自分の呼吸っていい?悪い?呼吸は自分の「リアル」を教えてくれる
YOLO 編集部
- 2019年02月16日
初代「ミス・ヨガ」である沖知子さんのモットーは「健康第一、一生笑顔」。ヨガスタジオだけでなくオフィスにもヨガを広げている沖さんに、きれいで健やかになれるヨガ・呼吸について聞いています。今回は「いい呼吸って、どんな呼吸ですか?」と質問してみました!
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呼吸は「自分のリアル」
よく浅くて速い呼吸はよくない、深くてゆったりした呼吸のほうがいいと聞きますが、実際に呼吸のプロから見ると、いい呼吸とはどんなものなのでしょうか?
「いい呼吸とは?」という質問に対する知子さんの答えは、意外にも「呼吸にいいも悪いもない」というものでした。
「いいも悪いもないというよりも、『今の呼吸=今のあなたの状態』じゃないですか。それを受け入れる、というスタンスがいいと思っています」
「私の考えとしては『この呼吸がいい・悪い』ではなくて、ポジティブでもなく、ネガティブでもなく、リアルな“ありのまま”が本物。その自分の“ありのまま”を知らない人や、受け入れられない人が多いんです。今の状態こそが本物で、そのリアルを感じてほしいというのが、私の考え方です」
次の段階のよりよい呼吸
自分の“リアル”を受け入れて、そこからもっと次の状態にいけたら、ということですよね。
「今もOKで、『さらによりよい状態にするためには』ということで言うと、息を“吐く”ことからできるようになるのがいいかなと思います」
吐く息は副交感神経とつながっている
息を吐くことがなぜ大事かというと、呼吸は自律神経とつながっているから。自律神経は交感神経と副交感神経とに分かれ、吸う息は交感神経、吐く息は副交感神経をつかさどっています。そして交感神経が元気ややる気、イキイキと暮らすための活力などを、副交感神経は心が安定し、心身がリラックスする状態と関係しています。この交感神経と副交感神経が適宜スイッチしている状態が、心身が健康でいられるコツです。呼吸は、この自律神経のスイッチのバランスを取り、心身の健康を保つために、自分自身で唯一コントロールできる方法なのです。
そして、現代人は心身がストレスなどで緊張している時間が長いので、交感神経に偏りがち。さまざまな不調を起こしてしまいます。そのため、意識的に息を吐く時間を長く取ることで、交感神経と副交感神経のバランスを整え、健康を保つことができるようになるのです。
肺はまわりの筋肉で動いている
ところで、息を全部吐き切るのは、結構難しいですよね…。
「そうなんです。何だか空気が残って吐き切れない、ということが多いかと思います。女性って、筋肉が少ないじゃないですか。呼吸をする時は肺自体が動いているわけではなく、肋間筋や横隔膜など胸のまわりにある筋肉によって動いているのです」
「だから私は、女性にもある程度の筋肉は必要だと思っていて、インナーマッスルを鍛える筋トレもすごく大事だと考えています。呼吸に筋肉は必要なんです」
いい呼吸のために、筋肉も鍛えていきましょう!
ライター:沢田聡子
監修:沖知子/2016年Miss WORLD JAPANファイナリスト、初代「ミス・ヨガ」を受賞。2017年から株式会社ブレストラン・代表取締役として、呼吸の大切さを伝えている
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