【隠れ冷え症チェックリスト】放置厳禁!体を効果的に温めるコツを薬剤師が教えます
YOLO 編集部
- 2022年04月11日
冷え性だという自覚がなくても、じつは冷え性である「隠れ冷え性」の方はとても多いといわれています。手足は冷たくなくても、内臓や体の芯が冷えてしまっているかもしれません。冷え性は心身のさまざまな不調の原因になりうるので、少しでも冷えに気付いたら改善するよう対策をとることが大切です。
そこで今回は、体をしっかり温める冷え性改善法について、薬剤師の浅田さんに聞いてきました。
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もしかして……隠れ冷え性? 症状と原因をチェック
まずは、自分が冷え性かどうかをチェックしてみましょう。冷え性の因子がたくさん潜んでいるかもしれません。
隠れ冷え性チェックリスト
以下の27項目のうち、自分が何個あてはまるか、数えてみてください。
- 冬場は電気毛布・電気アンカなどを使用している
- 温かいものを好んで食べる
- 風邪をひきやすい
- 肩こり・腰痛が気になる
- お風呂からあがるとすぐに体が冷える
- 生野菜や果物が好きだ
- コーヒーやお茶が好きだ
- 手足の末端・下肢がとくに冷える
- トイレが近く夜中に何度も起きる
- 胃腸が弱く、すぐに下痢をする
- 氷のように四肢が冷えて時に痛む
- イライラや不眠がある
- 足の裏・手のひらが湿っぽい
- 体がだるく疲れやすい
- ささくれ・しもやけができ、爪が割れやすい
- 皮膚のかさつきがある
- 体全体が冷え、1年を通して冷えが気になる
- 腰痛やふらつきがある
- 自律神経失調症といわれたことがある
- 夏場は冷たいものを多く摂り、冷房を長時間使用する
- のぼせやすい・冷えのぼせがある
- 手足がむくみやすく、トイレに行く回数が少ない
- 舌が熱く感じ、お腹からチャポチャポ音がする
- 貧血・低血圧である
- 低体温傾向にある(36.0℃以下)
- 手足がほてる
- よく胃が痛くなる
チェックの数が0個の方は問題ありませんが、1〜3個の方は要注意です。
そして、4〜6個の方は冷え性対策が必要で、7〜10個以上の方は治療が必要なレベルの冷え性である可能性が高いとされています。
女性が冷え性になりやすい理由とは?
女性は男性よりも筋肉量が少ない傾向にあります。筋肉には熱を作り出して体温を上げる働きがあるため、筋肉が少ないと冷えやすくなるのです。
また、女性には毎月月経があり、女性ホルモンのバランスが大きく変化しています。ホルモンバランスが乱れると、生体機能を調節している自律神経の乱れにつながり、血行不良などの不調を引き起こして冷えやすくなってしまうのです。
自覚症状がない方まで含めると、女性の8割以上が冷え症だといわれています。
隠れ冷え性は放置しない! 今すぐできる3つの改善策
冷え性は万病のもとなので、少しでも冷え症の疑いがある方は日常的にしっかり対策をすることをオススメします。そこで、簡単に実践できる冷え性改善策を3つご紹介します。
湯船に浸かる
毎日の入浴をシャワーだけですませている方は、湯船に浸かりましょう。40℃前後の湯船にゆっくり浸かることで、体を芯から温めることができます。
湯船に浸かることで、血行促進、体温上昇、むくみ解消、新陳代謝アップ、デトックスなど多くの健康・美容効果を得られます。
運動習慣をつける
日常的に適度な運動をしていると筋肉が増えて、熱を作りやすくなる・血行が良くなる・自律神経が整うなどの効果を得られます。そのため運動は、冷え性を改善するためには必要不可欠の習慣です。
つま先を上げ下げするなどの簡単なストレッチや、近所への散歩程度のものでも効果的なので、普段運動する習慣がない方は意識してみましょう。
体を温める食材を食べる
体を温める代表的な食材をいくつかご紹介します。
- 人参やゴボウなどの根菜類
- ねぎ
- ショウガ
- にんにく
- 玄米
- 納豆
- 鮭
体を温める働きをもつ食材を意識して食べると、冷え性改善に効果的です。
冷えを内側から改善する「漢方」
冷えやすい体質を改善してしっかり体を温めたい方は、漢方薬がオススメです。
東洋医学では冷えを気虚・瘀血(おけつ)・水毒などとして捉えて治療の対象としており、漢方薬は実際に医療の現場でも冷え性の治療薬として多く用いられています。
漢方薬の冷え性に対するアプローチとしては、体の内側から温める生薬を使う方法と、血流を改善し全身に栄養を運ぶことで熱をつくる機能を改善する方法などがあります。
また、漢方薬は自然の生薬を組み合わせているため、西洋薬よりも副作用が少なく安全性も高いと評価されています。
冷え性改善にオススメの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性でむくみやすく、貧血気味の方にオススメ。血(けつ)の巡りを良くし、水分代謝を整え、体に栄養を与えて温めます。
温経湯(うんけいとう)
冷え性で体力がなく、皮膚や唇がかさつく方にオススメ。血を補い、体を温めて生体機能を高めます。
漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。
最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。
「自分に効く漢方と出会いたい」「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。
冷えを撃退し、心身の健康を守りましょう
「冷えは万病のもと」という言葉があるように、冷え症を放置すると、心身のさまざまな不調が引き起こされます。冷えはよくあることだと軽視せず、早めに対策することが大切です。
今回ご紹介した方法を実践しながら、体を温めることをいつも意識してみてくださいね。
<監修者>
薬剤師 浅田麻希
2009年に薬剤師免許を取得。有名皮膚科クリニックで研修を受けたのち、門前薬局で勤務。また、漢方専門病院にて漢方医師の指導を受けながら東洋医学の知識を深める。漢方でダイエット・妊活成功の経験あり。
現在は健康・美容や東洋医学に関する知識を活かし、薬剤師ライターとして漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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