自律神経に問題ありな人は体脂肪が燃えにくい!
YOLO 編集部
- 2020年03月01日
交感神経に問題ありな人は、体脂肪が燃やせない
自律神経とは、交感神経と副交感神経のふたつからなり、体のさまざまな器官の活動を調整する働きをもつ器官です。ふたつの神経のバランスが整うことで、心身の健康が保たれるしくみになっています。
自律神経は、体脂肪燃焼を促すホルモン、カテコールアミンに含まれるアドレナリンとの関わりが深いことが知られています。アドレナリンは交感神経が活性化すると分泌量が増えるため、日中のほうが体脂肪燃焼効率が高いといわれています。
いっぽう、副交感神経が優位になると、アドレナリンの分泌量は減ります。しかし、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が過剰に活性化してアドレナリンの分泌過多が続くと、体脂肪はアドレナリンに刺激されても反応が鈍化し、体脂肪が分解されにくくなってしまいます。
つまり、交感神経と副交感神経が互いにバランスよく活性化されなくては、体脂肪燃焼が妨げられてしまうということです。
自律神経のバランスの崩れを招く原因はさまざまですが、強度が高すぎる運動、精神的なストレス、栄養の偏り、不規則な生活などがとくに大きな原因となります。
運動をしても体脂肪率が下がらないと悩んでいる人は、トレーニング内容だけでなく、生活習慣や食習慣まで見直してみましょう。
自律神経を整える効果が高いのは、入浴と睡眠です。ここからは、自律神経を整えるための入浴法と睡眠法をご紹介してきます。
自律神経を整える方法1
入浴
入浴は交感神経と副交感神経のスイッチ変換に有効な手段です。夜、湯船につかるだけで交感神経の興奮が収まり、副交感神経を優位にして、心身をリラックス状態に導けます。ただし、湯の温度に注意。熱すぎる湯につかると逆に交感神経が興奮し、睡眠に悪影響を与えます。
基本は心地よいと感じる温度の湯につかること。個人差はありますが、夏なら38℃、冬なら40℃が適温です。血行不良改善も自律神経の調整に効果的なので、湯船につかる時間も15~20分と、長めに。空腹での入浴は避け、食後は最低でも30分あけて入浴しましょう。
自律神経を整える方法2
睡眠
睡眠のリズムが崩れることが、自律神経が乱れる最大の原因。理想は毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きること。週末だけ長く寝たり、夜ふかしすることは避けましょう。また、睡眠時間は7時間前後が適正です。それ以上でも、それ以下でも、自律神経に乱れが生じるといわれています。
また、自律神経と成長ホルモンには密接な関係があることもわかっています。成長ホルモンの分泌が不十分だと、自律神経のバランスは崩れてしまうのです。そして、成長ホルモンを正常に分泌させるうえで効果を発揮するのが睡眠です。一日のなかで成長ホルモンがもっとも多く分泌されるのは入眠から3時間。この時間帯に眠りが浅いと成長ホルモンの分泌が滞り、自律神経に乱れが生じます。
最初の3時間の眠りを深くするためには、①就寝前の最低1時間前はスマホやPCの画面を見ない、②室温は26℃程度に維持する、③食事は最低でも就寝2時間前に済ませる、④寝室はできるだけ真っ暗な状態で寝る。以上の4つが最低条件となります。
出典:『フルマラソン完全攻略法』
監修:桜井智野風(桐蔭横浜大学大学院スポーツ科学研究科 教授 運動生理学博士)
ライター:楠田圭子
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