むくみは早いうちに解消し、予防をすることをオススメします。そこで今回は、むくみの解消法について薬剤師の浅田さんに聞いてきました!

むくみの原因を部位ごとにチェック!

むくみの主な原因は、塩分の摂りすぎ、飲酒、運動不足、睡眠不足、長時間座りっぱなし・立ちっぱなし、冷え性、疲労・ストレス、代謝低下、服による締めつけなどです。

むくみがあらわれる部位ごとに原因や特徴があるので、詳しくご説明します。

足は体の中で一番むくみやすい部位です。
足は、心臓から一番遠い場所にあるため血流が滞りやすく、水分が重力によって下(足元)にたまりやすいです。

したがって、足は日中よりも夕方がむくみがちになります。

とくに、立ち仕事・デスクワークの方は足がむくみやすいといわれています。同じ姿勢を長時間続けることで、血液やリンパ液の循環が悪くなり、細胞の隙間などに水分がたまってしまうためです。

顔のむくみの大きな原因は、塩分の摂りすぎや飲酒です。

飲み会の翌日、朝起きたら顔がむくんでいたという経験は、たくさんの方がしているのではないでしょうか。

顔のむくみには、重力が関係しています。長時間横になっていると、重力で下半身にたまっていた水分が顔まで移動するため、朝起きた時に顔がパンパン……という状態になります。

そのため、顔がむくむのは起床時が多いのです。

手のむくみも顔と同様に、塩分の摂りすぎや飲酒が主な原因であることに加えて、重力が関係しています。

指の水分量は、横になっているときの方が起きている時よりも多くなるため、起床時に指がむくんでしまうのです。

むくみの解消方法は?

心臓病など病気が原因のむくみでなければ、簡単な方法で解消できます。すぐに実践できるオススメのむくみ解消法を3つご紹介します。

ストレッチ

足のむくみを解消するには、ストレッチが効果的です。筋肉をほぐして血流を良くすることで、むくみを解消します。

とくに簡単に行えるストレッチは、両足のカカトの上げ下げです。まっすぐ立った状態で、カカトを上げたり下げたりするのをしばらく繰り返します。

それだけでふくらはぎに程よい力がかかり、足全体がスッキリしますよ。

リンパマッサージ

顔や足のむくみ解消には、リンパマッサージが効果的であることが知られています。入浴中や隙間時間に行うのがオススメです。

リンパの流れを意識して、体内で滞っている血液やリンパ液を流すようにマッサージしましょう。

顔のリンパマッサージのやり方

あごや顔の中央部から、老廃物を流していくイメージで耳の下に向かって指でさすります。

耳の下に到着したら、さすりながら指を首の方へ下ろし、鎖骨に到着したら軽くほぐします。

足のリンパマッサージのやり方

足先からふくらはぎ、太ももへと下から上にマッサージすることが基本です。

もんだりさすったり、ご自身が気持ちいい方法でふくらはぎや太ももをケアしてください。足の付け根にはリンパ節があるので、そこまで老廃物を流すイメージでマッサージしましょう。

着圧ソックスを履く

着圧ソックスを着用していると、足のむくみを予防・解消できます。

とくに、1日中座りっぱなし・立ちっぱなしの方は、着圧ソックスを履いていれば夕方の足のむくみを和らげることができます。

むくみを予防する方法はある?

むくみ解消法をご紹介しましたが、むくみを日常的に予防したり、むくみやすい体質を改善したりすることも大切です。

そこで、効果的なむくみ予防法をご紹介します。

食事を意識する

むくみは、食生活に深く関係しています。

たとえば、塩分の摂りすぎがむくみを引き起こすことは有名です。塩分は、体内で電解質のナトリウムとして働き、腎臓で尿を作る際に水分が体内に再吸収されるのを促します。

そのため、水分を体にため込みやすくなるのです。普段から塩分の多い食事や味が濃い食事をなるべく避けるようにすると、むくみ予防につながります。

一方、電解質のカリウムは、体内の水分バランスを一定に保つ働きがあります。そのため、カリウムを積極的に摂ると、むくみ解消効果が期待できます。

カリウムを多く含む食べ物は、バナナ、アボカド、かぼちゃ、ほうれん草、小松菜、海藻類、ヨーグルトなどです。

毎日湯船につかる

温かい湯船にゆっくりつかることは、むくみを引き起こす血行不良や冷えを改善する効果があるため、むくみ解消・予防効果が期待できます。

また、入浴は新陳代謝アップ効果やデトックス効果も得られるので、健康・美容のためには必要不可欠な生活習慣の一つです。

漢方薬を服用する

むくみを根本から改善したい方には、漢方薬がオススメです。

むくみ予防・解消効果が認められている漢方薬はいくつもあり、むくみの治療にも用いられています。

体の水分代謝を改善することで、むくみだけでなく、冷えや水太りなどさまざまな症状を同時に改善できることも、漢方薬の特徴です。

また、漢方薬は自然の生薬を組み合わせているため、西洋薬よりも副作用が少なく安全性も高いと評価されています。

むくみ解消にオススメの漢方薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

むくみやすく、筋肉が少ないぽっちゃり型の方にオススメ。体内の水分バランスを調整し、むくみや水太りを解消します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷え性で、体力があまりなく貧血気味の方にオススメ。血、水の巡りを整えることで体を温め、むくみを解消します。

五苓散(ごれいさん)

喉がかわきやすく、トイレの回数が少ない方にオススメ。体内に滞った水の排出を促すことで、むくみを解消します。

漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。

最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。

「自分に効く漢方と出会いたい」、「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。

あんしん漢方

むくみを撃退してスッキリボディを目指しましょう

むくんでいる時は、見た目がボテっと太って見えてしまうだけでなく、疲労感・倦怠感・冷えなど心身も不調をきたしていることが多いです。

むくみをすぐに解消したり、むくみにくい体質づくりを心がけたりすることを意識して、むくみ知らずのスッキリボディで快適な毎日を過ごしましょう。

<監修者>
薬剤師 浅田麻希

2009年に薬剤師免許を取得。有名皮膚科クリニックで研修を受けたのち、門前薬局で勤務。また、漢方専門病院にて漢方医師の指導を受けながら東洋医学の知識を深める。漢方でダイエット・妊活成功の経験あり。
現在は健康・美容や東洋医学に関する知識を活かし、薬剤師ライターとして漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

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