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デートは彼が全額支払ってくれます。申し訳ないけど、助かります…。この心苦しさどうすれば…

【今日のご相談】
デートの時、いつも支払いは彼がしてくれます。気持ちがうれしいし、私はそんなに給料をもらっているわけではないので助かるという本音もあります。でも、彼だって私と年齢はそんなに変わらないし、一人暮らししているし、本当は苦しんじゃないかと申し訳ない気持ちもあるんです。どうしたらいいでしょうか。

【今日のお答え】

おごるのは男の甲斐性?

ものすごく赤裸々で、彼氏さんが読んだらちょっと恥ずかしいようなご相談かもしれませんが、思い切ってご相談して下さったのだと思います。ありがとうございます。これは回答する人によって観点も回答内容も異なるご相談だと思いました。「おごるのが男の甲斐性なのだから心配しなくていい」、「いい女はおごられて(おごらせて)ナンボ」、「おごられてばかりだと女性側の主体性がなくなるからよくない」など、回答する人によってさまざまな回答が予想されます。私の目線から回答させていただきます。

身もふたもないかもしれませんが、気になっているなら一度ちゃんと話してみたらいいのではないですか?

自分が食べた分だけ払うが4割弱

経済の調子がよかった時代は、男性がお金を出すのが当然という価値観がありましたが、今はそのころとは背景や前提がいろいろと違います。何年か前に出版された男性学の本の中に、ある大学で「デート中の食事費用の支払いはどうするべきか」について簡単な意識調査をした話が載っています(田中俊之『男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学』148ページ)。最も支持されたのは「自分が食べた分だけ払う」で、4割弱の人が手を上げたそうです。他方で「男性が全額支払う」はわずか3%。つまり、男女ともに「男性がおごることに執着していない」ということです。どういう在り方がいいのかは、そのカップルが決めればいいのです。

彼に切り出す前に

彼は。実はすごく余裕があって、ご相談者さんのデート代を出すくらい何でもないと思っているかもしれません。または逆に、本当は苦しいなぁと思いながらも、お金は男性が出すべきものと強く信じているからこそ、頑張ってくれているのかもしれません。彼の本意や財政状況はわかりません。わからないからこそ、丁寧に慎重に切り出してあげるほうがいいです。お財布の事情が男性の力の源泉であるかのように思われている場面はまだまだありますし、彼自身もそう信じている可能性があります。そうであった場合、パートナーに気を使われたと思うと傷ついてしまうかもしれません。

いきなり話だけ切り出すのは難しい…

ただ、そうは言っても、いきなり話だけ切り出すのは難しいもの。なので、まず1回か2回おごってみたらどうですか?二人で一緒に観たい映画のチケットでも、一緒に行きたいスイーツバイキングでも何でもいいです。おごってみて、相手の反応を見る。それによって彼氏さんがおごられるのが絶対に嫌な人なのか、気にしない人なのか、割り勘だとホッとする人なのかが、なんとなく見えてくると思います。それによって、あなたの切り出し方も変わってくると思います。

おごられるのが絶対に嫌な人だったら、黙って支えてあげて下さい。

おごられることを気にしない人ならば、自分の素直な気持ちを表現していいと思います。

割り勘だとホッとする人ならば、おごってもらう場面と、自分がおごってあげる場面をあなたがコントロールしてあげてもいいと思います。

カップルの形はそれぞれです。二人の形を二人が納得しておつき合いできることが一番です。末永くお幸せに、です。

ライター:二宮誠 from 6483works
お話を伺った方:柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。若者世代にリプロヘルスサービスを届ける会Link-R代表。思春期若者世代の性の悩み相談が専門。「性」という表立って相談しづらいテーマで相談に乗れる・粘り強く話を聴くなどいくつかの理由から、年代を超えた様々な人から様々な内容の悩み相談を受けている。ほかに、「両親学級」で講師をつとめるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動している。

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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