意外と知らない?冷えが体にいけない理由
YOLO 編集部
- 2019年11月19日
冷えがいけないのはなぜでしょうか?
中医学では、冷えは体の気・血・水のバランスが乱れている状態と考えます。気が足りなくてエネルギー不足の気虚(ききょ)、血が足りなくて貧血状態である血虚(けっきょ)、血が滞っている状態の瘀血(おけつ)が、ほとんどの冷えの原因とされています。西洋医学においても、血液の循環の滞りが原因です。
血液の循環の滞り=血めぐり不良になると
1.栄養や酸素が行き渡らず代謝が悪くなる。
2.有害物質がたまり、血管が詰まりやすくなる。
3.リンパ球が減って、免疫力が下がったりする。
といったことが起こります。そしてこれらは、ほとんどの病気の始まりになりかねない状態なのです。
体を温めれば1~3の反対のことが起こるので、つまり健康そのものになれるということ。それだけで、今ある症状が改善することも多いのです。
男性より女性のほうに冷え性が多い理由
どうして女性に冷え性が多いのでしょうか?女性は男性に比べ、体に脂肪が多いことが理由の一つです。脂肪には血管がないので、体の末端まで血液が届かなくなるのです。
また、筋肉が少なく血流を促す筋ポンプの役割が低いため、血行不良になりやすくもあります。筋肉が少ないと基礎代謝(呼吸をしているだけで消費しているエネルギー)も低くなり、体の熱を生産する能力が下がります。さらには、足腰や肩などを露出する服装も冷えを助長します。
一方、男性は気づいていないだけで、かなり冷えている人がたくさんいます。血管を収縮させる喫煙を好むことや、ビールなど冷たい飲料を大量に飲むことが多い、中年太り、不規則な生活で食事からエネルギーをきちんと取っていないことがその理由です。しかし、男性は冷えという概念がないと思うほど、冷えには無頓着な人が多いのです。
体は基本的には温める。これからの季節は重ね着をして、体感温度に合わせて着脱して調整しましょう。
ライター:幸雅子
出典:『骨盤セルフケア』/「体の大敵「冷え」とサヨナラする方法」
監修:川島朗/東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所自然医療部門准教授。東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長。東京女子医科大学腎臓病総合医療センター内科&血液浄化療法科准教授。東京女子医科大学附属青山病院准教授。血めぐり研究会代表。
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