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【心のプロが答える】自分だけが頑張って会社の犠牲になっています…

心のプロが、日常によくある悩みに明解な回答!今日は「自分ばっかり頑張って会社の犠牲になっている…」と悩んでいる人からのご相談。カウンセラーならではの視点からの答えが、あなたの心を助けてくれますよ。

 

【今日のご相談】

つい自分を犠牲にして、仕事に取り組んでしまいます。周りの人は自分のできる分だけしかやっていません。でも、それだと仕事が非効率なので、私は自分を犠牲にしてまでやってしまいます。だから、仕事をしているのは、私ばっかり。どうしたら、こういうことをやめられるでしょうか。

 

【今日のお答え】

その頑張りは何のため?

相談いただいた言葉の端々から、しんどさが伝わってきます。頑張っていますね。本当にお疲れ様です。

詳しい状況はわからないですが、働いている会社の仕事のことで、同僚は自分のできる分しかやらない、それだと仕事がうまくいかないことがわかる。だから自分が頑張ってしまう、そんな状況について苦しく思っているのだろうと、私は受け取りました。

まず、「それをやりたいのは誰か」、「何のためにやっているのか」を整理してみてはどうでしょうか?

会社がその状況をどう思っているのか

「会社は経営者の器以上にはならない」とよく言われます。この場合の「以上にはならない」は、単に会社の人数規模や売上規模だけでなく、仕事の達成度合いやクオリティ、プロフェッショナリティなど、会社が組織として持っている力のことも含みます。

「うまくいかないから、自分が頑張ってしまう」という気持ちはよくわかりますし、そう思って必死に頑張ってしまうのは、従業員の鑑だと思います。しかし、あなたがそうしている限り、会社がその状況を抜け出すことはないでしょう。会社がその状況を抜け出すことはないということは、あなたがその状況から抜け出せることもない、ということです。

意図的に失敗してみるのも手

本来、「このままではうまくいかない」というのは、経営者(あるいは管理職)が気にするべきこと。そのポジションに該当する人が、現状をどのように考えているかはわからないですが、あなたが頑張ってくれているから、そこに頼っている可能性は十分にあります。

だから1回、あなたが穴を埋めるのをやめてみて、失敗させてみたらいいんですよ。そうしたら、会社として何かを気づくと思います。

失敗から見えてくる会社の有り様

ただし、穴埋めをやめるのにもやめ方はあります。「今、自分はこういう状況で、こういうことをやっている。このままいくと、こんな失敗をしてしまうと思う。でも、自分はもう限界なので、これ以上のことはしない」という内容の宣言を事前にして下さい。それがないと、あなたが怠慢でミスをしたと誤解され、責められる恐れがあります。

宣言した時に、誰かが気づいて手伝ってくれるのか、それとも我関せずでいくのか、それが会社のポテンシャルです。

会社の有り様は経営者を映す鏡であり、同時に経営者が(無意識のうちに)日々作り上げてきた、“本人のほしい世界の姿”なのです。だからそのポテンシャルも、経営者が求めたものであって、最終的にはあなたが気にすることでも、責任を持つことでもありません。

本当は自分から望んで頑張っていたのかも?

もしこの話を読んで、「でも…」とあなたが思ったとしたら、あなたは嫌々頑張っていたわけではなく、自分から望んで頑張っていたのです。失敗が不安で、何とか自分が頑張れば失敗しない。だから自分が頑張っていた。そういうことだと思います。そして、それでもいいと思います。

でも、現状を変えたいと本当に思うなら、思い切って一度手を放す勇気も必要です。

 

 

ライター:二宮誠 from  6483works

 

話を聞いた人:柳田正芳

1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。思春期若者世代の性の悩み相談・悩み解決に携わる。その他、「両親学級」で講師を務めたり、大人の性の相談を受けるなど、民間活動から行政依頼事業まで幅広く活動。

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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