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スポーツをしていると生理が軽い?【産婦人科医・高尾美穂先生監修】

スポーツドクターの資格を持つ産婦人科医・高尾美穂先生。国立スポーツ科学センターの女性アスリート育成・支援プロジェクトメンバーとしても活動するトレ女の味方・高尾美穂先生に、生理についてうかがう連載です。今回は、「運動する人は生理が軽い説」は本当なのかお聞きしました。

運動は子宮内膜症のリスクも下げる!?

「スポーツをしていると生理が軽い」

この話聞いたことありませんか?本当なのか、高尾美穂先生にうかがいました。

「まず、生理痛が重くなる子宮内膜症について言えば、“運動で内膜症発症のリスクを下げられる可能性もある”という論文(『Adult physical activity and endometriosis risk.』)が出ています」

「また、病気はないけれど生理が重い“機能性月経困難症”は、骨盤の中の血流が悪くなることが原因の一つでもあります」

生理の時には、子宮内膜を排出するために、子宮を握りつぶすような働きをする「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。それが血管にも影響をおよぼして血流を悪くするので、骨盤あたりに重だるい感じを覚えるのです。

「さらに、血管が細くなっているので、温かい血液をたくさん流せず冷たく感じる。これが生理後半の重だるさにつながります。これに対しては運動がとても効果的です。だから、運動によって生理痛が軽くなったという人は、その時期の骨盤内の状態がすごくよくなったんだと思います」

生理の一番ツラい時期をすぎたら運動しよう

「では、なぜ運動すると生理痛が軽くなるかと言うと、自分が意図する筋肉に向かって血液を集めてくることができるから。骨盤まわりの大きな筋肉を動かすと、骨盤内に血液を集めることができるため、収縮してしまっている血管の血液量を自分の意志で増やすことができる、という意味合い」

「ちゃんと説明できる理由があるわけです。“機能性月経困難症”つまり病気ではなくて生理痛が重い方達は、生理の一番ツラい時期をすぎたら、間違いなく運動したほうが楽でしょうね」

ちなみに「生理が一番重い時期はトレーニングの効果が出にくく、体が変わるという実感もないので、その時期のトレーニングはあまりオススメではないです」と高尾先生。

生理後半は運動を取り入れれば、快適に過ごせるかもしれません。

監修:高尾美穂/産婦人科専門医・医学博士・婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック・イーク表参道で副院長を務める。
ライター:沢田聡子

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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