結局免疫って何?今さら聞けないことを改めておさらい
YOLO 編集部
- 2020年04月27日
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くしゃみも鼻水も免疫機能によるもの
免疫とは?言葉だけではあまりピンとこないかもしれませんが、普段からお世話になっている機能です。例えば、風邪をひいてくしゃみや鼻水が出るのは、粘膜についたウイルスを除去しようとして起こる、免疫機能によるもの。体内に入った異物が、くしゃみや鼻水という形で排出されるのです。
免疫機能には2種類あり、外からの異物に対して働くものと、体内で働くもの。それぞれの詳しい働きをご紹介します。
外からの異物に対しての免疫機能
外からやって来たウイルスや細菌など、自分以外のもの(抗原)を見つけると、自分自身の細胞ではないと判断して攻撃し、排除してくれます。また、戦う時に抗体(予防、対抗できる細胞)ができ、次に同じ抗原が来た時には症状が重くなる前に撃退することができます。
1:ばい菌やウイルス
ウイルスによって引き起こされる、一番ポピュラーな病気が「風邪」。これら異物(抗原)を免疫機能が認識すると抗体ができます。続いて、抗原抗体反応(異物に攻撃する作用)が出て、異物を除去します。
2:アレルギー(花粉・ハウスダスト・PM2.5などの物質)
食べ物や花粉など、体に害を与えない物質に対して、免疫機能が間違って有害と判断してしまうことがあります。それらに抗体ができて、異常に攻撃してしまう結果、体に過剰な症状を引き起こしてしまうのが、アレルギー反応です。
体内で働く免疫機能
基本は自分の体の中にある、または発生した異常細胞(がんなど)を取り除く働きです。まれに自分の体の中の、正常な細胞を勘違いして攻撃してしまうこともあります。
1:毎日何千個も除去しているがん
がん細胞は、正常な遺伝子が傷ついて、コントロールできなくなったもの。どんな人でも、一日に何千個も発生しています。これを免疫の働きで全身をパトロールし、見つけ次第除去するというのを毎日繰り返して、がんの発症を防いでくれているのです。
2:悪くないものを攻撃してしまうことがある
自己免疫疾患と言われるもので、自分自身を抗原とし、抗体もあるためさまざまな症状が起こります。原因はわかっていません。膠原病、SLE、橋本病、血管炎などが女性に多い代表的な病気です。
免疫力を高めることが健康につながるのも、納得ですね。
取材:大原早苗
文:幸雅子
出典:『カラダの仕組みと使い方』/「ヨガ塾 PART3 免疫・代謝・自律神経について知っておくべき基礎知識」
監修:石井正則:JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。医学博士。スタジオ・ヨギー公認インストラクター。
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