【雑談ネタに使える♪】マラソンってどうして42.195km?
YOLO 編集部
- 2018年12月22日
美しい体づくりとリフレッシュに向けて走りたい。けど、この距離は不思議!
仕事終わりや朝に走っているとき、こんなことをふと感じたことはありませんか?
「初めてのフルマラソンに出場したら、5時間くらいは走りっぱなし。その間どんな気持ちになって体はどんな悲鳴をあげるんだろう。つらいだけかな。ランナーズハイになるかな……。なんで5時間も走るんだろう、なんで42.195kmなんて微妙な数字なんだろう……」。
女子マラソンの世界記録は、英国のポーラ・ラドクリフが2003年に達成した2時間15分25秒(1km換算 3分12秒)。驚異的な記録でいまも破られていません。一流のアスリートがどんなに急いでも2時間を超えてしまう42.195kmという距離。この数字にはどんな理由があるのでしょう。
中途半端すぎる42.195kmの距離にはワケがあった
アテネへ走った故事からはじまったマラソンですが、その距離の決定には別の理由があったといわれています。
紀元前490年、古代ギリシアの都市国家はペルシア帝国の侵攻に遭い、ギリシアの連合軍はマラトンの地でこれを迎え撃って勝利しました。この報を伝えるためにギリシアの兵士はマラトンからアテネまでの約40kmを走ったといいます。
この故事を踏まえ、第1回アテネ・オリンピックにはマラトンからアテネまでの長距離走が設けられ、「マラソン」という競技ははじまったのです。ただし、実際のマラトン―アテネ間は40km未満であり、「だいたい40km前後で」というのが決まりに。第4回ロンドン・オリンピックでも40kmの予定でコースを設定していましたが、王室から「スタートを窓から見たい」という手前勝手な要望が出て、コースを再設定することになりました。その結果、42.195kmという中途半端な距離になったのです。
この変更によって悲劇も生まれました。独走したイタリアのドランドは40kmを過ぎて突如失速。ヘロヘロになった彼を係員が助け、1位入選も失格になったのでした。距離延長さえなければ……なんて不憫に感じてしまいますね。
出典:『スポーツ雑学大全』
ライター:YOLO編集部
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