同じものを食べても太る!?ストレスとホルモンの関係
YOLO 編集部
- 2018年10月14日
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ストレスケアに甘いもの三昧!はヤバい…
仕事に、プライベートにと忙しい毎日。何かとストレスもたまってしまいますよね。でも、そのストレスを発散するのに、ドガ食いをしているなら後悔するかも!ストレスを感じている時は同じカロリーでも、「いつもよりもさらに太りやすい」というのをご存知でしょうか?
そのカギとなるのがコルチゾールです。
コルチゾールって何?
精神的にストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。副腎皮質から放出されるステロイドホルモンの一種で、コルチゾールは生体のいろいろな部分で役立つホルモンです。
【コルチゾールの主な働き】
・脂肪の分解などの代謝の促進
・糖の代謝
・タンパク質の代謝
・抗炎症・免疫抑制
しかし、コルチゾールが過剰分泌されると大問題になってしまいます!
コルチゾールが増加すると起こる四つの悲劇
●体脂肪をためやすくなる
食後などに上がった血糖値を下げる働きをするインスリンは、残ったエネルギーを体脂肪として蓄積させる働きがあります。コルチゾールはインスリンを阻害するため、働きが悪くなった分を「足りない」と体が判断して、通常以上にインスリンを分泌。より、食べたものが体脂肪として蓄えられやすくなってしまうのです。
●胃腸の働きがダウン
コルチゾールによってアドレナリンが分泌され、交感神経が優位に。交感神経は興奮した状態で働く神経で、闘争・逃走反応の神経とも呼ばれています。交感神経が優位になると、胃や腸などの筋肉が弛緩し、消化、吸収がしにくくなってしまいます。当然、腸内環境は悪化。代謝も落ちてしまうことに…。
●筋肉を分解
コルチゾールが増え続けると、タンパク質の代謝がアップして筋肉まで分解。筋肉から取り出したアミノ酸原料としてブドウ糖に変えてしまいます。日常でのストレスだけでなく、筋肉をつけようと厳しいトレーニングを続けることがストレスになって、筋肉をつけづらくしてしまうことも…。
●暴飲暴食を加速
別名「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を抑制します。セロトニンには食欲を抑える働きがあるので、さらなる暴飲暴食を招くことに!
さらには、コルチゾールの過剰分泌によって、不妊※1や肌の潤い低下※2を招くという研究も進んでいるとか…。
ストレスを発散することは大正解。ただ「今日だけ」、「頑張ったごほうび」といえども、ドガ食いはデメリットのほうが多いよう…。別の方法でリフレッシュしましょう!
参考1:Human Reproduction” 誌オンライン版 オハイオ州立大学(2014年)
参考2:ポーラ化成工業株式会社(2018年)
ライター:佐倉光
出典:『別冊Yogini ヨガと食事』
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