まだしているの?靴下の重ね履きは冷え対策にならない!
YOLO 編集部
- 2019年04月16日
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足を温めるのに重ね履きはNG
花冷えが続くこの時期、まだまだ冷えに悩まされている人も少なくないのでは?冷え対策と言えば、温かい飲み物を飲んだり、首や足首、手首を温めたり…。いろいろな方法があります。
その中で、いまだに信仰されているのが、靴下の重ね履き。
「冷え取り」ブームで専用の靴下を買いそろえたり、下半身を冷やさないように、冬のみならず夏も靴下を重ね履きしている女子もいます。重ね履きのために、ちょっと大きめの靴を用意しているなんて人も。
実は、この冷え対策、その効果に疑問が多い模様。足を温めること自体は内臓を温めるということになるため、冷え対策になるとされています。でも、重ね履きすることには問題があるのです。
重ね履きで下半身が冷えやすくなる
足の裏にはたくさんのツボがあり、多くの神経や内臓とつながっていて、足裏の刺激は臓器や神経の活性化につながると言われています。ところが、靴下を何枚も重ね履きすることによって、この刺激がまったく感じられなくなることに…。
その上、歩きづらくなってしまうので、ついつい運動量も減り、頑張った歩いたところで、ツルツルと滑るため地面をしっかりと踏み締めることもなく、よちよち歩きに。関節を使わなくなるため血行が滞り、特に下半身は冷えやすくなってしまうのです。
自分の力で熱を作れなくなる
それだけではありません。足裏を温めてしまうことで、「自力で熱を作る」という本来の力も衰えてしまいます。
真冬でも薄着の子ども達を見てびっくりすることがありますが、それは熱を作り出すパワーがしっかりとあるから。
寒くて震えると、体は内臓を守るため自分で熱を作ろうとします。それを外から温める続けるとその必要がなくなり、体はどんどん怠けてしまうのです。
ダウンコートの中にホットインナーを着込んで、靴下を重ね履きまでして完全防備…。一見、冷え対策に見えるこんな装いは、実は冷える体を作る原因の一つ。「冷たいから温める」のももちろん大切なのですが、これはあくまで対症療法。もっと根本的に冷え対策をしないと、冷え体質はいっこうに改善しません。
冷え対策はリラックスと運動で改善
手指などの末端の冷えには、まずリラックスして頭の緊張を取り除きましょう。
交感神経が優位になると血管が圧迫されて血流が悪くなってしまうため、まずは神経を緩めることが第一歩。足湯をするのがオススメです。熱めの湯にアキレス腱がかぶるくらいまでつかりましょう。ポイントは、差し湯をしながら温度をキープすること。のんびりと神経を休めながら足を温めれば、心身ともにポカポカしてくるはずです。
全身冷えを感じているなら、ウォーキングに挑戦しましょう。脚のつけ根からしっかりと動かして股関節を動かしましょう。股関節を意識して動かすこと、下半身の血流量がアップ。温まった血液を積極的に流すことで、冷えを解消することができます。仕事帰りにひと駅前に電車を下りて歩いて帰れば、わざわざ時間を取らずにすみ、無理なく続けることできそうです。
冷えているからと守ってばかりでは改善されません。わざわざ重ね履きをしなくてもいいように、自分の体を作っていくことが一番の改善法です。「つけ焼刃」の対策ではなく、体質から冷えを改善してみては?
ライター:佐倉光
出典:『いますぐはじめる子宮活』
監修:奥谷まゆみ/「からだクリエイトきらくかん」主宰。のべ2万人の体を観察し、施術するよりも、体を動かしたり、使い方を変えて不調を改善する独自のメソッド「からだレッスン」を考案。直接指導の他、全国各地で講演やワークショップを行っている。著書多数。
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