骨盤が歪んだ?医学的にみると、それは【あり得ない】ことだった
YOLO 編集部
- 2018年09月29日
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実は歪まないし、開きも閉じもしなかった!
よく骨盤が開いてしまうとか、歪むことが太る原因などと言われますが、どういうことなのでしょうか?そもそも骨盤とは骨のことでは?開いたり閉じたりできるものなの?
骨盤は主に、左右の寛骨、後方の仙骨、仙骨の下についている尾骨の三つの骨が一体化したもの。女性の場合、洗面器のように広くて浅い骨盤が、子宮や卵巣を守っています。
寛骨同士は、前面は恥骨結合という軟骨でつながり、後ろでは仙骨と寛骨を仙腸関節が靭帯でつなげています。実は、妊娠中、産後以外に開閉することはほとんどありません。
子宮は思っているよりはるかに小さい
女性の場合、骨盤という硬い鎧が守ってくれているもの、それは子宮。
妊娠をしていない平常時の子宮は、骨盤の深いところに位置しています。恥骨、坐骨、腸骨に囲まれて、洗面器状の小さな濠の中に収まっています。そのため下腹部を押したりツイストしたりしても、子宮自体に直接影響を与えることはありません。
また、子宮のサイズは、およそ縦7cm、横5cm、厚さ3cmで、小さい筋肉の袋状をしています。思っていたより、とても小さいと感じるのではないでしょうか。
生理中、逆転する姿勢はNG?
ところで、生理中にヨガをする時、逆転のポーズには取り組まないほうがいいと言われていますが、どうしてなのでしょうか?
これは、血液が逆流してしまうから。逆流血が増えると、子宮内膜症などの病気が発生しやすいので、避けるのがベターです。普段の生活でも逆流血はあるのに、さらに、はがれた内膜が卵管へ行きやすくなってしまうのです。
思っている以上に、生理中の逆転の姿勢はリスキー!ヨガやトレーニングなど、逆転の姿勢を行う人は、生理の時には気をつけましょう。
ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.51/「ヨガ専門病院」へようこそ!
監修:高尾美穂/女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。産婦人科専門医、婦人科スポーツドクター。診療の他、近年はヨギーニ向けに講義をし、医学普及に努める。
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