顔のくすみ、もろい爪、冷え、ドライアイも!東洋医学の“血”の働きとは?
YOLO 編集部
- 2022年10月07日
エステティシャン・鍼灸師として豊富な経験を持つ森田真理先生。20代のころにはボディビルの大会で準優勝するほどハードに鍛えていましたが、今はゆるゆるとヨガを楽しんでいます。今回は東洋医学の“血”の働きについて聞きました。
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「血(けつ)」が足りないと女子度が劣化
東洋医学の基本の概念となっている「気・血(けつ)・水(すい)」。「気」とはエネルギー、「血」は血液、「水」は体液を指します。この三つのバランスがよく、うまく組み合わさって巡っていると「健康」となります。
「血」は、飲食で摂った栄養素が「気」と結合してできます。
「血は、肝臓に1回蓄えられます。それから必要に応じて、心臓を伝わって全身に運ばれます。栄養を運ぶのが、血液の働きです」
血が足りなくなるのが、いわゆる貧血。東洋医学では、血が不足している状態を「血虚(けっきょ)」と言います。それによって、いろいろな症状が出てきてしまいます。
「いわゆる貧血症状が起こってきます。血虚になると顔が黄ばんでくすみ、シミが濃くなります。それから、栄養が足りなくなるので冷えが強くなり、爪が弱くもろくなって二枚爪になり、目が乾きやすくなってドライアイにも。さらに髪にも影響が出て、抜けやすく広がりやすくなり、白髪になります。また精神にも影響が出てしまい、鬱っぽくなる方もいますね」
ほとんどの女子は「血」が足りない!?
「血虚」の人は見てだいたいわかると言います。
「女性は、ほとんどの方が血虚です。毎月生理がありますからね。あとは、やっぱり『お肉を食べている』と思っていても、それが野菜炒めにチョロッと入っている肉だったりします。体に必要な栄養素を食事から全部まともに摂れる人って、なかなかいないと思います」
真理先生は、ひどい「血虚」のお客様にはヘム鉄が入っているサプリメントを勧めたりしています。
食事で血をきれいにしよう
「血」の不調には、もう一つ「瘀血(おけつ)」もあります。
「瘀血は、汚れた血のこと。瘀血になるとアトピーが出て体がかゆくなったり、また体がどす黒くザラザラになったりします。それから唇や舌が紫色っぽくなったり、クマが濃くなったりも。慢性痛や子宮筋腫にもなりやすいですね」
瘀血の状態は、どうしたら解消しますか?
「瘀血もやはり、食事で解決しましょう。添加物や乳製品、グルテンなど、腸に負担がかかるようなものを食べていると、瘀血が強くなります。野菜が足りないとか、水をあまり飲んでいないという状態もよくない。お酒や甘いお菓子ばかりを摂るのも、瘀血の原因になります」
きれいな血を作るために、バランスの取れた食事は重要ですね。
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ライター:沢田聡子
監修:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー
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