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束縛が強い彼。それは「デートDV」?それとも?【知っておきたい恋愛関係の裏側】

2019/02/06

【今日のご相談】
この間初めて、「デートDV」という言葉を知りました。DVは知っていましたが、デートDVという言葉は知りませんでした。束縛が強いのもデートDVと教わりましたが、私の彼は束縛が強いです。でも、デートDVなのかと言われると、自分では判断がつきません。束縛が強いのとデートDVの境目ってどこなんですか?

【今日のお答え】

そもそも「デートDV」とは?

難しいご相談ですね。明確にここが境目です、境界線です、と言える話題ではないのです。

DVというのは「家庭内暴力」のことで、主に結婚している間柄での暴力のこと。デートDVは結婚していなくても、デートするくらい親密な関係性にある二人の間で起こる暴力のことです。

暴力というのは、殴る蹴るなどの身体的なものばかりでなく、暴言を吐く、スマホを勝手に見るなどの精神的な加害をするもの、借りたお金を返さないなどの経済的なもの、無理やりセックスしようとするなどの性的なものがあります。

また、そういったことを駆使して、相手が自分から離れていかないように行動を制限することも含みます。そういった点から「束縛が強い・激しい」というのも暴力に該当するといわれています。

暴力って何だろう?

ある行為が暴力かどうかを決めるのは、その行為を受けた側であるという観点があります。また、受けた側がその行為を暴力かどうか判定する時のラインの一つは、自分がその行為を「嫌だ」、「怖い」と思うかどうかです。「パートナーから○○された。怖かった」と思ったら、その○○は暴力ということになります。

なお「怖いと思わないから暴力ではない」というのは、必ずしも適切ではありません。デートDVは、誰でも無自覚に加害者にも被害者にもなる可能性があります。気づかずに加害者や被害者になっていることがあるということです。だから被害を受けていても、そのことを自覚できない場合もあります。ここが難しいところです。

彼の行為を「嫌だ」、「怖い」と思う?

ご相談者さんは、彼氏さんの束縛に対して「嫌だ」、「怖い」と感じたりするでしょうか?束縛が激しくて行動が制限されることに対して、どういう風に感じているでしょうか?振り返ってみていただけると、ご相談の答えが出るかもしれません。

「束縛が強い」と思うほどの関係

仮に、束縛のことを「嫌だ」「怖い」と感じないとしても、パートナーが「私の彼は束縛が強いです」と、はっきり言うほどの束縛をするというのは、どうなんでしょうか。私自身は、好きな人にすることではないように思います。

好きな人ができて、その人とずっと一緒にいたくて、その人がどこかに行ってしまうのではないかと不安に思う気持ちはよくわかりますが、だから束縛していいことにはなりません。

自分の行動は自分で選ぶことができますが、他人の行動をコントロールすることはできません。束縛は不自然なものです。恋愛関係は(人間関係全般そうですが)、受け入れることと信頼することと敬意を持って接することが欠かせません。ほどよい関心、ほどよい距離感、ほどよい諦めがあるとうまくいきます。

ライター:二宮誠 from 6483works
お話を伺った方:柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。若者世代にリプロヘルスサービスを届ける会Link-R代表。思春期若者世代の性の悩み相談が専門。「性」という表立って相談しづらいテーマで相談に乗れる・粘り強く話を聴くなどいくつかの理由から、年代を超えた様々な人から様々な内容の悩み相談を受けている。ほかに、「両親学級」で講師をつとめるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動している。

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