彼とハッピーにつき合い続けるためのヨガ的恋愛講座―ドーシャ別恋愛事情(1)
YOLO 編集部
- 2017年01月27日
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エネルギーの質を三つに分けるドーシャ
ヨガ発祥の地インドには、伝統医療としてヨガと同じぐらいの長い歴史を持つアーユルヴェーダがあります。現在でもアーユルヴェーダ医師は篤い信頼を得ていて、インドには「ヨガ・アーユルヴェーダ省」という国の政策としての役所が置かれているほどです。現代医学のようにダイレクトに部分を扱うのではなく、体全体のエネルギーの流れを整える方法で、治療方法もさまざまあり、その多くは西暦前後100年ほどでまとめられた古典に基づいています。
アーユルヴェーダの施術の基本となるのが、エネルギーのタイプをドーシャというエネルギーの質で判断することです。ヴァータ(風)タイプ、ピッタ(火)タイプ、カパ(水)タイプの三つで、人であればその体質で分けます。また、エネルギーの質全体を三つに分けるので、すべてのことにドーシャがあり、例えば時間帯や人生のタイミング、臓器、季節、食べ物など、どれもドーシャで考えることができ、それらの組み合わせには相性があります。ただし、それぞれはどれか一つのドーシャを持っているわけではなく、三つのドーシャを持ち合わせている中で、どれが特徴的に見られるか、というのが判断基準です。しかも、ストレスがかかると持っているドーシャが過剰になってしまうため、ドーシャの質のネガティブな部分が引き出されてしまいます。そこで、ドーシャ的に健康、健全であるのは、自分が本来持つドーシャバランスに整っていることになります。
三つのドーシャの性質別キーワード
ヴァータ(風)タイプ
軽さ、冷たさ、動き、変化、型にはまらない、機敏、想像力、乾燥、黄色、晩秋から冬
ピッタ(火)タイプ
熱さ、強烈、情熱、鋭さ、勇気、怒り、批判、嫉妬、完璧主義、汗、赤、夏から秋
カパ(水)タイプ
重さ、安定、粘り、湿り気、優しさ、閉塞的、むくみ、体液、青、晩冬から春
これらは三つのドーシャの特徴です。まずは、自分がどの生まれつきどのエネルギーが優性が考えてみましょう。その上で、最近自分に出ている特徴がどのドーシャなのかも確認。多くの場合、ストレスによって本来の自分の質が強調されてしまいますが、別のドーシャの質が強くなることもあります。
相手の性質を見定めてアプローチ
アーユルヴェーダでは、恋愛や結婚は自分とは異なるドーシャの相手とすることが望ましいとされています。なぜならお互いを補完し合う関係になれるからです。ここでは、ドーシャごとの相性を見てみましょう。
ヴァータ×ピッタ
共通する性質は「速さ」です。共通項があると相性はいいのでは? と思いがちですが、この場合、それは逆に作用。速さが過剰になって、不協和音が生まれてしまう可能性大なのです。ヴァータがバタバタと動き、それに対してピッタはイライラしてしまいかねません。だから、この組み合わせでやってはいけないのは、相手を急がせること。ゆったり、過ごす時間を共有してください。都会の喧噪を離れて、山や高原など緑の中でのんびりと。服装は柔らかな色合いがベスト。
ヴァータ×カパ
ヴァータはものごとを急ぎがちで、一方のカパはのんびり。この二つのドーシャは正反対ですが、「冷たさ」という共通項があるので、温かさを大切にするとうまくいきます。気温や室温に気を配り、寒色を避けて温かい色合いをそろえます。季節を問わず温かい食べ物や飲み物を口にするようにし、冷たい言葉はかけないようにしましょう。鍋料理をつつきながら、優しい会話を楽しんで。その場合、ヴァータが鍋奉行、カパがごちそうに預かるとうまくいきます。
ピッタ×カパ
カパがのんびりとしているのを見ると、イラッとしてしまうのがピッタという関係。共通項は「油」です。この関係では、油に象徴される重さや粘度を意識的に避けるのが正解です。カパは嫉妬心が強く、ピッタは相手を非難しがちなのを自覚して、自分をコントロールするように。二人の関係を重くしないことが大切です。ぬるめの温泉やさっぱりとした和食とは相性よし。はっきりした青系の色を着ると、お互いにしっくりといくでしょう。
ライター:豊田紗江
出展:Yogini・Vol.51/「アーユルヴェーダは生き方の科学です」
監修:西川眞知子(日本ナチュラルヒーリングセンター代表。アーユルヴェーダプロデューサー)
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