赤紫色の絨毯が広がる里山へ!カタクリの群生が楽しめる「六万騎山」
ランドネ 編集部
- 2022年04月25日
早春ハイキングで是非楽しんでほしいのが、かわいらしい山野草の花たち。今回はカタクリの群落が見られる「六万騎山(ろくまんきやま)」をご紹介。新潟県南魚沼市にある標高321mの小さな里山ですが、登山口から山頂までカタクリの花が見られ、地元の人に大人気の低山です。
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春の山野草と言えばカタクリの花
うつむきがちに可憐な花を咲かせるカタクリ。早春の花の代表とも言える花で、地域や標高によって異なりますが、3月中旬から4月下旬にかけて各地で見頃を迎えます。山の斜面や登山道の脇に一斉に花を咲かせ、冬から目覚めたばかりの山を華やかに彩ります。カタクリが群生をつくるのは、小さなアリが種を運んでいるからだそうです。しかも、種から花を咲かせるまでに7年以上かかり、その株は数十年に渡って花を咲かせると言われています。このカタクリたちはアリがポトンと落とした種から始まり、もしかしたら私よりも長生きしているのかも…と思うと、不思議な気持ちになります。
雪解けとともに開花するので長く楽しめる
カタクリの見頃は地域や標高によって異なりますが、雪の多い地域では雪解けにも左右されます。そのため、雪解けの早かった尾根では見頃を過ぎていても、雪の多い窪地や日の当たらない斜面などは開花が1〜2週間遅れることも。同じ山の中でも見頃が異なるので、比較的長い期間楽しめる花です。
六万騎山は「山全体がカタクリの群生地」!
新潟県南魚沼市にある「六万騎山」は標高321mの小さな里山です。登山口付近など、雪解けが早いところから順に、例年3月下旬からカタクリが開花します。この山のすごいところは「山全体がカタクリの群生地」と言われるほど、山中のあちらこちらで花が見られること。登山道の脇や見下ろす斜面に赤紫色の絨毯が広がり、最盛期には登山口から山頂まで群生が続きます。
山頂からはサクラと巻機山の絶景
六万騎山のハイキングコースは1周1時間ほど。のんびり春山ハイキングにぴったりです。
新潟県にはカタクリの名所がたくさん
六万騎山は南魚沼市周辺では、いの一番にカタクリが開花する場所。ここを皮切りに、坂戸山や飯綱山、八海山など、周辺の山でもカタクリが咲いていきます。見頃は5月上旬から中旬まで。2022年は雪が多かったので、例年より花期が遅れている場所もあります。カタクリの花に会いに、ハイキングへ出かけましょう!
六万騎山
新潟県南魚沼市にある低山で標高321m。八海山から派生する尾根の突端にあるピーク。山頂からは魚沼盆地や上越国境を眺められる。かつては山城が築かれ、隣の尾根にある坂戸山とともに重要な拠点となっていた。
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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