感染症から体を守る!いま一番大切なのは、免疫力のある体づくり
YOLO 編集部
- 2020年06月08日
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免疫力を高めて、感染症に負けない体になる!
新型コロナ騒動のなか、免疫力がクローズアップされています。この免疫力は、新型コロナやインフルエンザのような感染症だけではなく、がんなどの疾患の罹患リスクを軽減するうえでも重要な要素となるのです。
その理由は、がん細胞の増殖を防ぐ働きをもつのが免疫だからです。がんになるかならないかは、がん細胞を退治するのに十分な免疫力が備わっているかどうかなのです。ここでは、感染症やがんを予防するための免疫力をつける方法を探っていきましょう。
健康な人でも毎日3000~5000個のがん細胞が発生する!?
人間(生物)には自分の体ではないもの(非自己)を外敵(抗原)と見なし、これらが体内に入ると排除しようとする免疫システムと呼ばれる機構が備わっています。体内に外敵が入ってくると血液(リンパ液)の中の白血球がそれを認識して抗体を産出して抗原を記憶。次にその記憶した外敵が体内に侵入してきた時に攻撃して退治するしくみです。
この免疫システムが正常に働いていれば、風邪などの感染症にかかりません。または、たとえかかったとしても重症化せずにすむのです。ちなみに、発熱は免疫が外敵と戦っている証拠です。熱を解熱剤で下げないほうがいいと聞いたことがあると思います。それは、熱を下げると免疫細胞の戦闘力が低下してしまうからです。
じつは、がん細胞は健康な人でも毎日3000~5000個は発生するといわれています。その細胞は免疫の力で退治されています。つまり、がんに罹患せずにすんでいるのも、免疫システムが正常に働いているからこそなのです。
免疫力は加齢とともに低下する
当然、免疫力が低下すると風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるうえ、治りも悪くなってしまいます。40歳代以降にがんが増えるというのは、加齢による免疫力の低下も原因の一つとわかっています。とくに、異物を攻撃する働きをもつ獲得免疫と呼ばれる免疫は、個人差はあるものの、20歳をピークに40歳ではピーク時の50%、70歳代では10%前後に低下するといわれています。
また、免疫力は、不規則な生活習慣、過度の疲労、睡眠不足、ストレス、栄養バランスの崩れ、運動不足、自律神経のバランスの崩れなどで低下することがわかっています。生活のリズムを保ち、偏食を避け、活動時間と休息時間とをうまくスイッチできるようなメリハメリのある生活をすることを心がけましょう。
運動に関しては、過度な運動も免疫力を低下させてしまいます。翌日に疲れが残らない程度の軽い運動を継続的に行うことが、免疫力を高めるうえでは効果的です。
腸内環境の乱れも免疫力低下に直結します。そのため、便秘気味の人は免疫力が低下しやすいので要注意です。食物繊維や発酵食品など、腸内環境を整える働きをもつ食品を毎日食べるようにしましょう。
【やってみよう!免疫力チェックテスト】
ここで、自分の免疫力はどの程度なのかをチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、免疫力が低下している証拠です。そんな人は、いますぐ生活習慣、食習慣の見直しを。
0個
いまのところ免疫力は完璧に近いといえます。いまのライフスタイルを維持していきましょう。
1~3個
免疫力は健康なレベルにあると考えられます。風邪やインフルエンザなどの病気になっても、すみやかに回復させる免疫力を十分にもっていることが考えられます。
4~7個
やや低下気味。食事、運動、休養(睡眠)などの見直しが必要です。
8個以上
免疫力はかなり弱っている状態と思われます。いろいろな病気にかかりやすく、治りにくい体になっている可能性大です。いますぐ食事、運動の見直しを!また、強いストレスを感じているなら、余暇を上手に楽しむ工夫をしましょう。
【免疫力を高める生活習慣】
1 規則正しい生活を送る。
2 偏食のないバランスのとれた食事をする。
3 腹八分目にする。
4 昼夜のリズムに合わせた生活を送る。
5 質のよい睡眠をとる。
6 適度な運動をする。
7 精神の安定をはかる。
8 つねに前向きな気持ちをもつ。(ポジティブシンキングになる)
9 発酵食品、食物繊維を毎日食べる
意識して過ごすことで、感染症やがんに負けない体づくりができますよ。
出典:『健康診断書でわかること』
監修:青木晃(銀座よしえクリニック都立大院 院長)
ライター:楠田圭子
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