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リフレクソロジーで癒しを。足裏の反射区から疲れを解消するには

リフレクソロジーとは?

リフレクソロジーとは、リフレックス(reflex=反射)とロジー(logy=学問)が組み合わされた言葉。足裏を刺激することにより、健康の維持や増進、心身のリラクセーションを促す健康法のことを意味します。

手軽なヒーリング術で健康維持を

足裏を刺激する理由は二つあります。一つは、足裏には体の器官が反射投影されていて、「反射区」という存在でそれぞれの器官とつながっているから。足裏を刺激することで間接的に全身の器官に働きかけ、それぞれの機能を活性化させるのです。
もう一つは、血行を促すためです。心臓から送り出された血液は、重力に従って足のほうへと流れていきます。足には、その末端まで流れてきた血液を心臓へと送り戻すポンプの役目があります。リフレクソロジーや運動、ウォーキングなどによって足の筋肉が活性化すると、このポンプ機能が高められるのです。このことから、足裏の刺激と血行促進が深く結びついていることがわかるでしょう。血行がよくなると、肩こりや腰痛などの不調を改善するだけでなく、血液やリンパの流れも促進します。体内に溜まった老廃物をスムーズに排出することもできます。また、人間が本来備えている免疫力や自然治癒力のアップも期待できるのです。

そして足裏への刺激は、体だけでなく、心にも大きく作用します。疲れている時や落ち込んでいる時、手の温もりを感じると、不思議と心が落ち着いてくるものです。それは、自分の手の温もりでも同じことがいえます。道具を使わずに手だけで足裏を刺激するリフレクソロジーは、心のケアにもつながります。もちろん、リラクセーションを促す効果もあるので、心に抱えたストレスの解消にも導いてくれます。

足裏の「反射区」からセルフケアを

足裏には、全身が反射投影されています。「反射区」と呼ばれる部分が存在し、体の各器官と深く関わっているのです。

リフレクソロジーでは、人間の体に10本のエネルギーラインが流れていると考えられ、反射区の位置はその理論がベースとなっています。反射区を刺激すると、間接的に対応する器官に働きかけることができ、機能を活性化します。例えば、下のフットチャートにある「右足の反射区」の15番は胃に対応しているため、足裏の15番の位置を刺激すると、胃の働きが活性化するのです。

【右足の反射区】

01 松果体  02 脳下垂体  03 洞  04 食道/気管支  05 副甲状腺  06 目  07 耳  08 肩  09 甲状腺  10 胸腺  11 肺  13 ソーラープレクサス  14 横隔膜  15 胃  16 肝臓  17 胆のう  19 腎臓  20 副腎  21 膵臓  22 尿管  23 膀胱  24 虫垂  25 回盲弁  26 上行結腸  27 横行結腸  30 小腸  31 座骨神経  32 鼠径リンパ節  33 子宮/前立腺  35 卵管/精管  39 直腸  40 肛門  41 頸椎  42 胸椎  43 腰椎  44 仙骨/尾骨

【左足の反射区】

01 松果体  02 脳下垂体  03 洞  04 食道/気管支  05 副甲状腺  06 目  07 耳  08 肩  09 甲状腺  10 胸腺  11 肺  12 心臓  13 ソーラープレクサス  14 横隔膜  15 胃  18 膵臓  19 腎臓  20 副腎  22 尿管  23 膀胱  27 横行結腸  28 下行結腸  29 S 字結腸  30 小腸  31 座骨神経  32 鼠径リンパ節  34 卵巣/精巣  35 卵管/精管  36 リンパ  37 胸  38 ヒザ/ヒジ  39 直腸  40 肛門

反射区とツボは違う

よく東洋医学の〝ツボ〟と混同されがちですが、ツボが全身に分布しているのに対し、反射区は足裏や手など、体の一部に全身の縮図として存在するものです。また、点として狭い範囲を捉えるツボに比べ、反射区は比較的広い面なので刺激を入れたい場所を探しやすく、セルフケアに最適。フットチャートを参考に、いろいろな反射区を触ってみましょう。

不調や性格までわかる?足裏バロメーター

足の状態は人によってさまざま。温かい人もいれば冷たい人もいるし、硬い人や軟らかい人もいます。もちろん体質による違いもありますが、体調やストレスの度合いによって変化することも。「足は語る」という言葉があるほど、足はその人の健康状態を現すバロメーターなのです。普段足の温かい人が冷えを感じたら、血行不良やエネルギー不足、反対に普段足の冷たい人がほてっているようなら、過度の疲労やむくみが原因だと考えられます。

もちろん、触った時の足裏の感触も体の状態を知る目安となります。不調のある器官の反射区に刺激を入れると、クリスタルデポジットと呼ばれる固まりが感じられます。これは、いわゆる「こり」のことで、深刻であればあるほどほぐれにくいものです。

ポイント1「温度」

普段よりも足指、特に指先が冷たいと感じる時は、血行が滞っていたり、体がエネルギー不足の状態だと考えられます。また、全身の中で足裏だけが温かくほてっているようなら、ストレスや疲労、精神的な緊張など、心に負担がかかっているかもしれません。また、くるぶしの下あたりが膨らんでいれば、足がむくんでいる可能性もあります。生まれつき足裏全体が冷たい人は、気が弱くて内気な性格だという傾向が見られます。

ポイント2「硬さ」

足裏全体がコチコチに硬く、押しても刺激が入らないような人は、過度のストレスや睡眠不足、体調不良の可能性があります。刺激を入れても痛みを感じないようなら、こりすぎてマヒ状態になっている可能性も。反対にグニャグニャに軟らかい人は、運動不足かもしれません。適度な筋肉量のある足裏を目指しましょう。

ポイント3「汗の量」

先天的なものではなく、急に足裏の汗の量が増えた時は、精神疲労やストレスを抱えている可能性があります。過度な緊張状態が続くと、足裏が汗ばみやすくなります。また、足裏全体がザラザラしている場合は、足に合っていない靴を履き続けていることが原因かも。合わない靴は足を圧迫して負担になってしまいます。角質とは違うザラつきを感じたら、一度自分の靴を見直してみましょう。

ポイント4「幅・大きさ」

足の形から、ある程度の性格的傾向が読み取ることができます。足が大きい人は気持ちが寛大で大らか、小さい人は用心深くて心配症なタイプが多いのです。また、足幅が狭い人は穏やかで神経質、広い人は要領がよく、勤勉でまじめな性格が多いと言われています。

ポイント5「タコの有無」

足のタコは、ヒールの靴や合わない靴によって足に過度の負担がかかった時、足裏を守ろうとしてできるものです。親指のつけ根の下にできるヒールダコは、甲状腺の反射区がうまく刺激されないため、自律神経に不調が現れたり、ホルモンバランスが乱れる原因にもなり得ます。自分に合った靴を選ぶことが大切です。

リフレクソロジーの基本を知ろう

足裏を揉んでいると、手が疲れてしまうことがあります。じつは、これは正しい指使いができていないからなのです。力まかせに刺激を入れても、リフレクソロジーの理想の強さである〝イタ気持いい〟圧力を感じることはできません。

手と腕が疲れないコツとは?

リフレクソロジーをする時は、指先や関節裏などの硬い部分を使って、狭い範囲に力を集中させるのがポイント。さらに、刺激を入れる手とは反対の手を「支える手」にして、力が外へ逃げないようにサポートしましょう。一本の指だけで刺激を入れようとすると、その指に大きな負担がかかってしまうので、手首をひねるイメージで、他の指からも力を与えるように行うのがおすすめです。

また、手や腕だけではなく、自分の体重をうまく利用するのもコツ。そのためには、姿勢が重要になります。体全体の力を抜いてラクな姿勢を取り、足裏に寄りかかるように刺激を入れましょう。自分の体重が足裏に伝わり、無理なく奥深い刺激を入れることができるはずです。

リフレクソロジーの基本1【楽な姿勢で行う】

リフレクソロジーをする時の姿勢に、特別な決まりはありません。床に座るのはもちろん、イスに座ったり、ソファに腰かけてもOK。「足がだるいな」と感じたら、新幹線や飛行機の車内で行ってもいいでしょう。ペアでリフレクソロジーを行う時は、相手の腰に負担がかからないよう、クッションや厚手のバスタオルなどを使って、ある程度足を高くすると行いやすいです。

床に座る時は

あぐらをかいてリラックスしましょう。足裏に十分な刺激を入れるには、自分の体重をかけると効果的です。足裏の向きを、体重がかけやすい位置にするといいでしょう。

イスに座る時は

自分に合ったイスを用意しましょう。ラクだと感じる座り方なら、どんな姿勢でもかまいません。ケアするほうの足をもう一方の足にかけて、自分の体重がかけやすい位置に置くと行いやすいです。

リフレクソロジーの基本2【正しい指使いを覚える】

必要以上に力を入れてリフレクソロジーを行うと、手や腕が疲れるだけではなく、足裏に効果的な刺激を入れることができません。また、大切なのは、刺激する方向や向きより、刺激の入れやすさです。

「基本の指使い」

足裏への刺激の入れ方は、「押す」と「滑らせる」の二つを参考にしましょう。狭い反射区を的確に刺激する時は「押し」、広い反射区を刺激する時は「滑らせる」など、反射区のサイズによって使い分けるのがおすすめです。滑らせる時には少量のマッサージオイルやクリームを使うと、摩擦から肌を守ってくれるので刺激を入れやすくなります。

押す

指先や第一関節の裏を使って、狭い範囲を的確に刺激する。

滑らせる

広い範囲を刺激する時に便利。少量のオイルを使うと楽。

「刺激の入れ方」

押す時も滑らせる時も、適度な心地いい痛みを感じる“イタ気持いい” リフレクソロジーを行うポイントは、親指の指先か第一関節裏を使うこと。硬くて面積が狭い部分を使うことで、的確に、しかも効率よく刺激を入れることができます。爪が伸びている人は、皮膚を傷つける可能性があるので、指先ではなく関節裏を使いましょう。

指先を使う

親指の先端で、体重をのせるように奥深く刺激を入れる。

指の関節浦を使う

第一関節裏を反射区に当て、もう片方の親指で力を加える。

「疲れないための工夫」

親指一本の力だけで刺激を入れようとすると、その指に過度な負担がかかり、すぐに疲れてしまいます。指や腕が疲れないように、刺激を入れる時はすべての指を活用しましょう。

親指だけではなく、他の指からも力を与えるように刺激する。
親指一本で刺激を入れると負担が大きくなり、すぐに疲れてしまう。

不調を整える足裏リフレクソロジー

さまざまな不調を改善するリフレクソロジー。ここでは頭痛や肩こり、美容についてなど、日常的に抱えやすいトラブルを緩和する症状別のリフレクソロジーを紹介します。

リフレクソロジー1「頭痛」

ストレスやパソコン作業による目の疲れ、肩こりなど頭痛を引き起こす原因はさまざま。心も体もリラックスして、頭痛の原因を取り除きましょう。

頭部の反射区

親指を下から上へ押し滑らせるように、頭部の反射区を刺激します。頭全体に感じる圧迫感を取り除いて、頭痛を和らげましょう。

首の反射区

親指のつけ根にある首の反射区を滑らせるように刺激し、人さし指との間を押し上げましょう。首の緊張やこりを緩和できます。

目の反射区

人さし指と中指の間のつけ根より少し下の部分を、親指と人さし指でつねるように刺激しましょう。頭痛の原因にもなる首の疲れを緩和します。

ソーラープレクサス

足を反らせた時にできるラインの中央、ソーラープレクサスを奥深く押して刺激しましょう。自律神経に働きかけて、リラックスできます。

リフレクソロジー2「肩こり」

パソコン作業など同じ姿勢を取り続けると血液の循環が悪くなり、肩こりの原因になります。血行を促進し、肩こりを緩和させましょう。

頭部の反射区

親指を下から上へ押し滑らせるように、頭部の反射区を刺激しましょう。肩こりによる不快な頭痛やイライラを抑えます。

首の反射区

肩こりに悩む人は、首もこっているものです。親指のつけ根にある首の反射区を滑らせるように刺激し、人さし指との間を押し上げましょう。

肩の反射区

薬指と小指の骨の間にある肩の反射区を押し上げます。特に肩甲骨あたりのこりが気になる人は、丁寧に刺激しましょう。

ソーラープレクサス

ソーラープレクサスを両手の親指で奥深く押し、刺激しましょう。深いリラクセーションを促し、ストレスからくる肩こりを和らげます。

リフレクソロジー3「胃痛」

食べすぎや飲みすぎ、過度のストレスによって胃に負担がかかっている人は多いはず。不快感を感じたら、胃の機能を活性化させましょう。

 胃の反射区

胃の反射区を、ソーラープレクサスのほうに向かって3列ほど押し滑らせるように刺激しましょう。胃の機能を活性化させ、不快な症状を緩和します。

十二指腸の反射区

胃の不調と関係の深い十二指腸も合わせて刺激しましょう。親指の指先を使って、十二指腸の反射区をゆっくり奥深く押していきます。

ソーラープレクサス

 

ソーラープレクサスを奥深く押し、刺激しましょう。ストレスからくる胃痛を和らげるのはもちろん、胃痛の予防にも効果が期待できます。

リフレクソロジー4「むくみ」

むくみは、放っておくと足が太くなる原因にも。リフレクソロジーで血液とリンパの流れをスムーズにして、体内の余分な水分と老廃物を排出しましょう。

尿管の反射区

尿管の反射区を、下から上へと押し滑らせるように刺激しましょう。体内に溜まった老廃物の排出を促進します。

膀胱の反射区

膀胱の反射区を、全体的に滑らせるように刺激しましょう。尿管の反射区と同様に、体内にたまった老廃物の排出を促します。

ソーラープレクサス

 

足を反らせた時にできるラインの中央、ソーラープレクサスを奥深く押し、刺激しましょう。自律神経のバランスを整えます。

リフレクソロジー5「美肌」

新陳代謝を活発にすることが美肌のポイント。ストレスは肌に悪影響を及ぼすので、リラクセーション効果のあるリフレクソロジーを行いましょう。

 甲状腺の反射区

親指のつけ根の下にある甲状腺の反射区を、上から下に3列ほど滑らせるように刺激しましょう。新陳代謝を活発にする効果があります。

肝臓の反射区

肝臓の反射区を、足の中心に向かって押し滑らせるように6列ほど刺激しましょう。体内の解毒を行い、老廃物をスムーズに排出します。

大腸・小腸の反射区

腸の汚れは肌にとって大敵です。大腸と小腸の反射区全体を押し滑らせるように刺激して、腸の働きを活性化させましょう。

ソーラープレクサス

ソーラープレクサスの刺激は、美肌にも有効です。肌荒れの原因となるストレスを緩和しましょう。

 

足裏は、自分の心と体の状態が現れる場所なのです。リフレクソロジーで自分自身と向き合い、自分の体をいとおしんでみてはいかがでしょうか。

 

出典:『足裏セルフケア』(監修:吉元昭治/藤田真規)
ライター:YOLO編集部(友廣)

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