記録ではなく、完走を目指すウルトラマラソン。「ゆる~い」雰囲気が魅力
YOLO 編集部
- 2017年06月21日
ウルトラマラソンというと、距離が長すぎて無理……と敬遠する人も多いのではないでしょうか? しかし、じつはフルマラソンよりもタイムにこだわって走る人が少ない、リラックスしたムードで楽しめるレースが多いのです。100kmのウルトラマラソンではサブ10(10時間切り)がある種の目標タイムとして掲示されているのですが、多くの人は完走が目標。だから、ランナー同士で会話をしたり、きれいな風景をバックに記念撮影をしたり……。このリラックスした雰囲気がウルトラマラソンならではの魅力といえるでしょう。
気になる制限時間ですが、一般的には100kmで13時間~14時間と余裕はあります。途中に何箇所か関門が設けられている大会が多いため、関門での制限時間はクリアするペースで走らなくてはなりません。とくに、70kmを超えたあたりから制限時間にオーバーとなってしまい、リタイアするランナーが増える傾向に。事前にある程度ペース配分を考えておくことも大事です。とはいえ、フルマラソンのようにタイトな設定ではないので、全体を通して8分/km程度のペースで走ることができれば完走は難しくないでしょう。
ただ、いきなりウルトラマラソンにチャレンジするのはちょっと無謀かもしれません。最低でもフルマラソンを一度は完走してからチャレンジすることをおすすめします。
ウルトラマラソンは暑さとの戦い。水分補給はシビアに!
フルマラソンとはまったく異なり、ウルトラマラソンのオンシーズンは6~10月。そのため、暑さとの戦いになる大会が多くなります。ですから、フルマラソン以上に水分補給にはシビアになる必要があります。また、汗冷えのしない高機能性ウエアの着用など。熱中症対策も万全にしなくてはなりません。
注意してほしいのは、水分補給用ドリンクとしては真水は不向きということ。これはフルマラソンでも同じです。真水はうがいをしたり、頭からかぶることに使用し、水分補給には腹にたまりにくく、電解質が含まれたスポーツドリンクを使いましょう。真水は体内で吸収されにくく、熱中症になる危険があります。また腹にもたまりやすいため、走りに支障が出てしまいます。ちなみに、給水所に頼りすぎることは厳禁です。万一のために500mlのペットボトル1本分くらいのスポーツドリンクは携帯しましょう。
食べなくては完走は無理! がっつりと栄養補給を
エイドステーションでの光景もフルマラソンと大きく異なる点です。一般的には、フルマラソンではエイドステーションでは基本的には給水がメインで、提供されている食べ物はかんきつ類やバナナ程度。それを食べる人も意外と少ないのです。しかし、ウルトラマラソンのエイドステーションで提供されている補給食はバラエティに富んでいて、しっかりと腹ごしらえをしていくランナーが多いのです。
100km走るとなると、一度に6000~7000kcalは消費します。これは、一般成人の約3日分の摂取カロリーです!! これだけのカロリーを消費するのですから、食べなくては完走は無理。補給食だけではまかないきれません。だから、エイドステーションをフル活用して、コンスタントに固形食も食べて、空腹にならないよう気をつけましましょう。エイドステーションにどんなものが用意されているかを事前に確認できる大会も多いので、どこで何を食べるかを事前にチェックしておくことがおすすめです。もちろん、補給食もジェルや固形食もいつもの2~3倍の量は携帯しましょう。
ライター:楠田圭子(RUNNING style)
出典元:RUNNING Style Vol.74「間違わない!シューズ選び」
監修:牧野 仁(Japanマラソンクラブ代表)
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