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生理不順はそのトレーニングのせい?【産婦人科医・高尾美穂先生監修】

スポーツドクターの資格を持つ産婦人科医・高尾美穂先生。国立スポーツ科学センターの女性アスリート育成・支援プロジェクトメンバーとしても活動するトレ女の味方・高尾先生に、生理についてうかがう連載。今回は、トレーニング女子の生理不順についてのお話です。

将来的なリスクにつながる生理不順

トレーニング好きの一般的な女性で、生理不順につながるようなことをしてしまう方もいますか?とうかがうと、高尾美穂先生の答えは「今、ものすごくいっぱいいますよ」という強烈なものでした…。

「まず『自分が何を求めているのか?』について考えていただきたいです(笑)。体が軽くて、体が細くて、という今の状態がすごくうれしい方が多いので、今だけを見るのであれば、そこまで問題だと思わない方がほとんどでしょう。でも、それを年単位で続いていくことが、将来的なリスクになることを知っておいてほしい」

「将来的なリスクとはどういうことか。生理が止まってしまった状態からは、体重さえ戻せばいきなり生理周期が28日に戻るというわけではない。戻るとしても、不定期に生理が来るようになってしまい、定期的なサイクルに戻るかもしれないのはそのうちの何割か、というくらいなんです」

未来は今の延長線上にある

「『私一生今の状態を続けます』という決意の方は、そのまま続ければいい。でも将来的に『あと3年したら子どもを産みたい』と思っているんだったら、『今の状態って、子どもを産む自分にふさわしいですか?』と考えてみてほしい。『今の状態の延長線上が未来ですよ』ということに気づいてほしい」

「生理が来るということ自体が、体がちゃんと巡っていることを教えてくれている、すごく大事なサインなんです。だから、とりあえず生理の状態が変わったら『若干行きすぎなのかも』という判断をしてほしい」

「もともと生理が順調に来ていた人の周期がバラつく、周期がバラついていた人の生理が止まるなどの変化は、2、3カ月前の状態が反映されていると考えて下さい。気づいたら、日常の中で、何か変えられることから変えてほしいですよね」

では、具体的に何が問題で、トレ女は生理不順になっているのでしょうか。それを次回でお伝えします。

監修:高尾美穂/産婦人科専門医・医学博士・婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック・イーク表参道で副院長を務める。
ライター:沢田聡子

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