フルマラソンを最後まで走れない⁉ 時に出てくる5つのサイン
YOLO 編集部
- 2017年06月19日
最初の警報は10km地点でやってくる
42.195kmのフルマラソン。ラン女子の憧れです! いつかは…と憧れているあなたも、挑戦が目前のあなたにも知ってほしい、フルマラソンを最後まで走りきれない時に起こる5つのサインをお伝えします。
最初の警報が出やすい距離は10km。10km走って体が重いなら「調子がよい」。体が軽いなら「調子が悪い」サイン。逆なのでは? と思いがちですが10kmを走って体が軽く感じるということは、調子に乗ってペースを上げすぎている証拠。こうなると10〜22km区間でペースが上げられなくなり、何とか32kmくらいまで同じペースをキープできたとしても、そこで「30kmの壁」にぶつかる可能性が高いと考えられます。
いわゆる「30kmの壁」を超えるための基本中の基本は「冷静になる」こと。今回ご紹介する5つの警報は、その冷静さを失っているサインでもあるのです。
フルマラソンを走りきれない5つの警報
1:やせ我慢=頑張らないとペースをキープできなくなる
目標を達成するために「今日は○分/kmくらいのペースで走ろう」とプランを立てるもの。大切なのは、それが自分にとって“本当に”無理のないペースなのかということです。42.195kmを走りきることは生半可なことではありません。それを知った上で、ベースを淡々と刻み続けるのがフルマラソン。10kmを走ったところで「なんかもう、苦しいな…」と感じてしまったら、走りきることは難しいのです。
2:見栄=意識的に前の人を抜こうとしている
市民ランナーとはいえレースはレース。走り始めれば、その周囲のランナーは皆ライバルとなります。それを意識しすぎると、ペースを無理やり上げたり、混雑した集団の中をかき分けて、追い抜かそうとする人が多いです。でも、瞬間的に優位に立つことに何の意味があるのでしょうか? 無駄な動きをして体に余計な負荷をかけるほうが愚かな行為ではないですか? 冷静に考えてみましょう。
3:自意識過剰=沿道の人とやたらハイタッチ
沿道からの温かい声援はマラソン大会の楽しみの一つであり、ほとんどのランナーは走りながら気分がいいと感じられるもの。これ自体はまったく悪いことではありません。大切なのはその声援が、あなただけに送られているものではないということ。声援に応えるために走行ラインを外れてハイタッチしたり、大げさに手を振ってみたり。決して悪いことではないが、エネルギーの無駄遣いであることは間違いないのです。
4:乱れ=歩幅やピッチが変わった
自分のペースをキープして走るためには、歩幅やピッチを一定に保つことがポイントになります。言い換えれば、これが一定でなくなった時はペースが乱れているというサイン。レースの序盤は多くのランナーで混雑するシュチュエーションがほとんど。周囲に流されることなく、冷静にペースを刻んでいくのが、30kmの壁を超えるための基本です。
5:渇き=口が異常に渇く
言うまでもなくのどの渇きはマラソンの大敵。「口が異常に渇く」「鼻呼吸できない」「タンが出る」「頻繁につばを吐く」などはすべて渇きのサイン。細心の注意を払いましょう。対処法としては、細目なうがいが効果的。飲むだけが水分補給ではないと心得て。
まさに自分との戦いのフルマラソン。自分に何が起こるのか知って、冷静な頭で走りたい!
ライター:幸 雅子
出典:『RUNNING Styleベストセレクション』「あなたは”30kmの壁”を感じたことがありますか?」
監修:牧野仁(Japanマラソンクラブ代表)
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