トレーニングする人は知っておきたい!呼吸と心、体の関係
YOLO 編集部
- 2020年03月05日
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呼吸動作とは「二酸化炭素を吐き出すこと」
呼吸の原点は酸素を吸うことではなく、二酸化炭素を吐き出すこと。体内の酸素濃度は何もしなくても、常に96〜99%に保たれています。言い換えれば1〜4%の二酸化炭素の濃度がないと、体は酸素を取り込もうとしないのです。脳は酸素ではなく、二酸化炭素の濃度の増減により、呼吸の調整を行っているのです。
現代人は呼吸過多になっている?
酸素過多は現代病のひとつと言われています。浅くて速い呼吸の日常化や、深呼吸のやりすぎが原因です。1分間に16〜20呼吸程度であれば正しい呼吸の範囲内ですが、現代人は回数が多く「吸う」ことが中心になってしまっているのが問題です。接客業など話す機会の多い職業の人も注意が必要。しゃべる行為は呼吸動作なので、その頻度が高い人は気づかないうちに呼吸回数も多くなっているのです。
正しい呼吸はメンタルにどう作用する?
トップアスリートが勝敗を決定づける要素として、メンタルの強さが大切になります。そのメンタルも呼吸で鍛えることができます。
感情には自律神経が大きく関与します。競技時は交感神経が優位になりやすい環境なので、緊張や不安が起こりやすいです。交感神経が暴走すると、中枢神経が調整に入りますが、この神経は予備神経のため、活性化しすぎると筋肉の緊張は高まってしまいます。
制御不能にならないためには、リラックスを促す副交感神経をしっかりと活動させ、自律神経のバランスを取ることが大切。その副交感神経のスイッチは呼吸です。バランスが取れると、筋肉もメンタルも緊張が取れ、運動が持続します。筋肉と心は地続きなのです。
ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.69/「[最新版]呼吸のメカニズム」
監修:山坂元一/フィジカルトレーナー。欧米で科学的、医学的見地からトレーニングの研究を重ねる。運動・食事・回復・治療を融合させたトレーニング施設「VIDO」を東京・恵比寿に創設。芸能人・トップアスリートからも支持される。
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