痩せないのは「停滞している」からかも?東洋医学の「気・血・水」の基礎知識
YOLO 編集部
- 2022年10月26日
エステティシャン・鍼灸師として豊富な経験を持つ森田真理先生。20代のころにはボディビルの大会で準優勝するほどハードに鍛えていましたが、今はヨガを楽しんでいます。今回は、ダイエット効果にも影響する、東洋医学の基本要素「気・血・水」について紹介します。
Index
流れていることが大事
東洋医学では、生命力を養うための大切な要素として「気・血(けつ)・水(すい)」を設定しています。気は生命エネルギーの大元、血は血液、水はその他の体液です。三つはお互いに関係しあって、体を生かし、整えています。
そして、気・血・水は、どれも流れていることが大切。
「気も流れないとダメだし、血も流れないと“瘀血”(おけつ)になる。水もやっぱり流れていないと潤いが出ないし、ダイエット効果もなくなりますから。すべてが巡っている状態が、健康なんですね。気・血・水のバランスがあってこそのトレーニングです」
三つの要素の間には、相互作用があります。
「一つの要素がよくなると他の二つもよくなりますし、一つの要素がダメになると、他の二つも引っ張られてダメになります」
意識すると筋肉に効くのは「気」のおかげ
「トレーニングは、漫然とやっていてもなかなか筋肉がつきにくいものです。トレーニングをすると脳からの電気信号が伝わって筋肉が収縮するわけですから、効かせたい筋肉をしっかり意識することによって、筋動員率(筋肉の繊維が動く割合)が変わってきます。だから、トレーニングする時も気が大事なんです。意識するというのは、つまり気を届けること。気が、鍛えたい場所に届かないと、筋肉の収縮率も動員率に影響して、結果、筋トレの効果も大きく変わってしまいます。だから、頑張っても筋肉がつかないという残念なことになります」。
血が停滞すると体が硬くなる
「血がないと筋肉は育たない。“瘀血”(おけつ。汚れている血)があると、体があちこち硬くなったり、筋肉痛が激しくなったりして筋肉が育ちにくいんです。しかも血液の状態が悪ければ、体のあちこちでさまざまなトラブルを起こしかねないですよね。月経血にレバーのような血のかたまりが出てくる人は、瘀血の可能性があるので、血流を整えたいです」。
水はむくみやセルライトにも関係
「水が停滞するとむくんだり、脂肪がついたり、セルライトができたりします。水が不足すると、太れなくなって痩せてしまい、お年寄りみたいな体になってしまうのです。人間の体は60%が水分ですから、そのバランスはとても大事なのです。自分に一番いい水分量を考えてみるのもいいですね」
健康という土台があってこそのトレーニング。気・血・水のバランスが今整っているのか、自分の状態をよく観察してみましょう。トレーニングをしても心身がうまく噛み合わなかったり、思うような結果が得られない場合は、どこかが流れていないか、足りていないか、多すぎているのかもしれません。
それに気づいたら、何が足りないのか普段の生活を見直してみるといいでしょう。
- Brand :
- YOLO
- Credit :
-
ライター:沢田聡子
監修:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー
Share
Profile
フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。