トレーニング後の最強リカバリーメニューは…ズバリ豚汁!
YOLO 編集部
- 2018年09月11日
味噌汁は“食べるスポーツドリンク”
近年、市民マラソンの大会でランナーに配られ、一躍人気者になったのが味噌汁です。「疲れたカラダに染みる~」という感覚は、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
実はこの、「染みる~」という感覚こそ、味噌汁のいいところなんです。
味噌汁の塩分濃度は1%弱ぐらい。私達の体液の塩分濃度約8.5%と近いため、スムーズに吸収されます。運動をして汗をかき、水分とナトリウムなどのミネラルを失ったカラダが欲するものが、ちょうどいい感じで含まれている、まるでスポーツドリンクのようなメニューなのです。
そんな味噌汁の中でも、特にリカバリーにおすすめなのが【海苔豚汁】です。
1. 味噌のパワーで腸の環境が整う
味噌には発酵菌がたくさん含まれています。その菌こそ、リカバリーの助っ人!特に長時間のランニングや負荷が高い筋トレなど、ハードなトレーニングを行うと、カラダはどうしてもストレスを抱え、腸内環境が乱れやすくなります。
走る前にお腹がゴロゴロしてきたり、食べているのに疲れが取れにくかったり…というのは、ストレスによる自律神経の乱れ、腸内環境の乱れが原因かも。そこで活躍するのが、味噌に含まれる乳酸菌です。乳酸菌は腸内フローラを改善する働きがあり、継続して取り入れることで栄養の吸収もスムーズに。疲れにくいカラダ作りをサポートしてくれます。
2. 豚肉が疲労回復をサポート
豚肉には筋肉のメンテナンスに必要なタンパク質の他、代謝を促すビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1は、脳とカラダのエネルギー源となる糖質の代謝に不可欠。不足した状態ではエネルギーをスムーズに作ることができず、疲労の回復が遅れてしまいます。
ビタミンB1は長ネギやニンニク、玉ネギに含まれるアリシンという成分を合わせて摂ることで、体内での持続性がアップします。つまり、豚汁に長ネギは疲労回復の最高コンビなのです。
3. 海苔で貧血を撃退!持久力UP!
海苔なんて少し食べたくらいで栄養は摂れないのでは?と思われるかもしれませんが、焼き海苔1枚で摂れる栄養は、結構スゴイんです。貧血対策に働くビタミンB12は、1枚(3g)でなんと一日推奨量の72%、筋肉作りをサポートし、ビタミンB12と一緒に赤血球を作る働きを担う葉酸は24%も摂ることができます。
貧血対策は持久力を高め、運動パフォーマンスを上げるためには欠かせません。疲れやすいと感じる人は、ぜひ取り入れてみて下さい。
海苔たっぷり!風味豊かな【海苔豚汁】のレシピ
【材料】1人分
豚小間…80g
長ネギ(小口切り)…1/2本
万能ネギ(小口切り)…2本
だし汁…400ml
味噌…小さじ2
焼き海苔(海苔巻き用)…1枚
すりごま…小さじ2
【作り方】
1:鍋にだし汁を入れて中火にかけ、豚肉、長ネギを入れ、火が通るまで煮て、味噌を溶き入れる。
2:器に盛り、海苔をちぎり入れ、万能ねぎ、すりごまをちらす。
仕上げに加えるごまは、筋肉のケアに欠かせないマグネシウムなどのミネラルの他、カラダを酸化から守る抗酸化成分もたっぷり含まれています。豚汁に限らず、青菜のお浸しや冷や奴のトッピングなど、こまめに取り入れるのがオススメです。
もちろん、豚汁の効果は一日にしてならず!継続して摂ることで、腸内フローラが改善され、疲れにくいカラダ作りが大きく前進。マラソン大会前のコンディショニングにも最適です。
撮影:藤村のぞみ
ライター:藤岡操/栄養士、編集者、フードコーディネーター。雑誌、書籍、広告で、ダイエット、健康関係の企画、レシピ開発をするの他、暮らしにまつわる企画を担当。さいたま市浦和在住。
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