ダイエットの落とし穴!あなたはモナリザ症候群になってない?!
YOLO 編集部
- 2020年03月05日
脂肪分解を抑制する「抗ストレスホルモン」
ダイエットの障壁となる要因はさまざまですが、とくに大きな要因となるのが、加齢と自律神経の乱れです。
歳をとると痩せにくくなるのは、加齢によって心身の状態がベストなときより劣ってきていることを脳が感知し、できるだけ個体を守ろうとして、体に脂肪を蓄えようとするため。これに関しては、定期的に運動をして、消費カロリー量を増やす、カロリー摂取量や、糖や脂質の摂取を制限するなどの対策を講じることで体重増加は防げます。
やっかいなのが、自律神経の乱れです。自律神経の乱れが生じると体は大きなストレスを感じて、抗ストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)を分泌します。このホルモンは血糖値を上昇させ、脂肪分解を抑制して、脂肪を体に溜め込む働きをもちます。つまり、ホルモン分泌量が増えれば増えるほど、太りやすくなるということです。とくに、交感神経の働きが悪いと、太りやすいことがわかっています。
モナリザ症候群に要注意
抗ストレスホルモンの分泌量が増えた状態は「モナリザ症候群」と呼ばれています。これは、「Most Obesity Known Are Low In Sympathetic Activity.(大多数の肥満者は交感神経系の働きが低下している)」という英文の一部をつなぎ合わせた言葉です。モナリザ症候群に陥ると、抗ストレスホルモンの分泌量はさらに増加し、ますます痩せにくい体質になってしまいます。
第一の予防策は、心身のストレスを軽減することです。また、環境汚染や添加物など、肉体に大きなストレスを与える要因を減らすことも重要です。
ちなみに、体調不良になると食欲が落ち、体重が減るというイメージをもつ人が多いのではないでしょうか?しかし、じつはその逆。食事をすることがままならないような重篤な疾患にかかったりした時は例外ですが、脳が体調不良を感知すると、生命維持のためによりいっそう脂肪を体に溜め込もうとするモードにスイッチしてしまうのです。そのため、体調不良が長引けば長引くほど、体重は減りにくくなってしまうのです。つまり、ダイエットは不健康な時はうまくいかないということです。下記でご紹介する項目に当てはまる項目が多い人は、すでにモナリザ症候群に陥っている可能性大!当てはまる項目があれば、いますぐ改善する努力をしてください。
こんな人は “モナリザ症候群”かもしれない!!
□便秘がひどい
□昼夜逆転の生活パターンになりがち
□食事は三食きちんと食べることが少ない
□ファーストフードやコンビニ食が多い
□一年を通して空調完備の環境にいることが多い
□入浴はサッと済ませてしまいがち
□風邪をひきやすくなったり、治りにくくなった
□空腹感を感じることが少ない
□冷え症だ
□インドア派で体を動かすことが嫌い
□むくみがひどい
□一日に飲む水の量は1リッター以下だ
□リラックスできる時間がない
□気分が落ち込むことが多い
□肩こり、頭痛、腰痛(どれかひとつでも)がある
□緊張すると、お腹の調子が悪くなることがある
□生理不順がひどい
□めまい、動悸、息切れなどがある
□デスクワークが多く、4時間以上机の前に座っている
□朝起きるのがツラい
□暑くても汗が出にくい
□最近、太りやすいと感じている
出典:『最強の体脂肪燃焼RUN』
監修:日本抗加齢医学会専門医・青木 晃
ライター:楠田圭子
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